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土地と人と音楽あたり

oasisの街、マンチェスターへ

2017.03.13 06:05

ミュージシャンの聖地巡礼的なのはしたことがなかったし、自分はすることもないであろうと思っていました。


しかし、年始に映画『oasis:supersonic』を見て、今さらながら(解散してもう8年経っているのに!)急にoasisにはまったタイミングで、イギリス行きが決まり。

その勢いにのってマンチェスターのoasis所縁の地をめぐってきました。

イギリスは4度目ですが、oasisが生まれた土地か…と思って景色を見ると、今までと違う感慨があります。音楽を聴きながら電車に乗るだけで幸せ。笑


ロンドンからマンチェスターに向かう途中のどんよりとした車窓。

中野区あたりのからっとしたJRからの景色で聴くのとは、曲の浸透度が全く違います。

閉塞感を感じてしまいそうな曇り空の下で、"Supersonic"や"Acquiesce"を聴くと、それを突き破ろうとする力強さがさらに感じられて、車窓とiPhoneからの音だけで、なんだか感動してしまいます。

隣の席の人の英語がマンチェスター訛りなのか少しリアムっぽくてわくわくしながら、ロンドンから約2時間の電車の旅。そこからさらにバスで20分。

ギャラガー兄弟が生まれ育った郊外Burnage、ノエルが通っていたCD屋さんへ。"shaker Maker"の歌詞とPVにもでてくるところです。

のどかな田舎というわけでもない、国道沿いの公営住宅街と小さな商店街。

「ここからとびだして、俺自身になってやる」的な歌詞が沁みる郊外感です。


この場所からまだ何者でもない若者が、"I'm a Rock 'n' Roll Star"と歌って、本当にスターになったというのは、夢のある話だとあらためて感じました。

そこまで自分たちを信じられたのは、天性の音楽の才能に気付いていたからか、若さなのか、喧嘩しながらも才能を認め合える兄弟の存在か。反骨精神とドラッグがあったからなのか。

きっとそのすべてがあったから、彼らはロックンロールなのでしょう。

マンチェスター中心部にあるライブハウスBOARDWALKにも立ち寄りました。

まだノエルが加入していないoasisがここで初ライブをし、そのライブを見たノエルが加入。ノエル加入後の初ライブをした地でもあります。

ここからはじまったのかというどきどき感とともに、"Columbia"を聴きました。


もうここは営業していませんが、隣の通りのライブハウスは盛況らしく。がやがやした声とメタル系のギターの早弾きが聞こえてきました。

音楽の新しい時代を築こうと野心を燃やしている人たちかもしれません。

帰路は"Whatever"を聴きながら。もう暗くなったマンチェスター駅から再びロンドンへ。

この曲も含め特に初期は、今いるところからもっと自由になろうとする歌詞の曲が多いoasis。

田舎でもないし、ロンドンほど垢抜けていない地方都市マンチェスター。

当然といえば当然ですが、とてもしっくりくる街で、土地と音楽がつながっていることにどきどきする、地味ながらもいい旅でした。

そういえば、去年の今頃は、ロンドンでMUSEのライブに行きました。

圧巻のステージはめちゃくちゃかっこよく、しばらくMUSE漬けの日々だったのですが、MUSEは世界観が宇宙や近未来っぽすぎるからか、ロンドンという土地との相乗効果はあまり感じなかったのです。

そういえば、元来好きなのは、MUSE的に浮世離れした世界観のバンドでした。

ただこの1年、土地と人とのつながりに関する本を読んだり話を聞く機会が多く、それがめぐりめぐって、今回のマンチェスター行きにつながったのかもしれません。


バンドも曲も知ってはいたけれど、人生のなかでこんなにoasisを好きになるとは思いませんでした。

音楽ではなく映画から、バンドにはまるのも、はじめてです。


映画のなかでノエルは、繰り返し「ロックンロールは生き様じゃなくて音楽なんだ」と言います。

破天荒なことを繰り返すリアムと、誠実に音楽と向き合うノエルを見て、とても正論だと思ったけれど。

結果的に私は、生き様込みのロックンロールに惹かれたのです。


(今回はこちらの記事を参考に、所縁の地をめぐりました)