和菓子レッスン 中秋の名月編
9月のAdvance II レッスンが終了しました。今年の中秋の名月は9月21日だそうです。今回のレッスンは、中秋の名月編として練り切りで「うさぎ」を、薯蕷饅頭で「中秋」をつくりました。まずは、薯蕷饅頭から。山の芋や大和芋の類は、冬が旬です。まだまだ暑いこの時期、山の芋パウダーを使って復習しました。山の芋パウダーは、冷蔵保存しできるだけ新鮮なうちに使うことが、美味しい薯蕷饅頭を作る大きなポイントです。また、生地を作ってから蒸し始めるまでの時間は20分以内は、生の芋で作る時と同様に美味しい薯蕷饅頭を作るための重要なポイントです。中餡は、自家製栗の甘露煮の入った小豆こし餡、包餡はさすが4年目の皆さんです、とても上手にできました。色付けは、いくつかある方法のうち、今回は生地少量を卵白で薄め、色付けしたものを使い、満月とススキ野原をイメージしながら描きました。ふっくらと美味しそうに蒸しあがりました。
写真は、お土産としてお持ち帰りいただいた菓子箱にかけた私のお気に入りの掛け紙です。受講生の皆様は、もう一つの可愛い掛け紙を選ばれましたが・・。
当教室では、お持ち帰り用のラッピングも楽しみの一つです。
続いて、練り切り製の「うさぎ」の成形です。今回は、和菓子細工用のハサミを使ってウサギの耳を表現しました。皆さん和菓子細工用のハサミを使うのは初めてでしたが、慣れると難なくできるようになります。
和菓子細工用のハサミ。はさみ菊の細工には、このハサミを使いますが高価です。ご家庭でも気軽にできるよう、今回は、代替ハサミを用意しました。長谷川刃物(株)極細デザイン用DSB-100できるだけ薄刃で刃渡りが長いものを選ぶと良いと思います。今回のは1,000円弱のものです。レッスンでは、うまく使えませんでしたが、慣れると難なくできるようになります。下の写真3枚目がこの代替ハサミで切ったウサギの耳です。
もう一つは、本わらび粉を使った「わらび餅」。今回は、餡なしでわらび餅そのものを味わっていただきました。前回のレッスンの「餡わらび」は半返し法で行いましたが、今回は鍋一つで仕上げる本返し法で作りました。わらび粉独特な腰のある粘りは、加熱しながら素早く力強くこねることから生まれます。熱が入るにつれて、重くなり大変な力が必要です。皆さん頑張って、美味しいわらび餅が出来上がりました。ちなみに、こねる際の激しい動きは機械では再現できないそうです。
お持ち帰り用の「わらび餅」です。
日本料理教室”彩楽”のHPにご紹介いただきました。どうぞご覧ください。