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Oimachi Act./おい街アクト

善と悪で成り立つメディア、人間、社会が…

2021.09.07 03:00

TVレポーターが狙うのは特ダネ。その彼が人気スターで看板のタブロイド(俗悪的なテレビ番組などを指す)番組。1日に17人(?)が命を狙われ、殺人犯の検挙率13.5%のエクアドルの村を舞台にしたサスペンスは繰り広げられる。

 

子供を次々に殺していく"モンスター"の事件を追って、現地入りをしたTVレポーターとそのプロデューサーとカメラマン。

 

犯人像を「善人」と「悪」の二面性を持つキャラクターとして捉えた映画は、人間そのものが二面性を持つという"テーマ"で追っていく。

 

メキシコとエクアドルの合作である本作は、ハリウッド的な華々しさは皆無であるからこそ、生き生きとした映像で伝わってくる。

 

"汚い映画"だとか、"ダサい"、"気持ち悪い"とか、そんな声も聞こえてきそうだが、演じる役者は素晴らしく美しい作品として残影を残す。

 

"善と悪の二面性"の人間をテーマにした作品の最後は、善と悪のテレビの視聴者、TVレポーター、マスコミまでをも、その二面性を持つ「怪物」として突きつけている。

 

「トーク・トゥ・ハー」「死ぬまでにしたい10のこと」「マルティナは海」に出演した女優レオノール・ワトリングは地味な演技だが、輝いて見える。

彼女もまだ"善"と"悪"の二面性を見せてくれる。スペインの新星というテーマで評された彼女も、すっかり大人の女性になった。

 

映画が絵画のように、永遠に残る物として作っている"映画人"に、「ありがとう‼」を伝えたい。

 

"美しさ"を残せるのは映像でしかないかもしれないが、心に美しさを描きとめることが出来るのならば、ぜひ努力してみたい。

 

作品「タブロイド」

(2004年メキシコ・エクアドル合作)

監督/セバスチャン・コルデロ

出演/ジョン・レグイザモ、レオノール・ワトリング、ダミアン・アルカザール、他