日本では超高級! エシレバターとは?
今回は、以前にもちょこっと紹介した、《エシレバター》について。
こちらでもRob(高級スーパー)に行くと手に入ります。
有名なものって、ついつい手を出してしまいたくなりますよね…💓
でも、
エシレって実際なに?
何が違うの?
高いから美味しいの?
ここが一番気になりますよね。
そんなところを分かりやすく?自分の感想も加えて紹介したいと思います。
昔から変わらない製法・自然の賜物
エシレバターはフランス中西部のエシレという村の酪農協同組合が1894年当初から変わらぬ製法で作り続けられている発酵バター。
エシレ村が位置する地域の土壌や温暖な気候によって、良い牧草が育つのだそう。
それを乳牛はゆっくりと食べ生活をしているため、乳脂肪分の高い、バター作りには最高のミルクを出してくれるようです。
また、バターを作る過程に用いる水。これもまた、地元の美味しい湧水を使用しています。
発酵に大切な乳酸菌も、昔から受け継がれているものだとか。
まさに、その土地の自然のチカラを存分に受けているんですね。
強いこだわり
エシレバターの原材料に使われるミルクは、工場から半径30㎞以内の酪農家のミルクのみ。
乳牛の一頭当たりの最低放牧面積など、生育環境にも細かなきまりがあります。
こうして得られたミルクは24時間以内に工場に到着、新鮮なうちに加工され、バターとなるんだそう。
また、発酵バターを作るには【 ミルク→クリーム(殺菌・発酵)→バター】という過程を踏むのですが、最後のバターにする過程で使用する「チャーン(撹拌機)」に木製のものを使っているのはエシレだけとか。
これがやわらかい口当たりを作り出しているんですね。今やステンレス製が一般的なチャーンにも、強いこだわりがあります。
フランス国内初のAOP(原産地名称保護)認定を取得
AOPとは、産品の原産地を保証するもので、気候条件、日照、土壌、植生、飼料、先祖伝来の飼育や生産法などの地域特性が産品に反映されるという考え方のもと、産品が該当する地域で正当に生産されたものであることを証明するフランスの認証制度です。
つまり、その土地でその土地の環境ややり方をちゃーんと守って作られているか?が問われるもの。
エシレバターはフランス国内バター初、1979年に当時はAOC(原産地呼称統制)として認定され、現在は規則が改定されAOPとして認定されています。
そんなエシレバター。信頼性は抜群に高いですね。
さぞかし美味しいんでしょう。
パンに塗って実際に食べてみました。
おおおっ!
美味しい…!
やっぱりやわらかい口当たり、ミルク感、コクがあります!!
ヨーロッパのバター、実は全般的にミルク感が強く日本のものよりはるかにおいしいんですが、
エシレはさらにコクがあるかな・・・?
とにかくおいしい。
でもこれじゃ比較になりません。
家にもともとあった、ベルギーのAOP認証バターと比較します!(気にして買わなかったけど偶然AOP認証だった)使いかけの写真ですみません・・・
こちらは無塩バターだったのですが、これまたおいしい。ミルク感たっぷり、コクあり、です。
つまり、私のような素人には、あまり違いがわかりませんでした。(笑)
そう、確かにエシレは美味しいんです。
コクも、香りも、滑らかさも、バツグンなんです!!
でも、他のバターと味はどう違う…?
って聞かれると、管理栄養士の私だとしても、ソムリエのようには答えられません。
バター専門家なら答えられるんでしょうけど。
たしかにエシレはおいしくて、でも素人の口にはなかなか大きな違いは分からないけど、きっとケーキやクロワッサンにしたら本当に美味しいんだろうなあ〜
そう、味の違いはよく分かりません。
でも言えることは、エシレバターは原材料と製法に強いこだわりと想いをのせて作られたバターであること。
作り手の強いこだわりや熱意が、使い手に伝わり、それが信頼性と美味しさに繋がっているんでしょうね。
作り手の気持ちが伝わるもの
って、何だか使っていて気持ちが温かくなるような気がします。
こだわりと熱意を持って作る。
オーガニック野菜農家さんにも繋がるところがありそうだなあ。
でも、高いものが全て良い物と簡単に考えてはいけないんだよなあ。
物事の本質を自分で見抜いたり、判断できるようにならないと、本当に良いものには出会えないんだよなあ〜〜
なんて、思ったりもするのでした。
我が家ではこのエシレバターを、マルシェで買ってきた天然キノコのソテーに使ってみました。