ヴァイオリンを演奏すると肩に痛みがでる場合
“ヴァイオリンを弾くと肩が痛くなる”と相談を受けました。
病院では“少し演奏を休むように”と言われたそうです。
話を聞いてみると、
1、演奏すると痛い
2、少し休んで回復
3、演奏再開
4、また痛くなる
という繰り返し。。
こういう状況に悩んでいる演奏家の方が、たくさんいらっしゃるんですよね。
この痛みのサイクルですが、バケツに水がたまっていくようなイメージをしていただくとわかりやすいかと思います。
空っぽの状態から水が溜まっていって、あふれると痛くなる。
どうしたらバケツの水があふれないようにできるでしょうか…
1、バケツを大きくする
2、水があふれる前に処理する
3、そもそも水の発生を抑えるように気をつける
ここでいう“水”は疲労と考えていただければ良いのですが、
1のバケツを大きくするっていうのは身体の柔軟性や筋力、持久力を強化するという方法です。疲れにくい身体作りをすることが大切です。
そして2の水があふれる前になんとかするというのは、疲労を溜め込まないということです。
例えば演奏する前にウォーミングアップとして深呼吸やストレッチをしたり、演奏後にアイシングやマッサージをするなどその日の疲労はその日のうちに対処することが大切です。
朝一いきなり弾き始めて終わったらそのまんまなんてことはないですよね!?
そして3、水が出なくなることはありませんが、出る量を減らすためには身体に負担のかからない演奏フォームを意識するなど自身のスキルアップに励むことが大切です。
いま身体を痛めている方、1~3のどこに原因がありそうですか?演奏を休むだけでは解決になりませんよね?
演奏家のほとんどの方が運動不足だと思います。最低限、必要な筋力を鍛えて姿勢を良くすることが大切ですよ。
楽器を持たない練習方法としてぜひトレーニングを実践してもらいたいですね。