Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

軍隊を持たない国 コスタリカには、、

2017.03.11 06:00

東日本大震災から6年が経過しました。今でもあの光景は忘れられません。


ブログのタイトルに使っている「国際協力」とは何かについて最近また、頭の中でごちゃごちゃ考えています。 

ブリタニカ国際百科事典によると「広義には,一切の国際的事項に関する諸国家間の協力。狭義には,経済的,社会的,文化的,人道的,技術的事項に関する諸国家間の協力」とあります。 

極論すると平和の構築だと思います。

お金や食べ物に困らず、初等教育も受けられ、紛争やテロに巻き込まれず、資源や環境に恵まれた土地で人々が平穏無事に日常を送れるように国家間で支援する事ではないでしょうか。

勿論、これが簡単なことではないこともわかっていますが。


 中米のコスタリカは、人口およそ480万人、国土面積は九州と四国を合わせた大きさの小国です。経済規模一人当たりのGNIが9750米ドル(2014年)の高中所得に位置するこの国は、1949年に常備軍を廃止する憲法を成立させ、軍隊を持たない国になりました。世界的に見て常備軍を持たない国は限られていて、軍事力が国力を示す一つの要素であることは言うまでもありません。世界第一位の軍事力を保持しているアメリカや防衛費を増強している中国が世界情勢に及ぼす影響が大きい事から考えても、これは確かです。経済規模も勿論重要です。しかし、コスタリカには軍がありません。しかも平和な環境が保たれています。


 ここに国連平和大学という大学院大学があります。1980年に国際連合総会決議に基づき設立された研究機関です。人類すべての間に理解、寛容、平和共存の精神を広める目的で、平和に関する高等教育を行う国際機関をつくり人道支援を供与するために設立されたそうです。 平和学がベースになりますが専攻は以下の中から選べます。 


1. International Peace Studies 

2. Media, Peace and Conflict Studies 

3. Gender and Peacebuilding 

4. Peace Education 

5. International Law and Human Rights 

6. International Law and the Settlement of Disputes

7. Environment, Development and Peace

 o Specialisation in Sustainable Food Systems 

 o Specialisation in Climate Change Policy 

 o Specialisation in Environmental Security and Governance 

 o Specialisation in Natural Resource Management 

8. Responsible Management and Sustainable Economic Development 


日本財団は、国連平和大学 (コスタリカ) とアテネオ・デ・マニラ大学 (AdMU:フィリピン) が実施する、国際平和学のデュアル・ディグリー修士プログラム“Asian Peacebuilders Scholarship (APS)” を支援していて、非英語圏のアジア諸国出身で平和学を履修する入学者に対して、奨学金(授業料、生活費、旅費etc)を全額支給しています。毎年30名程度この制度を利用して入学しています。コスタリカで平和学の授業を受ける前にフィリピンで中級、上級者向けの英語プログラムに参加できるので、英語運用能力に自信がないアジア人でも授業に対応できるまでの能力に伸ばす機会が与えられています。日本からも青年海外協力隊経験者がよく入学しているようです。 

この一風変わった大学院大学の存在を知ったのは、二本松訓練所で協力隊の派遣準備をしているときに青年海外協力協会(JOCA)のスタッフさんから教えてもらいました。それ以来ずっと頭の片隅に残っていて、国際協力業務に取り組むなら修士号は必要という認識もあり、協力隊任期が終わった後の選択肢として進学も考えています。 年齢的なものや専攻をどれにするか、卒業後の進路はどうするか、など考えるべき事はたくさんありますが、情報収集をすればするほど行きたい気持ちが高まっています。