明日の繋ぎ目

家に帰ってきたら

買い物していっぱいになった

エコ袋から冷蔵庫へのリレーが始まる

その短距離走が終わると

部屋着に着替えてカーテンを閉めて

TVをつける

天気予報は結構チェックする癖がある

スマホでも確認できるけど

ニュースで見たいのである

大きな画面で大きなお天気マークを目にしたくて

明日も明後日もずっと雨か、と

傘マークの配列にがっかりしたりもする

決まった時間に流れる共有が好きなのかもしれない

夕飯までの時間はちょっと横になって休んだり

今日の後半を感じながらソファーに座ってる

オレンジの照明がぼんやりしながら

私と部屋を照らす

照らされることに慣れたころ

作り置きのおかずをレンジで温めて

主食はお気に入りのコンビニで

よく買ってるものを合わせて

頂くのが一人暮らしからのお決まりになっている

たまにジャンクフードが頭に浮かぶけど

２回くらいしか買って帰ったことがない

食べるのに時間がかかる胃で

集中しながら食事をしていても

ワイドショーに意識を取られて

秒針が止まったように食べ物の呼吸を忘れてしまう

ハッとして目を落とし箸をすすめて噛み締める

いつもの味がすると安心するのか

また笑い声に夢中になる

食べ終わるとすぐに手を合わせ洗い物をする

シャワーを浴びて歯を磨いたら

ゆっくり夜の静けさを味わって日記を書く

ノートは数えられないほど溜まっている

自分の書く字が好き

日によって字体が変わるから

今日の気分や感情を写すから

わくわくすることを探したり拾えたら

嬉しくなるんだよね

不安なんて考える暇なんてない

やってみる

その連続に興味があるのだろう

瞼が重いうちに今日生きたことに感謝して

布に包まろう

あなたと出会う繋ぎ目を繰り返してる

あの子の歌が流れてきたら今してる　

全てことをやめて耳だけを使うの

風に乗って走りたくなるような声

自分が戻って来るまで

私が明日の手を掴んで眠る