「やっぱりフランス人は美食家だな」と改めて気づかされる7つの行動
美食の国フランスと言われていますが、この国に住む人たちは「私はグルメだ!」と自負している人が多いです。そんなフランス人たちの行動を見ていても、「やっぱりフランス人は食べることが好きなんだなぁ」と思うことが多いです。そこで今回は、美食家フランス人のグルメな行動を7つご紹介します。
1. ワイン自慢
グルメなフランス人の自慢といえば、ワインコレクション。自宅の地下室(カーブ)でワインを何年も寝かしているという人も少なくありません。わざわざワインの原産地まで行って、好きなシャトー(ワイナリー)でワインを箱買いする人もいるほどです。年に1度11月にパリで開催される「サロンドヴァン」は、フランス中のワイン好きがワインコレクションを自慢しあう場所。至る所で、「私は自宅に300本のコレクションがあるのよ」、「俺は2000本だよ」という声が聞こえてきます。
2. 食事にかける時間が長い
フランス人は世界で一番食事にかける時間が長い国です。フランス人の1日平均食事時間135分で、一食あたり45分の計算になります。食事は三食きっちり決まった時間に、時間をかけて食べるというのがフランス流食事法。単に空腹を満たすためではなく、一品一品を味わって家族や友人とおしゃべりしながら楽しむのが食事だという考え方です。何かの合間に食べたり、ながら食いを極端に嫌います。もちろん人によりますが、フランス人は1回の食事に情熱や重みを持っていると感じます。
3. 「フランスの好きなところは?」と聞くと、誰もが「食」と答える
フランス人に「フランスの好きなところは?」と尋ねると、大抵の人が”食”を挙げます。バカンスで海外に行っても、「やっぱりフランスの食は世界で一番おいしい」と自画自賛するフランス人。「他のヨーロッパの国と比べてもフランスほど、パンとワインとチーズのおいしい国はない!」とのこと。パンとワインとチーズだけを比べるなら、「そりゃあ、そうでしょう。」とツッコミを入れたくなります…。
4. ファストフードを嫌う
フランス人の特徴として、ファストフードやジャンクフード、食品添加物を嫌うというのがあります。仏マクドナルドはフランス産高級牛やチーズを使ったハンバーガーなどのグルメ志向の高い消費者に合わせた商品開発に力を入れています。最近は、「ファストフードは害」といった悪いイメージもなくなりつつあり、業績を伸ばしつつある外食産業ですが、それでもやはり年配の消費者にはまだ抵抗感があるようです。
5. 食べ物の話で盛り上がる
日本人も食べ物の話が大好きですが、フランス人も大好きです。フランスの食べ物を褒めるととても喜びます。また、日本食にも興味がある人が多く、「日本人は普段何を食べているのか」、「この日本食のレシピは何か」と聞かれることがよくあります。フランス人同士の会話でも、「あそこで食べたフォアグラは最高だった」、「あそこのレストランのデザートは食感が素晴らしい」など、よく食べ物の話をしています。フランス人との会話で詰まった時は、とりあえず食べ物の話を振ると世代を超えて盛り上がります。
6. スーパーでは1番良いものを買いたがる
フランスのスーパーの食品は全て3階級に格付けされています。一番安い商品がプルミエプリ、2番目がスーパーの独自商品であるディストリビューター品、そして一番高価な商品がマークと呼ばれる食品メーカーものです。日本の食品はほとんどが食品メーカーの物で、ディストリビューター商品もありますが、食品メーカーのものとはさほど値段が変わりません。対するフランスは、どの食品もしっかり格付けしており、何を買うにも「どのランクの物を買うか?」という選択に迫られます。案の定、フランス人の多くは一番高い食品メーカー物を買う人が多く、これが理由で「私はグルメ」だと自覚する人がいるように思います。
7. マルシェ買い
日本では珍しいフランスの食品入手方法にマルシェ(朝市)があります。スーパーよりも美味しくて新鮮な野菜や果物、魚介類が手に入るので値段は割高ですが、マルシェでしか食品を買わないという人もなかにはいます。ビオ製品しか食べないという人のためのビオマルシェもあり、自分が食べる食材にこだわるフランス人の気質が窺えます。
ちなみに・・・
ここで紹介したのは、言うまでもなくフランス人のなかでも”グルメな人”の特徴で、グルメ度は人によってかなりバラつきがあります。実際、フランス人に接してみると、「どこがグルメなの?」と聞きたくなるような”非グルメ感”たっぷりの人もいて、驚くことも多いです。そんな非グルメなフランス人の不思議についても、次回取り上げてみようと思います。
グルメなフランス人の特徴をまとめてて思いましたが、何だかんだで、やっぱり日本人はグルメです。