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伊藤 瑳紀✴︎Violin

曲目解説 2

2021.09.11 15:58

こんにちは!

今日は9/21の演奏会で2曲目に演奏する

ストラヴィンスキー《イタリア組曲》

について書きます。


元々この曲は1919年〜1920年に、

プルチネルラというバレエ・リュスのバレエ作品のためにストラヴィンスキーが書いた管弦楽作品で、

その後1933年にヴァイオリンとピアノ用に編曲されたものが《イタリア組曲》です。


プルチネルラは18世紀のペルゴレージを主とするイタリアの楽曲が素材として使われています。そのためプルチネルラは20世紀に流行した新古典主義の代表的な作品として知られています。


ここでバレエ《プルチネルラ》のあらすじを簡単にご紹介します。

プルチネルラというのはイタリアの風刺劇に登場する道化師のことで、高い鼻と太鼓腹、白い服とは対照的な黒いマスクが特徴です。


町の娘は皆プルチネルラに惚れており、それに嫉妬した男たちはプルチネルラを殺します。

しかし実際にはプルチネルラは死んでおらず、友人のフルボにプルチネルラのふりをしてもらっていたのです。

人々はプルチネルラの死体を見て驚きますが、そこに本物のプルチネルラが登場し、偽のプルチネルラを生き返らせます。


プルチネルラを殺したと思った男たちは、自らもプルチネルラに扮装し、女性たちの気を引こうとし、町はプルチネルラだらけになり混乱してしまいます。

最終的に正体のばれた男たちは娘たちと結婚し、本物のプルチネルラも恋人のピンピネルラと結婚します。


バレエ版のプルチネルラを添付しておきます🩰

このバレエ版から6曲を抜粋し、1933年にヴァイオリンとピアノ版に編曲されたものが今回演奏する《イタリア組曲》です。


序奏、セレナータ、タランテラ、ガヴォット、スケルツィーノ、メヌエットとフィナーレの6曲で構成されています。


ストラヴィンスキーらしいリズム感と色彩感豊かなこの曲は、数々のヴァイオリニストに愛されています。

私が1番気に入っているのはイツァーク・パールマンの演奏。

どの曲も本当にナチュラルに瑞々しく演奏しているのがさすがパールマンだなと思わせられます。

なにより本当に楽しそう!!!

私もこんな風にリズムや和声を楽しみながら演奏できたらと思っています♫


9/21のコンサートまで1週間ちょっとですね!!まだお席のご用意がありますので、ご興味がある方はこちらのURLからご予約お待ちしております。