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【 BOOK】「つながる」著者:代々木 忠(ただし)、2012年3月初版

2021.09.16 12:03

大切なのは感情を解き放ち、相手の目を見つめる「目合(まぐあい)」。

5,000人以上の女性たちと向き合ってきたAV界の巨匠が豊富なエピソードを交えて"恋愛する力"を高めるためのヒントを伝える。「性」について深く知りたいあなたに優しく寄り添う名著。

3

🟢はじめに

ちょうど20年前に上梓(じょうし)した拙著(せっちょ)「プラトニック・アニマル」では、オーガズムに言及したものの、今は男も女もオーガズムからいっそう遠い所まで来てしまった感が強い。

4

「恋愛できない女の子が増えている」

私なりの解決のヒントをここに記そうと思う。それは人が人と「つながる」ためには理論と方法である。

2012年2月

代々木 忠(ただし)

イラマチオ〜

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私はパートナーと心の底からつながること以上に精神性の高いセックスはないと思っている。

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◉今「恋人同士」が伝えるもの

動画「いんらんパフォーマンス 中に出して!」(90')

見世物でない恋人同士のセックスを見て欲しいと思い、撮った動画。

話題のカップルが出演。本当に付き合っている二人をキャスティング。

日比野達郎、加納妖子(かのうようこ)、加藤鷹、樹まり子(いつき)

154

高学歴の男ばかりを"筆おろし"していく

動画「お姉さま淫女隊(いんしょたい) 咥えていじって心の奥まで犯してあげる!」('00)

161

ヒロシは人とつながる前に、まず自分の体とつながらなくてはならないだろう。自分の内なる子供の声に耳を傾けて、本能を育てるのだ。

 ヒロシのように本能を抑え込み、自分が本当にしたいことを我慢している人は、きっと大いに違いない。それが続くと、いつかは、本能が拗(す)ねてしまう。そうすればセックスの場面で「勃(た)て!」と命令しても、もう本能は言うことを聞いてくれない。今、EDに悩む男性が増えている一因もそこにある。

161

◉悩み多き男たち、、、"中折れ委員会"

動画「ザ・面接」シリーズ、監督:佐々木忠(ただし)

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2人が中折れする最大の理由は、目の前の女の子と心から向き合って、つながり合わないからであろう。

最も自分の思いのままに女性と向き合えばいいのにと、私はもどかしくなる。

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「こうしなければいけない」という、自分が作り上げた規範にとらわれ、知らないうちにそこから面脱しないようにしている。ちなみに、セックスのマニュアルを隠しするのも、またひとつ新たな規範を身につけるようなものである。

そこに意識が行ってしまうと、自分のセックスを分析するもう一人の自炊「生まれる。そんな状態で目の前の相手とつながることはできない。気持ちよくなるためのエネルギーを、分析の方に回しているのだから。自分を縛る規範など忘れてセックスに没頭しよう。

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自分を明け渡して心の底から浴場してくる女声を前にすると、ギンギンに勃(た)つのである。

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彼女たちが恋愛できるようになるには、本能に根づいた火対人的感性」が不可欠だと私は思う。

「対人的感性」とは、相手を洞察することでその人の痛みや喜びを察したり、人間を慈(いつく)しむ能力のことである。

177

内面的な魅力を感じないまま、どうして人を好きになれるのか?

「対人的感性」とは、言い換えれば"恋愛する力"なのだ。

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恋愛するには自分の心を開いて相手に向かっていくしかない。

◉甘えることも愛である

恋愛できない人の中には「男にうまく甘えられない」という女性もたくさんいる。

1986年に男女雇用機会均等法ができて以降、「仕事がバリバリできる女がカッコいいからというイメージができあがり、必要以上に男と張り合う女性が現われた。

それは今も続いている。

187

「キャリアウーマンでバリバリもいいんだけど、女の幸せっていうか、男の人に抱かれて気持ちがいいとか、甘えて子どもみたいになってみたいって思って、、、」

「そうか、じゃあ、甘えて子どもになろ」

「なれるかな?私、、、」

188

「甘えることも愛なんだ。むしろ甘えることが愛なのかれないね」

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赤ちゃん返り歯有効な方法なのだ。とことん無邪気になって、日頃できないことを言ったりやったりしてみると、何かがストンと抜けることがある。

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まま愛は"今"という瞬間に宿る

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あなたが好きだと思った、だから告白した。その瞬間瞬間が恋愛なのだ。

たとえば、昨日のことや明日のことを考えることはできる。だが、愛とは「考える」ものではなく「感じる」ものだ。「思考」は過去にも未来にも行けるが、「感情」は今この瞬間しか存在できない。そして今刻々と形を変えていく。

相手と向き合うその瞬間に愛を感じていれば、結果として別れはやってこないだろう。もしこの世に永遠があるとすれば、その瞬間の積み重ね以外にはないのである。

ところが、女の子たちの話を聞いていると、ほとんどの子は"今"にいない。

セックスをしているときも、頭のどこかで「前の彼だったらこうしたのにな」とか「次はどんなことをするんだろう」と考えている。これでは自分が過去や未来に行ってしまっている。セックスをしている今ここにいなくて、どうして感じることなどできるだろう。

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2つのセックス

➡︎相手と心からつながるセックス

→お互いが感情を出した自分を明け渡し、相手と体も心もつながるセックス

➡︎セックスのように見えて、じつは相手の体を使ったオナニー

→目の前に相手がいても互いに見つめ合うことなく、自分の妄想と肉体的な刺激だけでイこうとするカラミ

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日本はセックス後進国

こうなってしまったのも「相手と心からつながるセックス」をしてこなかったせいだと思う。

本当に心が通じ合うセックスをすれば飽きることはない。同じ相手でも人間の体調や感情は日々変わるから、それを感じ取ればセックスも毎回変化が生まれるのだ。

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「心があるセックス」と「心がないセックス」

私は「相手と心がつながるようなセックスができれば、そのセックスがやがて愛に変容する」という言い方をよく口にする。

本来セックスは「本能」でするものだ。本能でするセックスにおいて心がつがるとは「感情」が入ってくることを意味するが、この「本能」と「感情」が一つに溶け合ったとき、それは「愛/対人的感性」へ昇華するのではないかと思うのである。

オーガズムはこの段階で訪れる。そして、もっと深いオーガズムを体験すると、「愛/対人的感性」はさらに「母性」へと変容を遂げる。だから、深いオーガズムを体験した女性には母性が開花するのである。

199

◉母性とオーガズム


ここまで


2021/09/16