女性の活躍を遠くに感じるあなたへ
「女性の活躍が叫ばれているのはわかった。でもそれってバリバリ活躍している人の話だよね。」
そう思っている人、当事者である女性の中にも多いのではないでしょうか。
小さな子を抱えていたり、病気のお義母さんをケアしなければならなかったり、誰かがやらなきゃいけない家事をほぼほぼ一人で抱えていたり。
男女平等に向けて社会がいい方向に舵を切り始めている気配は感じるものの、実際のところ、子育てや介護といったケアや、生きるための家事について、「私以外やる人いない」というリアルを抱えている人がまだまだ多くいると思っています。
つい先日も、「どんなに疲れて帰って来ても、ご飯作りはいつでも私。平日も休日も休みなく作り続けなければならない」と言って怒りの声を上げる女性の話を聞きました。
この女性の場合、家族で負荷の分担を話し合う方向が当然考えられますが、パートナーの方は、どうやら食事作りをする気が一切ない様子。(だから怒っているわけですが。)さらによく話を聞いてみると、義理のお義母さんとも同居されているとのこと。であれば、自分たちの世代だけでなく、上の世代も巻き込んで、このおうちの常識(=ご飯作りは妻・嫁がするもの)を変えていかなくてはなりません。
ですが、世代に関わらず、その人に染みついた「常識」や「固定観念」を覆すのには、想像を絶する(とあえて言います)時間と労力を要することを、私は知っています。だから、この女性の「これまで」を責めることはとてもできないし、今後どういうアクションを取るか(ご家族と話し合いという名の戦いを始めるかどうか)、決めるのはご本人です。
この話を聞いたのが、傾聴の勉強会に参加した際のグループワーク内なのでなおさらかもしれませんが、この手の話はたとえ友人でも、外からの助言がすんなり通るほどカンタンにはいかないものですよね。
この方のように、今日まで自分より家族を優先して生きてきた、という女性は、まだまだたくさんいます。
時代はまだまだ変わり始めたところ。
女性の活躍を遠くに感じてしまう女性たちにも、在宅秘書という働き方があるよ、とお伝えしたいのです。