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伊藤 瑳紀✴︎Violin

曲目解説💐

2021.09.09 23:26

こんにちは!

名曲喫茶カデンツァでの演奏会まで二週間弱となりました。


今日から演奏曲目について書いていこうと思います。

まずは一曲目の

W. A. モーツァルト《ピアノとヴァイオリンのためのソナタ k. 301》についてです。


この曲は全6曲からなら「パリソナタ」又は「マンハイムソナタ」の第1曲目にあたります。

1777年にパリへ向かう道中にマンハイムに4ヶ月半もの長期滞在した際に書かれました。

その後、1778年パリにて出版されたので「パリソナタ」と呼ばれています。


1777年というとモーツァルトは22歳!

といっても彼の生涯は35年という短さで幕を閉じてしまうのですが、軽やかで優美なこの作品を弱冠22歳で書き上げたと思うと、改めてその神童っぷりに感服してしまいます。


今回演奏するk.301は2楽章構成で、

その名の通り、この作品ではピアノとヴァイオリンが対等な関係を持っています。

このジャンルでのピアノの役割は、ヴァイオリンの伴奏という立ち位置が多かったのですが、当時の宮廷楽長シュースターの作品との出会いをきっかけにピアノが主の作品を書いたそうです。


第一楽章(4分の4拍子 Allegro con spirito)

はレシラソソ〜のとても印象的なフレーズから始まります。

それが終わると突然ユニゾンでの上行系が登場します。この唐突に新しいモチーフが出てくるあたりはまさにモーツァルトの遊び心というか落ち着きのなさ??笑

を象徴している気がします。笑

その後は冒頭のフレーズをピアノと交替しながら続けGdurの暖かさに包まれながら終わります。


第二楽章(8分の3拍子 Allegro)

は先ほどとは異なり3拍子のロンド形式です。


第一楽章ではmollの要素は少なめですが、

第二楽章ではCにあたる展開部で様々な調性が入り組み、数小節ごとに違う顔を持ちます。最後にはしれっと同主調であるgmollに戻ってきて、そのまま、またAにあたるGdurに落ち着きます。


前述したように、ピアノが主だって書かれているため、第一楽章、第二楽章ともにピアノの難易度が本当に高いです!

難しそうに聴こえないのであればそのピアニストはかなりの腕の持ち主💪

今日は敬愛するグリュミオーとクララ・ハスキルの演奏を添付します。

どうぞ聴いてみてください🌷


そして名曲喫茶カデンツァ(本郷三丁目駅より徒歩5分)でのコンサートは

9/21 19:00〜です!

ご興味ございます方は、コメント欄またはコンタクトページからご連絡お願い致します!

こちらのQRコードからも予約可能です。

みなさまのご来聴お待ちしております🙇‍♀️