BETTAKO -其の215-

左手を封じられ既に長月。

右手だけの太刀廻りで早くもニ箇月。

一歩の歩幅を、今一度見つめ直す時が

来たようにも想ふ。

月の末を迎えれば長月も終わる。

神無月から霜月と、月が変わる頃。

もう一歩、踏み込む思考が必要となるだろう。

態々、路地裏の一角に佇む料理屋となった

店の暖簾を潜られる、客人達のためにも、

今週も4日間の商いが今宵から始まる。