提案『優しさの育み方』
親は子供の心の成長を願います。女の子であれば他人に対して思いやりがあって情が細やかで、素直で淑やかさを持つ子供に育って欲しいと願う傾向があり、男の子は逞しく勇ましく強い子供にと願うようです。
でも私は男女それぞれに優しい面と強い面を持ち合わせるように育てるべきだと考えています。男の子だから女の子だからと区分けをする必要はそもそも時代にそぐわないと考えます。今回は男女共にやさしい気持ちを持つためにどう育てるべきかを提案し、子育てのヒントになればと思います。
優しさを身に付けるためには、子供が他者の立場を理解する4歳頃から他者に寄り添う考え方を促していきましょう。相手が困っていたらどうしようか、相手が喜んでくれるためにはどう動けばよいか、相手の気持ちを汲み取る練習を促すことが何よりも重要です。
また子供が本当に優しさを獲得できるかは私たち大人の関わりが深く関係し、子供に無意識に掛ける言葉、子供にとる態度、見せる姿勢を優しさ溢れるものにしなければなりません。優しさを与えられた子供が優しさを相手に注ぐことができることを大人が認識する必要があります。
①~④のことを意識しながら日常を過ごしていると親子で良い意味で変わり始めます、優しさや労り、温かな眼差しで心を満たしてください。優しさを感じ取ることができた子供は必ず優しい発言や振る舞いが溢れるように育ちます。
① 一日のスタートである朝の挨拶から優しい声と言葉で実践し、就寝の前のおやすみの挨拶も優しい声掛けで終わることを先ず実践しましょう。
② 子供が失敗をした時にこそ叱る、小言を言う、ため息をつくのではなく、「大丈夫?」と気遣いの言葉を先に掛けてあげましょう。
③ 子供に行動を起こして欲しいときにこそ、『~しなさい』という命令や指示ではなく、『~して下さい。~してもらえませんか?』という言葉を使用し、語尾は優しいトーンにしましょう。
④ 子供が手伝いをしてくれた場合には「ありがとう、本当に助かった。嬉しい」と感謝の言葉を掛けましょう。
以下の内容は実践概要です。ご自身の言葉で子供に優しさの種を蒔いて下さい。
1、親子の絆を確りと育む
2、優しさ溢れる言葉を掛ける
3、明るいものの捉え方で対応する
4、誉めるなど心地よい言葉を掛ける
5、言葉を確りと伝える
6、植物を育てる
7、動物と触れ合う
8、兄弟姉妹のお世話をする
9、困った人のお手伝いをする
10、人のために働く自発的行動をとらせる
皆さんに是非実践してほしいのが優しさ溢れる親子の言葉遣いです。2021年3月15日『優しい言葉使いで子育てを』、同年8月30日『子供の思いやりと優しさについて』を併せてお読みいただければと思います。