【第608回】矢内原 美邦(ニブロール主宰)/熊本県立劇場presents復興祈念パフォーマンス 「木と火と水、そして再生の物語(仮)」 バックダンサー・パフォーマーオーディションのお知らせ
災害からの復興をテーマとし、火の国熊本の過去から現在に至るまでの壮大な時の流れと変容する風景を、踊りと『手紙』で語り継ぐパフォーマンス作品を創作します。
クリエイティブチームには、映画「うつしいひとサバ?」でタッグを組んだ熊本県出身の行定勲監督と日本を代表するコンテンポラリーダンスカンパニー・ニブロール主宰の矢内原美邦さんを迎えます。本作品に参加してくださるバックダンサー・パフォーマーを、下記の要領で募集いたします。
ダンスの言語機能は、たしかに実際の言葉よりも曖昧ですが、意味や解釈だけにとどまらない身体コミュニケーションをコロナの今、再認識しています。コロナ禍での創作は不自由なことばかりですが、そんなときにこそ表現はポジティブな力を生み出します。この生きづらい時代にあらためて生きるということを見つめなおすことで、自分たちがとらわれている常識をもう一度疑って考えることが、いずれやってくるであろうコロナ後の社会に様々なアプローチになると信じています。復興とは、名前のない、言葉のない、実体のない、答えのない問いについて考え、失われた誰かとの時間や、誰かとの記憶をつなぎとめるために、遠い誰かの名前を呼んだり、思い出してみることのような気がしてます。
復興とは一人一人の身体の中にしか存在しえない何かがあるのかもしれないと、ぜひ、一緒にバックダンサーとして身体を稽古場においてもらえると嬉しいです。
矢内原 美邦
Mikuni Yanaihara
Choreographer, Director, Play writer and Dancer
ニブロール主宰。大学で舞踊を専攻、在学中にNHK賞、特別賞など数々の賞を受賞。日常の身ぶりをモチーフに現代の空虚さや危うさをドライに提示するその独特の振付けは国内外での評価も高く、身体と真正面から向き合っている数少ない振付家のひとりと言える。ミクニ ヤナイハラプロジェクトでは演劇にも挑戦し、ジャンルを問わないその活動はニブロールのみならず、多数のアーティストとコラボレーションするなど世界中を舞台に活躍中。15年文化庁文化交流大使として東南アジア諸国に派遣される。
熊本県立劇場presents復興祈念パフォーマンス 「木と火と水、そして再生の物語(仮)」 バックダンサー・パフォーマーオーディションのお知らせ