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すずめのおそで ‐ Suzume no Osode -

素材のこと

2017.03.09 14:04

この押絵の小箱、私が学生の頃に作ったものです。

うまくいくかわからないので、大部分を、よくあるレーヨンの縮緬で作りました。

ひもの部分はお菓子のひもですし、お金をかけずになんとか頑張っていたんですね(^_^;)

でも、今見ると、レーヨンのしぼの粗さと、チカチカした感じが目立ってしまっています…。

レーヨンの縮緬は、安価で丈夫なのですが、お細工物の素材として使うのは結構大変です。

まず、レーヨンは切れ端からどんどんほどけてしまいます。そのため、縫い代を広めにとらなければなりません。

また、丸みのある作品を作ろうとして、縫い代に切れ目をつけると、そこからほどけてしまいます。接着芯をつけてはいるのですが、やはり難しく感じました。

正絹の場合も、もちろん端はほどけてきますが、接着芯でだいぶおさまります。

縫い代も、1分(4ミリ)弱で大丈夫な場合がほとんど。

それに、アイロンもあてられて、縫い目も細かくできるので、けっこう使い勝手がよく、おすすめです。


新しいものでなく、もう着られなくなった古い着物の布なら、骨董市などで比較的安く手に入ります。

シミのついた切れ端でも、洗って、サーパスの型紙を持って、使えるところを探す。

そんなところも、お細工物の魅力なのかもしれません。