アンゼリカ
和名は「西洋当帰」。日本や中国で栽培され、漢方でもなじみのある当帰のヨーロッパ種です。
「女性のための朝鮮人参」と呼ばれ、生理痛を和らげ、女性ホルモンの分泌を調整する効果が期待できます。
血行を促し身体を温める効果もあるため、生理前後のケアにおすすめのハーブです。
呼吸器系の不調改善にも用いられ、喘息や気管支炎でたまった痰を取り除く効果も期待されています。
また発汗、利尿作用により、風邪のときに毒素を排出する効果も期待できます。
ヨーロッパでペストが流行した際に、大天使ミカエルのお告げでこの植物の根を使うよう夢で言われたというある修道士の話から、特効薬として使用されました。
それ以来、ヨーロッパでは魔法のお守りとして修道院や教会の庭先に植えられ、悪魔を退ける神聖なハーブとして重宝されています。
妊娠中の方や糖尿病の方は使用に注意が必要です。
また、多量の摂取は控え、必要な時のみ使用するのがおすすめです。
おすすめのブレンド
アンゼリカは「女性の朝鮮人参」の別名の通り、月経前後の体調ケアに役立てたいハーブです。
ローズヒップ
ビタミンやミネラルを豊富に含み、月経中の栄養補給に役立つローズヒップと、月経痛を和らげる効果が期待できるアンゼリカのブレンドは、生理中のチャージドリンクとしておすすめです。
さらにネトルをプラスすれば、貧血による体調不良を防ぐ効果も期待できます。
チェストベリー
脳に直接働きかけ、女性ホルモンの分泌を調整するチェストベリーとのブレンドは、月経前症候群の症状を和らげる効果が期待できます。
排卵後から飲み始めるのがおすすめです。
どちらもスパイシーな味わいでエスニック風なので、さらにラズベリーリーフをプラスし甘みを加えるとより飲みやすくなります。
エルダーフラワー
インフルエンザや風邪などに効果が期待できるエルダーフラワー。
こちらもまた、ヨーロッパでは高い抗菌・抗ウイルス効果から「精霊の住む木」と呼ばれ、魔除けの力があると信じられてきました。
さらに免疫力アップのエキナセアをプラスし、風邪の際のエナジーティーとして飲むのがおすすめです。
学名:Angelica archangelica
科名:セリ科
有効成分:アサマンチン、クマリン、ビタミンB群、精油(リモネン、ビネン、アンゲリカラクトン、アンゲリカ酸)
作用:鎮痙、鎮静、駆風、発汗、利尿、消化促進
適応:咳止め、胃腸の不調、消化不良、食欲不振、女性ホルモン分泌調整、生理痛、自律神経調整
使用部位:全草