秋冬の過ごし方 日照時間が減ることによる季節性うつ等にご注意を
秋になり、日照時間が減っております。
最近、不調を訴えて来院される方が増えております。季節性うつ病の方が悪化し始める時期ですので、ご注意ください。
日本生活習慣病学会が季節性のうつについて記事を書いておられて、対策も掲載されていましたので、どうぞ参考にされてください。
まず、日照時間が減ると、朝と夜の光の量のギャップが少なくなり体内時計が狂いがちになります。
すると、睡眠リズムに関わるメラトニン分泌が減るかもしれず、睡眠をうまくとれなくなってしまうようです。
そのため、特に朝日光を浴びてください。
日光が少ないので、夜のスマホ、パソコン、テレビの光量を減らしてください。夜にサングラスが有効という学会報告もあります。
一部の利用者から朝に高照度光療法を試したいとのご要望がございましたので、自由診療でレンタル開始も検討中でございます。
エビデンスはないですが、光目覚ましを院長は使っておりました。秋冬しか効かず外国製だと一年で壊れますが、楽に過ごせました。
また、秋はスポーツの秋かつ食欲の秋です。
診療所近くの谷中銀座は、空襲や震災を逃れた行き止まりや細い道の多い江戸時代からの道が残る東京でも稀な地域です。
上野駅前と谷中銀座の道をGoogleマップ等で比較すると、碁盤状の整った道と入り組んだ道の違いが明らかで驚かれるでしょう。
そんな違いを楽しみながらの谷中散策もお勧めです。
お食事では、セロトニンやその原料トリプトファンが含まれるチーズ、バナナ、マグロ、ナッツなども美味しいかもしれません。
トリプトファンが含まれる食事を都と連携されている江古田の森さんがまとめておられましたので、ご参照ください。
因みに、就寝前の食事は睡眠を妨げますが、どうしても小腹が空く時は、温かく消化に良いもの(うどん、おかゆ、具材のないスープ等)を召し上がるなどご注意ください。
さらに、密は空気感染によくありませんが、誰かとの連絡は密にとってください。
コロナウイルス新規感染者は、5000人台から1000人台まで東京都では減ってきました。
それでも、ソーシャルディスタンスは保ちましょう。しかし、電話やSNSやお手紙での人との接触は保ちコロナと孤立を防ぎましょう。
マスクは、布、ポリエステル、ウレタン製マスクで来院なさる方も少なくありません。しかしδ型への効果は乏しい報告がございます。
どうぞ不織式マスクを利用されてください。東洋経済オンライン等でも報道されております。
院内でもマスクを提供しております。近日、スズケンが販売開始された耳が痛くならないマスクを入荷予定。是非お試しください。
診療所でも加湿器の掃除とフィルター交換をして備えておりますが、今は湿気があるものの暖房を使う時期に備えて加湿して下さい。
湿度40%以上ではウイルスは落下して空気中に止まれません。40%が無理でも加湿に配慮してください。
また、寒いとウイルスが活発になるので20-24度の室温管理を目指しましょう。
なお、下痢や嘔吐がある方は、トイレを流される際、蓋を閉めて流してください。ウイルスの拡散を防げるようです。
喘息、甲状腺機能低下、高血圧を抱える方々が苦慮しがちな時期でもあります。血圧、SpO2は測れますのでお声掛け下さい。
甲状腺機能については、採血で測れますが、エコーを出来ないので、速やかに専門内科をご紹介いたします。
交通事故以上にヒートショックが増える時期でもあります。引き続き脱水にご注意下さい。飲酒者に多く、特に注意が必要です。
難しいかもしれませんが、入浴前の飲酒を禁じ、入浴前後の気温差に注意して、大事なご家族を守ってさしあげてください。
ごちゃごちゃと欲張って記載してしまい恐れ入ります。寒くなってまいりますが、ご自愛くださいますよう、お願い致します。
東洋経済オンライン記事より図と文章を一部引用
記事名: 実験で新事実「ウレタンマスク」の本当のヤバさ
ウイルス専門家、西村秀一医師が徹底検証
2021年02月03日
島沢 優子 : フリーライター