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あかまつの丘 西本梅

法京『はるファーム』

2021.08.11 03:12

「くらし」と「食」を見つめていく

 園部町法京にお住まいの髙草秀悟さん、日佳里さん。茅葺屋根の美しい家に、1歳になったお子さんと3人で暮らしています。

 この家に出会ったのは6年ほど前。秀悟さんのお父さんが、注目した、ロシアで広く知られている「ダーチャ」の考えがきっかけでした。

 当初「ダーチャ」とは、富裕層が田舎暮らしを楽しむ別荘的なものでしたが、ロシア経済の悪化とともに、自給自足の考え方が広まり、これが現在の「ダーチャ」のベースとなっています。髙草さんも将来的には、この「自分の食べ物は、自分でつくる」という考え方を日本に広めていきたいと考えられています。



農業をはじめて

 現在、無農薬のお米などを中心に栽培から販売までを行っているお二人。農業は未経験だったため、丹波市にある農(みのり)の学校で1年間、有機農業の研修を受けられました。

 昨年から本格的に就農され、お米、麦、生姜、にんにく、マコモダケなど様々な品種に取り組まれています。


 

 実際に農業をはじめて、課題にぶつかることも多く、一番ショックだったのは獣害だそうです。「せっかく育てた野菜が鹿や猪に荒らされてしまい、努力が水の泡になってしまいました」 と、今では電柵をつけるようにされていますが、畑が数か所に点在しているため、コストがかかりすぎ、大きなの課題なのだとか。

販売先は、インターネットで

 これまで収穫できた野菜の販売先の多くは、インターネット。無農薬の野菜を売りたい人と買いたい人が、SNS上のネットワークでつながり、需要と供給が一致することで、売り手も買い手もうれしい仕組みができているのだとか。


「食」が体に与える影響

 20代後半のころ、飲食店で働いていたという日佳里さん。当時は忙しく、昼夜逆転の生活や食事の乱れなどで心身の状態が良くなかったのだとか。 なんとかしたいと思っていた時、「食べるものが体に与える影響の大きさ」を知り、少しずつ「食」について学びを深めていったのだそうです。


くらしの学校

 この春から、ご自宅のある家と畑を「はるファーム」と名付け、」「くらしの学校」と題した教室を開いています。

 あかまつの丘西本梅で、「宇宙小家」としてお料理をだしていただいていた西本方(にしもと ほう)さんを講師に招き、日本の季節の手仕事や野草・野菜の食べ方などを実践的に学ぶことができます。 

 先日は、染め師だった西本さんによる、草木染や梅干しを漬けるワークショップを行ったそうです。 10名ほどの方が、大阪や兵庫から集まり、朝から夕方まで熱心に勉強されました。