Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

HIKARU's Ownd

現地の会社訪問

2017.03.06 19:01

タンザニアでは、現地法人の会社をいくつか訪問させて頂きました。

住友化学でベクターコントロール事業部長をされている水野さんのご紹介です。

本当に感謝しかありません。僕のタンザニアからのメッセージに、2つ返事で彼らとの繋がりを作ってくださいました。距離的には遠方にいますが、それでもこうしてすぐにアクションを起こしてくだり、もの凄く感動しました。



お会いさせて頂いたのは4名の方。


①Hasneinさん(SumitomoCorporationタンザニア支部長)

マラリアの事業は、現在は引き渡しをして商社のようなデスクワークがメインのようです。

日本へは年に1~2度訪問するが、1週間の滞在中に分刻みで入っているスケジュールのため観光なんてできないようです。14人のメンバーがいて、うち2人が日本人なのですが、アポ後に少しお話する機会も頂けました。


②Kalpeshさん・Bineshさん(AtoZ Textile Arusha支社長・副支社長)

AtoZ Textileは現地でも凄く有名な会社なのですが、大きく3つの事業(蚊帳、Tシャツ、プラスチック)をされています。この会社の凄いところは、従業員の規模です。約7000人の社員(DayとNightで交代制の24時間体制)がいます。ShowRoomにも1000以上の商品が展示されており、その規模が伺えます。工場も見学させて頂きましたが、オリセットネットは8000個/dayの生産量を誇るのだとか。フェンス用のネットも生産していましたが、オリセットネットの中古品回収をリサイクルしているようです。エコですね。

また、従業員のマネジメントが難しいと言われるアフリカにおいて、これだけ多くの従業員をどうやって統治しているのかについて聞くと、組織構造を

社長⇒Manager⇒ViceManager⇒SuperVisor⇒Operator

とピラミッド型にして、小規模な組織体に分けてそれぞれマネジメントラインを分けているとの事でした。


③Johnsonさん(African Technical Reserch CenterのTOP)

AtoZ Textile・SumitomoChemicalCorporationとのジョイントベンチャーです。

研究設備と会議室からなる施設で10人ほど(日本人が2人SCCから出向)がいます。

内部の研究室では対象の生物も飼育しており、マラリア蚊は3種類、ハエは1種類の個室が4部屋ありました。農業研究施設も持っていて、食料不足に備えた品種改良も行っているそうです。学生のインターンを年間で5~6人ほど持ち、5週間の研修を与えるのだとか。

また、研究者はどうしても商業的見地が弱いので、定期的にMarketingも合わせて実際に市場調査も行っているそうです。ただ、研究に使われる研究機材は貴重で、US・UKなどからの輸入に頼っていますが、だいたい3~4ヶ月かかるのが悩みのタネだとか。



今回の訪問で感じたのは以下4点。



①温かさと厳しさ

これは完全に僕が悪いという前提があるのですが、明確に質問を持っていかずにお会いしてしまい、「具体的に何がしたいんだい?」と質問されて何も喋れませんでした。

当然の話ですが、日本でサイバーエージェントで働いていた際にも、アポの無駄さを痛感していただけに反省です。「ただ会いたい」と言うのは甘えであり、そこからは何も産まれません。中には、「そのような気持ちで一大決心されてはるばる来てくれたんですね。素晴らしいです。」と、ただただ褒めちぎってくれた方もいますが、これは甘えでした。英語の拙さも同時に痛感しました。


②インド人の優秀さ

上記の②番目のお二人ともがインド人の方でした。アフリカには、中国に次いでインドが凄い勢いで進出していると聞きます。また、AirB&Bでお世話になる宿の中には、インド人の方もいらっしゃいますが、大学教授をされていたり、会社経営をされていたり、とても優秀な方が多いと感じます。


③語学力の拙さ

英語が出来なすぎて死にたくなるレベル。。もちろん、稚拙な英語を受け入れて頂ける方もいますし、バックパックレベルであれば十分にやっていけます。でも、僕がやりたいのは「起業」であり、そのために必要な要素や課題感など深掘ってヒアリングしたいのです。

個人的に勉強もしますが、どこかで語学留学かなにかの道を挟むかもしれません。


④ローテクの素晴らしさ(雇用の創出)

今回は水野さんのご紹介で、マラリア防護用の蚊帳ネットを作る会社を中心に周らせて頂きました。そこで、工場なども見学させて頂いたのですが、ローテクは今のアフリカにはとても重要だと思います。もちろん、教育レベルを上げる事が本質なのですが、一気に出来ない大きな課題でもあるので、まずはどんな人でもすぐにこなせる事業を作る事はとても効果的だと思います。



余談ですが、AtoZ Textile社のオフィスの外観がこちらの写真。アフリカならではの立地を感じました。景色最高です。