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カドムネボソアリ その2

2021.09.08 09:10

タフシアリ亜科

ムネボソアリ属

日本には16種が知られており、岐阜県では8種確認されています。

カドムネボソアリ( Temnothorax koreanus ):岐阜県全域に分布します。明るい環境に生育するサクラなどの樹皮下に営巣しますが、比較的まれな種類です。体長:2~2.5mm。

今回は、岐阜市内の公園で見られたカドムネボソアリの営巣場所や巣内の様子などを紹介します。 

写真①:樹皮下に営巣するカドムネボソアリ巣内の様子。岐阜市 29.IX.2020 

写真②:樹皮の割れ目で静止する働きアリ。岐阜市 29.IX.2020

写真③:触角は11節(他のムネボソアリ類は12節)で前胸は矢印のように角張る。岐阜市 29.IX.2020

写真④:近縁種のムネボソアリ。触角は12節で前胸は丸みを帯びる。石川県志賀町 27.VII.2017

写真⑤:生息地の公園。写真中央の木の幹を歩行する個体が見られた。岐阜市 6.X.2020

写真⑥:地上約1m付近の樹皮下に営巣していた。岐阜市 6.X.2020

写真⑦:幹はコケで覆われ、巣口は発見しづらい。何度も働きアリを追いかけてやっと巣口を発見する。コケの小さな隙間(矢印)から出入りしていた。岐阜市 28.IX.2020

写真⑧:飼育下で出現した有翅メスの蛹。飼育 7.IV.2021

写真⑨:飼育下で出現した有翅オスの蛹。飼育 9.IV.2021

写真⑩:中央にオスアリ。飼育 30.IV.2021

写真⑪:オスもワーカーと同様に前胸部(矢印)は角張っている。飼育 3.V.2021