初秋の山線 白老鉄日記 vol.46
山線とは、函館本線の長万部から小樽に至るルートの通称です。かつては札幌へのメインルートでしたが、今は海線(室蘭本線)に主役を譲り、普通列車が細々と走るローカル線。しかし、豊かな自然環境と栄光の時代の面影は、撮る者を魅了します。儚いものほど美しい。(2021/9/6-13)
羊蹄山はシャイな山。秋晴れの日でも、近くに寄っても、雲隠れ。ここで臨時特急ニセコを撮ろうと下見の撮影ですが、絶望的なモジャモジャ雲に覆われていました。
「本命で曇る」が鉄道写真あるあるですが、今回は逆。雲が切れ、いい感じで羊蹄山が姿を現したところで、本命臨時特急ニセコが登場。有頂天の夕暮れでした。写真は、たまに旨くいくところがいいのかも。
調子に乗って、小沢で交換した普通列車まで待ちました。
小沢駅は、私の北海道でのお気に入りの駅の一つ。訪ねるたびに、変わっていないことに安堵し、次も変わらないでねと祈ります。
新しものと古いものが見事に調和する風景。新型車両H100(DECMO)も、山線に馴染んできました。
実は小沢駅は、望羊(羊蹄山を望む)駅でもあります。いつか撮りたいと思っていた光景、撮れました。
ニセコ駅を訪ねると、思いがけずハロウィーンモード。10月にニセコ産カボチャで飾られる光景は何度か見ましたが、こんなに早くからとは! 青空に映えるカボチャ色です。
ニセコ駅。ホームのベンチもソーシャルディスタンス
特急ニセコが到着しました。
駅長さんは、秋田犬のハーディちゃん(3歳の女の子)。堂々の役務です。こういうシーンが撮れた日は、なんだかシアワセ気分になれますね。
羊蹄山と山線① サンモリッツ橋の袂から。快晴、順光、山見える。最高!
羊蹄山と山線② 特急ニセコの通過時間が近づくと、雲が沸き立ち、羊蹄山は雲の中。これぞ鉄道写真あるある。
山線のお手軽絶景① 橋の上から見渡せる絶景。北海道らしいなぁといつも思います。
山線のお手軽絶景② 上の写真で場所を少し移動したところから
山線のお手軽絶景③ ニセコ大橋から。駐車場からも至近です。
山線のお手軽絶景④ 朝は霧が出ます。上から見たら雲海になっているのでしょうね。
山線のお手軽絶景⑤ 駅前から。稲穂峠を登ってくる普通列車。私の撮る絶景はすべて「お手軽」です。
今回の山線訪問のファイナルカット、銀山駅の交換風景。次は錦秋の季節に訪ねたいと思います。
帰り道に出会えた風景。2つの羊蹄山。左が「前方羊蹄山」とも呼ばれる尻別岳。右がホンモノの羊蹄山です。
白老鉄日記なので、地元の風景も少々。初秋の緑と青い北斗。若手(キハ261系)の台頭で、徐々に出番が減りましたが、まだまだ頑張るキハ281系。
種が飛んで、ホームにコスモス咲く、地元虎杖浜駅。秋たけなわです。
今回の山線訪問では、北海道新幹線の工事が着々と進む様を目の当たりにしました。利害関係者ではないのでそれについてとくに語りませんけど、心境複雑なのは確かです。がんばれ山線!! 白老鉄日記vol.46でした。