(Executive)コーチングの大前提

2017.03.08 16:03


人を変える、というのは幻想だ。「過去と他人は変えられない」という言葉がある通り。


とはいえ、組織の中において、リーダーが不幸な振る舞いをしている場合(99%が無意識)あるいは、役職に応じた立ち居振る舞い・意識の変化を求められている場合、コーチは、「変わる」を促す。


組織の中だけではなく、人生における個の変化にもコーチングは応用できるけれど

「コーチ個人の体験(中原先生いわくのfolk theory)の押し付け」にならないように気をつけたい。

そのためのformal theoryを。


最近色々と「変わる」に関わることが増えてきたので

改めて、(Executive)コーチングの7つの前提をおさらいしてみました。


今日は、そんな備忘録。


コーチングのための7つの臨床的視点


 1.合理性は錯覚

人間がしていることのほとんどは純粋に論理的なものではなく、むしろ私たちの無意識の非論理的なことに影響を受ける


2.私たちが見るものは、必ずしも私たちが得るものではない

何が起こるかの大部分は、無意識のプロセスの結果。私たちが何をするのかをよりよく理解するためには、私たち自身の内なる欲望、願い、感情、そして幻想を探求する必要がある


3.皆に盲点があると受け入れる

私たちには、自分自身について知りたくないことがたくさんある。内的不協和が人間の状態の一部であることを受け入れる必要がある。


4.私達はすべて過去の結果だと認める

我々は、私たちの行動を理解するために、愛着関係を含め、私たちの interbirthの歴史を探求しなければならない


5.日々の生活の中で繰り返されるテーマやパターンを特定する

日常生活においてどのように行動しているか。これらが、リーダーシップスタイルや意思決定のパターン、そして仕事や仕事に関係しない他の側面に悪影響を及ぼす可能性がある


6.感情に注意を払う

変容プロセスの不可欠な部分である

7.モチベーション・ニーズが私たちの人格を決定する

これらのニーズシステムは、先天と後天的な要素の相互作用から進化する。


出典:Kets de Vries, M. (2012). The Group Coaching Conundrum



コーチングって、簡単そうだけど

本当に、難しい。