カタカナは案外大事
ひらがなは問題なく読み書きできても、カタカナはちょっとあやふやかもという子どもは、割といるのではないでしょうか。
カタカナは、国語教科書でも独立した単元として扱われませんし、ひらがなほどは、手取り足取り充分書き方を教えるような時間も取られません。 それでも日本に住んでいれば、いつのまにかカタカナも書けて読めるようになるものですが、海外では同じようにはいきません。
日本語には、ひらがな、カタカナ、漢字があるというだけで、うへぇ〜とため息が出るくらいですし、カタカナに苦心しているうちに漢字が出てきて、カタカナの練習にこだわっている場合ではなくなってしまいがちです。
漢字には、カタカナそのものやカタカナに似ているパーツが色々あります。
人偏はカタカナのイ、くちという漢字はカタカナのロ、漢数字の八は、カタカナのハとほぼ同じです。
カタカナがしっかり頭に入っていれば、漢字の学習に便利なところが色々あります。
例えば、人偏は「カタカナのイ」でおぼえていれば形はすぐイメージできますし、部首のうかんむりは、なぜ「う」なのかもカタカナをおぼえていれば間違いません。
暗記する時に、語呂合わせでもいいので関連づけておぼえるようにすると、案外おぼえやすいことはよくあります。 漢字も学年が進むにつれ画数が増え、複雑になりますから、少しでもおぼえやすくなるコツとして、できるだけ利用したらどうでしょうか。
同じ漢字を10回20回書いても記憶に残らない練習を課し、おぼえてないと叱るよりは、どうしたらおぼえやすくなるか、どうしたら思い出しやすいかをサポートしてあげる方が良いように思います。
書く練習をするのであれば、パーツを意識しながら記憶に結びつけるように練習させてみてください。 カタカナがしっかり頭に入っていれば、「ム」「マ」「ノ」「ス」などなどカタカナに似たパーツは漢字にはたくさんありますので、おぼえる事は少し簡単になります。
カタカナが頭に入っていれば漢字はすべて楽勝というわけではありませんが、カタカナがあやふやでは、漢字も簡単にはおぼえられないだろうというのは言えると思います。