地元住民の賑わいの場となるよう、給食だけではなく多様な用途を持った施設に――令和3年度第3回市議会一般質問④
町田市議会令和3年度第3回定例会(9月議会)で、中学校給食センターの整備計画についてさまざまな会派の方々が質疑をしてくださっています。ここでは、本会議の内容をレポートしています(質疑通告書はこちら)。
9/6のまちだ市民クラブ東友美議員の一般質問です。
※議会録画から書き起こしたもので、正式な議事録ではありません。
●まちだ市民クラブ 東友美議員
東議員:
昨年第3回定例会において同様の質問を行った際、「木曽山崎団地地区まちづくり構想の改定を見据えてUR都市再生機構と協議を始めたところである」とご答弁いただきました。それから1年が経過しましたので、その後の進捗についてお伺い致します。またこの間、旧忠生第六小学校跡地が給食センターとして活用することが決定する、という大きな変化がございました。
既に質問に挙がっている内容ではありますが、私も山崎団地の住民の1人として確認致したく、これについて質問いたします。
(1)現在の進捗状況は。
(2)旧忠生第六小学校跡地が給食センターとして活用が決まったが、このことは木曽山崎団地地区まちづくりにどのような影響を与えるか。
都市づくり部長:
まず、(1)についてでございますが、木曽山崎団地につきましては、現在策定中の「町田市都市づくりのマスタープラン」におきまして、分野横断的なリーディングプロジェクトの一つである「住宅地を多機能化するプロジェクト」として位置づけ、まちづくりを進めていくことといたしました。このリーディングプロジェクトを実現するため、2013年7月に策定した「町田市木曽山崎団地地区まちづくり構想」の改定作業を、UR都市機構と協議をして進めております。今後のまちづくり構想の改定につきましては、素案の改定を2021年度に行い、自治会などとの意見交換を行った上で、2022年度に改定する予定でございます。
次に(2)についてでございますが、木曽山崎団地地区は「町田市木曽山崎団地地区まちづくり構想」に基づき、これまで、学校跡地の活用として、町田消防署の移転や桜美林大学東京ひなたやまキャンパスのオープンなどを進めてまいりました。
旧忠生第六小学校跡地につきましては、まちづくり構想の中で健康増進関連拠点として位置付け、スポーツを中心とした活用を検討してまいりました。さらに給食センターを導入することで、学校の給食にとどまらず、地域への食のサービスを提供するなど、健康増進機能が高まり、木曽山崎団地地区の活性化に繋がるものと考えております。
東議員:
まずまちづくり構想の改定につきまして、以前の議会で幅広い意見の収集、そして構想や進捗状況の住民との共有を求めたところでありますが、その点も踏まえて、改定に向けたスケジュールをもう少し詳しくお願い致します。
都市づくり部長:
はい。まちづくり構想の改定に向けた具体的な手順でございますが、学校跡地活用が進んだことや、あと多摩都市モノレールの町田方面延伸などを踏まえ、まずは町田市としての素案を、2021年度中に整理をいたします。素案の策定に当たりましては、既に協議を始めているUR都市機構に加えて、今後JKK東京とも意見交換を行い、団地事業者の今後の考え方を反映してまいります。
また自治会との意見交換につきましては、現在UR都市機構において準備をしておりますが、コロナ禍の影響によって日程変更が続いていると聞いております。町田市といたしましても、自治会および大学などの関係者との意見交換を2022年度から順次実施し、構想素案に反映していきたいと考えております。
これらの意見を集約し、多摩都市モノレールの町田方面へ延伸の進捗状況なども踏まえ、2022年度末までに改定をする予定でおります。
東議員:
はい、わかりました。できるだけ多くの方の意見を丁寧に集め、反映するとともに、進捗状況の共有も引き続き求めてまいりたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
また旧忠生第六小学校跡地活用につきましてでございますが、これまでの既に質問を行った議員の中でもありました通り、給食センターだけでなく、引き続きスポーツの場としての役割を持つということを理解いたしました。土地が給食センターとして活用されることが発表された際、地元住民が懸念していたことは、スポーツの場であれば賑わいが生まれ、地域住民の居場所となるとともに、地域の外からも人を呼べる場になる心づもりでおりましたが、突然給食センターになることが決まったため、給食センターでは、地域の人の居場所にはならないし、外から人も来なくなる、賑わいもなくなるのではないかということでした。しかし、スポーツの場としての活用も残るということで、地元の方も喜んでいらっしゃいます。
質問ですが、スポーツの場としての活用も残るということでありますが、個人的には給食センターもただの給食工場ではなく、地元住民の居場所や賑わいの場、そして地域外からも人が行きたいと思えるような場所となるよう、ただの工場ではない多様な用途を持った、地元からも、そして地域外からも広く愛される施設にしていく必要があると思いますが、いかがでしょうか。
学校教育部長:
はい。中学校での全員給食を導入するにあたりまして、安全安心な給食提供、それはもちろんのこと市内3ヶ所に配置する給食センターを、それぞれの地域の中で、食を通じた地域みんなの健康づくりの拠点として機能させていく考えでございます。
具体的には、給食は栄養士の手による栄養バランスの優れた食事であり、給食を食べることによる健康づくりの点から、まず給食センターの中で、多くの皆さんに実際に給食を味わってもらえるような、そのような場を設けたいと考えております。
また子どもの施設や地域の介護スポーツクラブをはじめ、子どもや高齢者の食を支える既存の取り組みとも連携しまして、ご要望に応じた給食をお届けすることができないか、そういうことも考えているところでございます。
栄養士や調理の技術を生かした食を知る・学ぶ機会として、離乳食や幼児食をはじめとするクッキング講座や食や栄養に関する健康教育講座、そのようなことなど、さらに食で体の機能を高める面からは従来からあります「まちトレ」、そういう活動などとも連携し、食生活・生活習慣・運動などの幅広い情報発信や、体験提供の取り組みも模索していく予定でございます。
現在、関係各部との間でこれらの活用アイディアを検討しているところでありまして、地域の皆さんにとって、食をテーマした多様な活動の場になるよう、引き続き検討してまいります。
東議員:
期待しております。よろしくお願いいたします。
最後に資料12に「町田市都市づくりのマスタープラン」答申の木曽山崎団地地区部分を載せておりまして、まちづくり構想はこれらをもとに改定されるかと思うんですけれども、今後も引き続き、旧忠生第六小学校跡地は木曽山崎団地地区まちづくり構想と連携するのか、という点だけ確認をさせてください。
(↓参考資料 「(仮称)町田市都市づくりのマスタープラン」答申 p127)
都市づくり部長:
はい。都市づくりのマスタープランの中に、コンテンツ編という形で木曽山崎団地のまちづくり構想というものを組み込んでまいります。当然連携をしていくというものになります。
東議員:
ありがとうございました。
(了)