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#014 慣れ(あるいは飽き)について―リーチ

2021.09.16 05:28

by Motandhel

 久しぶりの日記を書く前に――今日はアズルと出かける約束をしている! と言ってもこれまでも彼とは毎日会っているが、行き先や目的を決めて会うのは初めてだ。しかも今日は着て行く服も決まっている。恐らく本来はこれを「デート」と呼ぶのだろう。とにかく楽しみだ。

 先日アズルと初めてリーチに行った。彼に発掘の用事があったからだ(ちなみに発掘しているときのアズルの真剣な横顔はとても素敵だ)。小雨が降っていたが、ところどころ草の混じる岩山が雨に濡れて輝く様子がとても美しかった。地上に露出して灯りのつかなくなった廃墟のようなドワーフの建築物や、西スカイリムとは違う様子の儀式のための巨大なサークルなど、噂どおりの雄大な景色を楽しめた。街へ寄る時間がなかったので、次に来るときはマルカルスの石造りの街も尋ねてみたい。

 リーチからバンコライの家へ帰ってきたときの話になるが……その前に――冒頭の話に戻ると、最近アズルとの関係において小さな心配ごとがあった。彼が僕と過ごす時間に飽きていないかどうかという問題だ。僕はこうした関係が初めてで何もかもが新鮮だが、彼の場合はそうではないとようやく気付いたのだ。ちょうどアズルからも同じようなことを尋ねられ、僕は二人がこの関係に「慣れ」を感じ、互いの「飽き」を心配に思うほどにそれなりの時間を共にしていることを自覚した。

 リーチに行って帰ってきたときも、僕はアズルと過ごす時間を少しでも新鮮なものにしようと思い、彼について知っている知識を前提に工夫を凝らしてみたのだが……恐らく失敗だった。結果として彼は笑ってくれたし、楽しんでくれたようだが、狙いどおりに彼を喜ばせることは出来ていないように思う。

 どうしたら彼を喜ばせることが出来るだろう? この問題は僕の研究の一つになりつつある。今日の約束は僕たちにとって少し冒険になることは間違いないので(内容や目的はかなりセンシティブなのでここには書かない)、なるべく彼に喜んでもらえるようにきちんと計画を立てて彼に会いに行こう。二人で海辺にデートに行くときに必要な所持品はあるだろうか? こうしたことを聞ける友人がアズルしかいないのが悔やまれる。ダンデはこの分野に一番詳しいが、僕が聞いてもいい顔をしないはずだ。これは困った。