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近藤隆二郎からみた滋賀圏域(2001-2014)における自転車関係施策の発展プロセス

2021.09.13 02:53

長崎圏域での提言をまとめる上で参考にしたのが、まあ自身の経験値でもありました。ので、滋賀圏域における動きを自分を中心にしてまとめてみました。

もともと、自転車の研究者などではまったくなく、2001年に彦根市から委員長を受ける人がいないので、してくれないかと依頼されたことがすべても発端でした。その委員会において自転車好きのみなさんと知り合いになったことから、自転車の世界に足を踏み込み、そこから輪タク(ベロタクシー)の運営というNPO法人設立経営に。さらに、ビワイチの潜在的な魅力に気づいたことからそこを盛り上げる仕掛けと輪の国やプラスサイクル協議会へと。。。

あ、もちろん、私の前にも、全国ではじめて自転車都市宣言をした八日市(武村市長)や、滋賀バイコロジーを進める会さんらの地道な活動がありましたし、滋賀は平地が多いという状況や環境県というイメージもあって、自転車政策がランディングしやすかったこともあるでしょう。

その後は滋賀県内各地でも自転車関係の動きがどんどんと起こり、とくにビワイチを中心にしてさらなる発展を遂げているようです。ビワイチはナショナルルートにも選ばれましたしね。わたしたちがしていたときには、なんとか「しまなみ海道」に追いつけ!ということでしたねえ。

こうしてみると、行政主導ではなく、大学研究者とNPOや民間と行政とがうまく両輪のように協働して展開していけたのではないかなあと思います。私だけではなく、仲間やスタッフ、関係者に恵まれていたのだと思います。多謝。民間が主導してすすめているのを、きっちりと行政さんが受け止めて政策化・事業化へと協働していけました。タイミングもよかったのかな。

もちろん、結果論であって、その都度都度にはさまざまな問題やトラブルなどもありました。何より、NPOスタッフさんや行政担当者のみなさんにはたいへんなご苦労をかけたと思います。また、多くの助成金や委託なども受けることは、賛否もありますが、立ち上げ期には、支えられながら進めていけたのではないかなあ。申請とプレゼン、報告書などは泣きましたが(スタッフの事務処理も大変でしたm(_ _)m)、アイデア出しは鍛えられました。

ただ、こうしてふり返ると、滋賀時代は自転車関係のプロジェクトが多く、あまりにもプロジェクトベースが多かったために、研究論文としてはきっちりまとめきることができなかったことが悔やまれます。ベロタクシー事業などは、現場からしっかり運営面も分析したかったのですが、あまりにも怒濤すぎて。。。幸い、実践が評価される公立大学にいたのでよかったですが、研究者としては、五感や巡礼、Aurovilleなどは停滞してしまったかなあ。まいっか笑。

長崎圏域では、まだ研究者や民間の動きが見えないように思います。やはり、行政さん主導ではどうしても限界があるし、盛り上がりやユニークさに欠ける傾向もあるので、両輪的に市民側も盛り上がって欲しいですねえ。

ビワイチ一周認定証の素案や企画メモもあったので、またご紹介したいと思います。不要かな?笑。