米島酒造
手造りにこだわり匠が造った沖縄の酒・琉球泡盛・古酒です
やっと久米島♡
人生初、久米島を訪ねました。観光は二の次で酒造所見学が第一目的でした。
自家用車を乗っけてフェリーを利用したので兼城港から車で5分くらいで着きました。
2泊3日の予定でしたが、平日那覇の交通渋滞を甘く見ていたため見事、フェリーに乗り遅れました。見学日を変更して頂きやっとの事で見学できました。
久米島は水に恵まれていて以前は米作りも盛んでした。創業当時は「米島」という銘柄で販売を開始したようです。現在の主要銘柄は「久米島」になっています。
米島酒造のロゴもかわいいですよね♡ 字体も味があって好きです。
米をモチーフにされていてよく見ると左右に蛍がいます。
米島酒造周辺によく舞う「久米島蛍」の光を清流の象徴として取り入れているようです。
回転ドラムは1回500Kgのお米の浸漬・洗米・蒸米できます。この工程で使用する水でも出来上がる泡盛の品質に影響が出るらしく、米島酒造さんはその水にもこだわりを持っています。
多彩な地層がある久米島の地下水は幾度となく自然のフィルターがかかり良質な水が取れます。「久米島天然水」でミネラルウォーターも販売されています。
製麹(せいきく)のための三角棚では湿度・温度管理を行い、米に黒麹をはやしていきます。米島酒造さんでは麹菌を米にしっかりはやす老麹(ひねこうじ)を使用しています。
老麹を使用することで、出来上がる泡盛に深みを生じさせます。
仕込み途中の醪(もろみ)も見ることができました。
醪を仕込んで1日経過したもの。米の形がしっかりしていて麹の状態も分かりやすいです。黒麹の黒色も観察できました。発酵は今からのようで泡立ちは少量でした。
醪を仕込んで数日は経過したもの。米の形も少しずつ小さくなってきました。発酵も落ち着いてきた頃です。蓋を開けるとアルコールの刺激とともに泡盛と甘酒を混ぜたような甘い香りが漂ってきました。泡盛の香り好きな私にとっては一気にテンションが上がりましたよ♡
麹の仕込みが終わったら蒸留器にかけて蒸留します。蒸留器の撮影は禁止でした。蒸留器から出ているワタリ(筒管)の長さや太さでも泡盛の品質に影響を与えるということを今回の見学で学びました。確かに各蒸留器の形が違っていました。米島酒造さんのワタリは短くて太めでした。
長期にわたり品質の維持を行うためにも米島酒造さんでは仕次ぎを行っています。毎年酒質をチェックしており、「長期保存すればするほど酒質が良くなるわけでもなく、それぞれに個性があるように状態が良い時に出荷しています。」と語っていました。
見学の際、説明して頂いた方(お名前をお聞きしたのに忘れてしまいました。すいません。)と記念撮影。本当に米島酒造の泡盛を研究していらっしゃると実感しました。また勉強してディスカッションできるようにしたいです。ありがとうございました。
見学日:2017年03月01日
文:泡盛マイスター 新里 葵