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中国4000年

2021.09.12 14:17


「玉子チャーハン」ちうメニューが、

小倉の田町にある某中華料理屋にある。


具は玉子とごくごく僅かな肉片だけち思われる。

でも、美味しい。想像以上の美味しさ。


俺と娘は目の前にある玉子チャーハンを見た時、

そのビジュアルから全く期待できなかった。

でも無茶苦茶美味しかった。

なんか、個人的にちょっとした伝説。


去年の大みそか宴会の主役は、この店のオードブルにした。

16時頃に取りに店内に入った時、親父が座敷で寝てた。

それは良しとして、おかみさんに

「玉子チャーハン無茶苦茶美味しいですよね?」

「あの料理はどうやって作るんですか?」

ち云ったら、おかみさんは不思議そうな顔をして、


「玉子入れて醤油入れて炒めるだけよ!」ち云った。


いやいや、ご謙遜を。

中国4000年の歴史は想像を絶するなぁち思ったものです。


それから早9か月。

息子は翌日に開催される運動会の準備の為、

日曜日やけど登校することになってた。


朝7時、嫁は息子からの「朝ごはんまだ?」ちう問いかけに

「5分後作るわ」ち答えるも、人知れず永眠していた。


俺と息子がそれに気づいたのは、家を出る時間の10分前。

「かーちゃん作るち云ったよね?」の問いかけに

「こんなことしょっちゅうよ!」ち余裕の回答。


どげんかせんちいかんち思い、

「チャーハンやったら食べれるやろ?」ち俺はフライパンを火にかけた。

しかし普段入れる具がなかった。

肉が無い。野菜はあるけど、切る時間がない。


俺は開き直った。

多分、久原がどうにかしてくれる。


フライパンにラードを入れ、

煙が出だしたら玉子とレンチンご飯を投入。

ややパラパラになったら、久原のあごだしを投入。

久原が焦げる香ばしいかおりが広がった。


はっきりいって、美味しくなさそう。

息子には申し訳ないち思ったけど、

味見もせずに皿に入れて、息子に食べさせた。


息子は一口食べて「無茶苦茶おいしいやん!」ち云った。

俺はまさかと思って食べたけど、確かに美味しい。

結局タイムアウトにより息子は完食せずに学校に行ったので、

残りを娘に食べさせたら、

これまた「美味しい、また作って!」とのリアクション。

俺と娘用にもう1回作ってみた。真価を確認する為、わざと雑に作ってみた。

うーん、でも美味しい。そして俺はある事を思い出した。


「玉子入れて醤油入れて炒めるだけよ!」


確かにそうなんかもしれん。

俺は考えすぎっとっただけなんかもしれん。

いや、でも実際はものすごいテクがあるんち思う。


やっぱりチャーハンは奥が深い。

俺が作ったのは何やったんやろう?

次の週末に確認してみます。