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香港 ゆるゆる〜 太極拳日記

私は日本人

2017.03.13 12:00

数年前のお話なのですが。


私がある試合に参加した時の事です。


(写真の場所は本文と同じ会場ではありません)



そろそろ出場なので、コート脇に行き、

スタッフに名前と背番号を伝えました。


そのスタッフはちょっと年配の女性で、

私の名前を見るなり、


日本語で「日本人?」と聞いてきました。


私「はい。」


その瞬間、彼女の顔がパッと輝きました。


このテの人、たまにいます。


日本語を習って、使いたくて仕方がない人。


気持ちはわかります。


私も余裕がある時はお付き合いします。


が、今は何と言っても試合出場直前、

緊急事態です。


緊張で心臓バクバク、

それどころじゃありません。


向こうでウォーミングアップしようと、

私が体の向きを変えたその時、


彼女、私の腕をガシッとつかみ、


「おはようございま〜す!(≧∇≦)」


今、お昼過ぎだし…と思いながらも、

そこは私も日本人。


一応ニコヤカに

私「…お、おはようございます σ(^_^;)」



やばいぞ、これ。

 

このまま延々と日本語の練習相手にされる

パターンだ…。


自分を落ち着かせるために、

持っていたペットボトルの水を

一口含みました。


すると、彼女「あなたは…」


私「…?」


彼女「あなたは……


         あなたは……

          

       あなたは水!」


引きつった笑い顔の私に、

彼女、かまわず続けます。


「お元気ですか?」


ここは試合会場だ。

お元気じゃなかったら、いないわな。



「あ え い お う」


惜しい。「あいうえお」だ。日本語は。



「私は日本語 言いますか?」


あぁ、知らんがな…。



その時、他の選手が彼女に名前と背番号を

告げに来ました。


天の助け!


その隙に、私、逃げました。



でも、もう、ウォーミングアップする時間がありません。


せめてものあがきとして、深呼吸数回。


自分を落ち着かせました。



さて。試合開始。


いよいよ、次は私の出番。


口から飛び出そうなくらい心臓バクバクさせて、コート脇に立っていると、


トントンと肩を叩く感触。


振り向くと、さっきの彼女  Σ( ̄。 ̄ノ)ノ


親指立てて、


「イチバ〜〜〜ン!(≧∇≦)」


「うるせーーーっっっ!!!!」


と、私は叫びました。


…心の中で。


あぁ、私ってば、ノーと言えない、

典型的な日本人だわ。