「日々是好日」の石碑
唐代の名僧、雲門文偃禅師(うんもんぶんえんぜんじ)の禅名句。
この石碑は、当庵の裏庭に配置しています。
(雲門文偃禅師)
[うんもんぶんえんぜんじ]
中国、禅宗五家の一つ「雲門宗」開祖。
(日々是好日)
読み方
[にちにち これ こうにち]
又は、[にちにち これ こうじつ]
出典
「雲門広録」巻中。
禅の教書「碧巌録」第六則。
意味
来る日も来る日も穏やかで
よい日が続くということ。
※(株)学習研究社発行
学研辞典編集部 編
「故事ことわざ辞典」より
(碑文)
日々是好日
ー 心を乱さない ー
時の流れに良いも悪いもない
人の思いが、そうさせているだけ
いつもが最良の日である
騒がしき日常にこそ
ゆるぎない心の静寂をつくり
しっかり自分と向き合い
苦を苦と思わない姿にこそ
心の平静を保ちつづける
心の修行がある。
雲門文偃禅師の名句より 謹記
(解説)
この名句の意味を噛みしめると、心が軽くなります。
お釈迦様は、
「人生は苦しみであり、心は乱れやすい」
と云います。
ネガティブな気持ちに囚われず、思い込みを正しく律する必要がある。
※時の流れに良いも悪いもない
人の思いが、そうさせているだけ
心を洗い清めて、余計な考えや悩み事に煩(わずら)わされず、穏やかな心を育むのが良い。
良い事ばかりの人生などはない。
上辺は幸せそうに見えて問題を抱えている家が大部分である。
心豊かに暮らし、愚痴をこぼさず、
『いつもが最良の日である』
と思い、明るく・楽しく生きるのが良い。
今回紹介した名句碑は、人を導く教訓を鋭く表現した大変有名な諺(ことわざ)です。
私は、この有名な諺を碑文に残し、今日一日が心豊かで穏やかな一日であるのを願い、日々生活しています。
※参考文献
小学館発行、夢・同人著
現代名僧墨蹟集「いのちの言葉」