バレリアン

力強い薬効を感じさせる強烈な香りのバレリアンは、興奮を鎮め、中枢神経に働きかけ不安感を抑制する作用をもつハーブです。

ドイツでは不眠症や不安症薬、ニコチン中毒の緩和剤としても使用されています。

ドライのときの強烈な香りはティーにするとほぼなくなり、素朴な味わいで寝る前のリラックスティーにおすすめです。

この香りはバレレン酸によるもので、頭がぼんやりする作用が働き、睡眠効果が期待できます。

あとは眠るだけ、というときの一杯に最適です。

普段から不眠に悩む方におすすめですが、入眠作用の薬剤との併用や車の運転前の服用は避けてください。

過剰摂取は避け、他ハーブとのブレンドし少量のみ使用してください。

また、妊娠中、授乳中、お子様の使用は注意が必要です。

おすすめのブレンド

ストレスからくる頭痛や不安、不眠に悩む方に、バレリアンの鎮静・催眠効果は大変おすすめです。

特徴的な香りですがお茶にすれば香りはほぼしないので、安心してお飲みいただけます。

セントジョーンズワート

別名「太陽のハーブ」と呼ばれるセントジョーンズワートは、イライラや不安を緩和し精神を安定させ、不眠を解消する効果が期待できます。

寝る前にセントジョーンズワートにレモンバームをプラスし、バレリアンを少量ブレンドすることで、柑橘の爽やかな香りに癒されながら穏やかでスムーズな入眠が期待できます。

パッションフラワー

交感神経に働きかけ、眠りと覚醒のリズムを整えてくれるパッションフラワーもまた、不眠症の改善に効果が期待できます。

こちらは中央アメリカのアステカ族が不眠症薬として使用していました。

カモミールなどをプラスして甘みを加え、バレリアンを少量ブレンドするのがおすすめです。

オレンジフラワー

神経系の緩和に効果が期待でき、不安やストレスを和らげるオレンジフラワーは、イブニングティーとしておすすめです。

肌の新陳代謝を高める効果も期待されており、夜間の「美容のゴールデンタイム」にぴったりです。

さらに心臓を鎮静し動悸を鎮めるリンデンをプラスし、草原のような穏やかな香りを楽しむのもおすすめです。

学名：Valeriana officinalis

科名：オミナエシ科

有効成分：バレポトリエイト、バレレン酸、精油（酢酸ボロニル、ロンギビノカルボン、3-メタルブタン酸）

作用：鎮静、鎮痙、利尿、駆風

適応：中枢神経を穏やかにする、不安、不眠、疲労回復、生理痛

使用部位：根部