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覚悟がないならやめておけ!国際結婚をおすすめできない理由4つ

2017.03.07 21:15

適応する「努力」が半端じゃない

国際結婚カップルの多くが、配偶者どちらかの国に住んでいます。結婚してあなたが相手の国に住むようになれば、あなたのほうが相手に「適応する」ことが求められるのです。

適応いうのは、何も言葉を覚えて、相手の国での生活の仕方を知るだけで充分ではありません。その国の文化や歴史、政治、社会問題、その国の人の考え方、生活様式、価値観などを知った上で、「その国に住む外国人」として生きていくということです。さらに、周りの人とうまくやっていくには、その国で「好かれる外国人」になることが必要なのです。

筆者もフランスに来たばかりの頃は、日常のいろいろなことがわからず、とても苦労しました。食事の支度をするにも、手に入る材料で何を作っていいのかわからない。掃除の仕方や洗剤の使い方がわからない。当初はフランス語もできなかったので、「読めない・聞けない・話せない」の三拍子で、毎日とても疲れました。

これを一つ一つ乗り越えていく努力と苦労は、同じバッググラウンドをもつ日本人と結婚した場合はあまり必要ないのではないでしょうか。

2

連れてくる「責任」が半端じゃない

自分が海外で暮らす場合も苦労しますが、日本で生活する場合の苦労もあります。特に日本は外国人の数も少なく、集団で生活するための“ルール”が多い国。欧米にはない「世間体」の概念や空気を読むことの大切さ、本音と建前など、日本独特のコミュニケーションルールをひとつひとつ、外国人配偶者に教えていかなくてはいけません。

それと外国人を日本に連れてきた場合、保険や不動産、税金、契約、行政関係の書類の手続きは全て自分で担うことになります。漢字が読めない外国人配偶者に「これはどういう書類で、どんな手続きをしているか」を口で説明しなければならず、基本的には相手に頼れません。

また、配偶者が日本社会に適応できているか、ホームシックや孤独を感じていないかに気を配る必要があります。連れてきたら「終わり」ではなく、そこからが「始まり」なわけです。

日本人同士でも、例えば東京出身の奥さんを青森県に嫁がせるとなると、奥さんが環境や人に適応できるか心配になるものですよね。それが国を跨いだ環境の変化となると、その心配や責任もそれ以上に大きくなるものなのです。

3

外国人を選んだ人に対する「偏見」が半端じゃない

世間は、日本人ではなく「外国人をわざわざ選んだ人」に対して偏見があります。外国人と結婚した人でも、特に白人や黒人など違う人種の異性と結婚した人は、白人・黒人専門だと決め付けられ、「日本人には魅力を感じない人」だと思われてしまいます。

特に女性は外国人と恋愛する=貞操観念がない、遊んでいるというイメージをもたれたり、日本人にモテないから「外国人に走った」と推測されるなど、国際結婚は女性にマイナスイメージを与えてしまうものです。

逆に日本人と結婚した場合は、「私たちと同じ人を選んだ人」として安心感をもたれるので、このような偏見をもたれることはありません。国際結婚はおかしな偏見が付きまとうという点で、おすすめしません。

4

外国人が元恋人の異性に対する「絶望感」が半端じゃない

外国人とつきあった経験のある人は、次の恋愛がなかなかしづらいのではないかと思います。上にあげたマイナスイメージもあって、特に外国人と付き合っていた女性は疎まれてしまいます。

筆者は独身の頃、気になっていた日本人男性がアメリカ人女性と歩いていたところにばったり遭遇したことがあります。手をつなぎ仲睦まじい2人の姿を目撃したときの絶望感といったら半端じゃありませんでした。私とは目の色も髪の色も全てが違う女性を選んだ彼が、私のほうに振り向いてくれるはずがない…とショックを受けたのを覚えています。

今は筆者も彼と同じ立場になり、「あの頃あんなにひるむ必要はなかった」と理解していますが、外国人を連れて歩く異性に対するインパクトはやはり大きいものです。好きになった人から「元カレ(元カノ)は白人だった」と言われたら、ちょっとひいてしまう気持ちもわからなくはありません。

おわりに

ここまで「国際結婚をおすすめしない理由」を紹介しましたが、国際結婚はしないほうがいいのか?と問われたら、答えはNOです。国際結婚には日本人との結婚にはない「苦労」があるのは確かですが、そうはいってもやはり、愛する人と一緒に生きられる幸せは何物にも換えがたいのではないでしょうか。

安易に憧れから国際結婚に走る…というのはおすすめできませんが、好きになった人と一緒に上記のような苦労を乗り越えていきたいと思えるなら、国際結婚に必要な努力を経験してみてはいかがでしょうか。