神保町シアターと『東京上空いらっしゃいませ』
神保町シアター。
1年前に行こうとして、
1年越しに観に行けた【夏休み特集】。
滑り込みで行けた。
映画館の壁には。私の“夏休み”が詰まっていて、最高に痺れる。
見て、この、壁。
他作品は私より年上世代だけど…
『学校の怪談』シリーズは…!!
もう!!!好)
装飾したスタッフさんに会いたくなったよ!!!
同世代ですか??!!
あぁぁっぁぁぁぁぁああぁぁ(ツボ)
こんな興奮する壁、初めてだったよ…。
しかし観たのは別作品。
映画館で観たくて観たくて仕方なかった作品。
映画『東京上空いらっしゃいませ』(1990)
監督:相米慎二
出演:中井貴一/牧瀬里穂/
笑福亭鶴瓶/
毬谷友子/
出門英/竹田高利/藤村俊二/工藤正貴/谷啓/
三浦友和
今作を教えてもらったのはいつだったかなぁ。
『Living with the Dead』監督の富樫渉監督が、ポロっと呟いていたのを拾っただけだったかもしれない。
信頼出来る辛口な人なので←
素直に興味を持った気がする。
でも当時は、TSUTAYAに行ってもVHSしかなかった。
まだ実家に奇跡的にVHS再生機があったので、にわざわざ実家までレンタルしたビデオ持ち込んで観たかも。
その、ちょうどいいーーファンタジー。
ちょっとアナログな魔法。
2人の魅力。
ズバ抜けて今も目を引く牧瀬里穂さん。
衣装にしても出来事についても、隅から隅まで小さな奇跡の塊が続く。
牧瀬里穂さんに関しては、今時の子が観ても
「かわいいいいいいい」
ってなるのでは???
あんな赤リップがバチバチに似合う、正に美少女。
奇跡かよ。
ファンタジーの演出も素敵なのだが、、
今の技術で、演劇の舞台のような場所をカットに入れたらダサくなってしまうのかな。
当時だから、そして今作だから夢を観られる心地。
もちろんツッコミどころは、初見よりも多かったよ。笑)
ハンバーガーのドタバタシーン、ワンカットであんなに尺いる??www
でもねえ、あっていいんだよねぇぇぇ。
観てる側はケタケタ笑いながら、その閉じ込められた眩しい姿を見守り、楽しめばいいのよ。
他にも、
ベリーショートだった髪がいつの間に通常のロングになったのさww
とかね。
でもいいんだ。
相米マジックを永遠に楽しむだけ。
それだけ、次々にくる物語と画が、楽しいんだから。
屋台船のシーンは、あんなに美しかったかしら。
せっかくの薔薇をむしる姿に呆気に取られつつ、彼女の語気が物語る。
トランペットと歌のシーンは…
惚けた。
泣そうになった。
なんて短く儚い、名シーン…。
音を映画館の音響で聴けると、感じ取るものが響きまくる…。
堂々と、見せたい・作りたい画をやりたい放題してるのが気持ちいいのかな。
個人的だけど、最初に観た時、1番感動したのは六本木の三河台公園のシーン。
今はあの噴水、ないんだよ。
私が子供の頃に、凄くよく遊んだ場所なんだよ。
「いやいや六本木てww」
てツッコミは聞き飽きた←
誰しも、子供の時に遊んだ思い出の地はないかしら。
それが今も残っていたなら「変わらないなぁ」と帰省する度に思いにふけっていられると思う。
けど、私の地元はアレコレすぐに変わっちゃうんだから。
基本的には変わらないし、古い道やお店も勿論ある。
ただ、とても少ない。
もの凄くプライベートな部分で、きっと共感する人なんて幼馴染ぐらいだろうけど。
そんな土地を、
思い出を、
物語の一部として残してくれる映画の存在に、改めて感動してしまったのさ。
夏に滑り込んで、初めて映画館で観ることが出来て良かった…。
あぁ、映画っていいな…
度々思わせてくれる内の、大切な1本。
富樫パイセン…ありがとうございます…。勝手に)
この前テアトル新宿に『子供はわかってあげない』観に行ったら、ドンピシャタイミングでBlu-ray発売のチラシが配られてて。
1人で小さく悲鳴を上げてしまった。歓喜)
チラシも最高…。
うあう…欲しいな…。
うちBlu-ray観れないんだけど…←