ハーブいろいろ♪
Facebook・内海 聡さん投稿記事 ハーブいろいろ♪
ラベンダーはハーブの中で最も代表的なもののひとつで、古代ギリシャ・ローマ人はラベンダーを入れた湯で入浴しましたが、名前も、ラテン語のラベーレ(lavare,入浴する)に由来します。
昔からラベンダーの香りは「神経を沈静化する」効力がある」といわれてきましたが、近年の科学技術の進歩で脳波の検査や香気成分の測定などができるようになって、まさしく、その効能があることが確認されました。
ほかにも、頭痛やめまいを治すとか、学名のラワンドラの由来が”洗う”であるように、髪のリンスやハーブ・バスに用いるとよいとされています。
ローズマリーは集中力・記憶力を高めるハーブとしてよく知られて、花言葉も「記憶」であり、私も料理によく使うハーブです。
抗菌作用や酸化防止作用があって食べ物のもちを良くし、肉料理をはじめさまざまな料理に広く利用できます。
乾燥しても香りが持続するので、消臭効果があるので、ペットのいる家庭では役に立ちます。
昔は悪魔払いに利用したようです。
ローズマリーは、緩和な刺激作用を示す優れた強心剤で、心臓の神経障害に効き目があり、消化器系に対して、刺激・健胃・駆風・鎮痙のそれぞれの作用を示します。
外用するとリウマチ痛と筋肉痛に非常に良く、痛風とリウマチに全体的に有効で、シラミと疥癬にも効果があり、また創傷用剤としても優秀です。
頭皮の病気にローズマリー油を使用することも昔から行われています。
ローマンカモミールを太陽神への捧げ物とし、治癒の秘薬、最高のハーブとしてたたえ、ギリシャでは、熱病や婦人病の治療薬として使われていました。
いろいろな体の不調、特に女性特有の病気や神経障害に対する効果が知られ、更年期の不快も改善するといわれています。
また、優れた整肌作用、抗炎症作用、アレルギーを改善する作用は特筆すべきものがあります。
精油にアズレン、ノニル酸、カプリン酸、テルペンアルコールなどの有効成分が含まれているからです。
この作用は、ローマンカモミールよりもジャーマンカモミールのほうが優れています。
発汗、駆風剤として感冒、リューマチに煎汁を飲むか浴湯料とされ、炎消作用があるので口腔炎や咽頭炎、痔や腫れ物の家庭薬に配合されています。
さらにカモミールは、心と神経の系統とに著しい効果を示します。
ジャスミンの精油成分はベンジルアセテート、リナロール、インドール、ジャスモン他で、花からジャスミン精油をとり香料原料にします。
花精油はアンフラージュ法か石油エータル抽出法によって得られます。
ジャスミン油の産地はフランス南部ですが、北アフリカその他近辺に適地を探して栽培地を広げています。
花の最盛期は8月の中、下旬で、太陽が高く上がらないうちに摘み取ります。
ある香料の専門家は、「香りについては世界中でバラとジャスミンが最も好まれている、バラが女性用に、男性用にはジャスミンが多く使われている、また名の通った香水にはほとんどジャスミンが配合されており、よいジャスミンがなければ調合ができないといっても過言ではない」、という意味のことを書いています。
バラはその姿、その香り、そしてその治療上の特性のために、遠い昔からずっと使われてきました。
花の浸出液は、乾燥した肌や荒れた肌をよみがえらせます。
フェイシャルサウナも同様の効果があります。
日本酒で浸出したものは、化粧水として利用します。
バラは浄血作用を通じて脈管系・消化器系を健全にする働きを発揮します。
脈管系へのその作用は、循環を促し、血液を浄化し、心臓の充血を解消し、脾臓と心臓の活動を正常化し、毛細血管を強壮にするなど、多岐にわたります。
消化器系統へのその作用も劣らず重要です。
これは胃を強め、胆汁の流出を促し、排便を促進します。
悪心・嘔吐にも有効です。
バラの実は、アスコルビン酸C2H8O6が化学的に組成されるまでの長期間にわたってビタミンC源として利用されてきました。
現在では、「ローズヒップ」として販売されています。
バジルは料理によく使われていて、アジアの原産ですが、今ではヨーロッ パ・北アフリカ・セーシェル諸島・レユニオン島に生育しています。
イタリア料理や、地中海料理に利用されていて、種類によってはアジア料理に使われます。
バジルは優秀な消毒剤であり、去痰剤であり、(抗神経性)鎮痙剤です。
そこで、喘息・気管支炎・気腫に対して効果を発揮します。
急性の症状の場合には、バジルは緩和な去痰剤と組み合わせるともっとも有効です。
そのほか、殺菌、抗うつ、強壮、解熱などの作用があります。
虫刺されには生の葉をつけます。
風邪には葉の蒸気を吸入します。
精油は、スパイシーなグリーンの香りで、自律神経調整、抗痙攣、抗炎症作用などがあります。
バジル油は芳香性神経強壮剤としてすばらしいものです。
バジルは頭を明晰にし、精神的な疲労を回復させ、心を強くし明るくしてくれます。
古代ギリシャ人はマジョラムを医薬品として、また香料ならびに化粧品として広く用いました。
マジョラムの茎や葉には、淡いミントのような香りがあり、肉料理の香味として使われます。
花や葉を使うハーブティーは鎮静作用や消化促進効果があります。
マジョラムは緩下剤として腸の蠕動を刺激し、それを強める働きがあります。
これはまた、その消化促進・駆風作用ともむすびつきます。
それと同時に、マジョラムは腸の痙攣を治しますので、疝痛・痙攣性消化不良に有益です。
神経系統へのその作用は、鎮静・強壮効果です。
またマジョラムは、不眠症および不安症の症状に有効です。
とくに、そこに高血圧が伴う場合に役立ちます。
またチック症とヒステリーにも用いられて、好成績を収めています。
セージは長い歴史を通じて、全世界で不老長寿のハーブとして高く評価されてきた植物で、「長生きしたければ5月にセージを食べなさい」というイギリスの格言が、このハーブの威力をすべて物語っています。
全身の強壮作用、消化促進、健胃整腸、解熱、血圧降下の作用のほかに、香りは神経の不安を除く働きもあります。
ふけや抜け毛を防止することもよく知られています。
葉の精油はツヨン、シネオール、ボルネオール、カンファーなどで、咽喉炎のうがい薬としてお茶がわりに、また胃腸炎に内服します。
昔のヨーロッパの牧畜に頼っていた人たちは過酷な冬を迎えるとき、家畜の数を減らして、その肉を貯蔵しましたが、防腐や香りづけにタイムやセージ、その他のハーブを使いました。
センテッドゼラニウムはアフリカの喜望峰原産で、1632年にイギリスに入ってきました。
1847年には、フランスの香水会社がこのハーブを使い始めています。
昔の人々はこの植物を創傷と腫瘍に対して用いていました。
抗菌、抗炎症、皮膚弾力回復利用などがあります。
この精油は緩和鎮静剤で、神経痛に対して使うことができ、ことに原因が肉体的なものより神経的なものにあると思われる痛みに用いられます。
神経系統へのゼラニウムの作用には、かなり著しいものがあります。
これはベルガモットのように、鎮静させるとともに高揚させる効果があります。
バジリコ・ローズマリーと同じように、ゼラニウムも副腎皮質を刺激する薬剤になります。
更年期にしばしば起こるアンドロゲン・エストロゲン双方の分泌不全に対して、そのバランスを回復させるために用いることができます。
パッションフラワーは日本では時計のような花の形からトケイソウと呼びます。
ハーブティー原液からのハーブティーは、良い香りとお汁粉に似たおいしい味がします。
パッションフラワーは神経系をリラックスさせ、習慣性とならない鎮静作用があり、不安や緊張の解消、不眠症の重要な治療に利用されます。
ヨーロッパではパッションフラワー製品は神経の緊張、とくに落ち着けないことからくる睡眠障害や不安に使われます。
また神経性の喘息発作、てんかん、過敏性腸症候群、月経前の緊張、神経痛や帯状疱疹の痛み、ヒステリー、神経の興奮やいらいら、不眠、更年期障害などを緩和します。
セント・ジョーンズ・ワートは一般的にセイヨウオトギリソウという植物種のことを指しますが、近年うつ病治療の観点から注目を集めているハーブです。
ホメオパシーにおいては多くの医学的な問題に対する処置として用いられます。
セント・ジョーンズ・ワートは、シトクロームP450酵素 CYP3A4を誘導することで、ジゴキシン(強心薬)、シクロスポリン(免疫抑制薬)、テオフィリン(気管支拡張薬)、インジナビル(抗HIV薬)、ワルファリン(血液凝固防止薬)など、いくつもの薬物相互作用をすることが知られています。
ラズベリーリーフ のお茶は、かすかな甘みがあります。
ラズベリーリーフは、子宮に対する働きが昔から知られており、妊娠後期や、出産の直後には、昔からラズベリーリーフのお茶が飲まれてきた。
出産が近い時期に ラズベリーリーフを定期的に飲むと、子宮と骨盤の筋肉を強化して、出産を助けてくれます。
ラズベリーリーフは、産後も飲み続けることで、お母さんの回復を早めます。
妊婦さんにはかかせない自然の薬ですが、妊娠初期は、子宮を収縮する効果があるため控えます。
生理痛 の緩和にも効果があり、その他、粘膜の炎症を鎮める働きや、収れん作用があります。
そのため、下痢や喉の痛み、口内炎、花粉症にも効果があります。
ただ、これらは西洋医学のドラッグたちを飲んでいると意味ありません♪。
(画像はネットよりお借り)
内海 聡
Facebook・澤江 昌範さん投稿記事 ▪️サミュエル・ハーネマン▪️
「ホメオパシー」誕生のキッカケとなった面白い話が有りましたのでシェアします…🙇🏻♂️🤗
サミュエル・ハーネマンはホメオパシーの原理とその効果について記述した『オーガノン』(1810年)を発行するなど、『ホメオパシーの創始者』とも言われるドイツ・マイセン出身の医師ですが、ある時期、当時の医療に嫌気がさして、自身の医業を中断してしまいました。
その間、医学書の翻訳家(七ヶ国語を操る有能な言語学者、翻訳者でもあったそうです)として生計を立てていたそうなのですが、その翻訳家の仕事として、スコットランドの医師-ウィリアム・カレンの著書を翻訳していた時に、
「キナの皮の苦味成分がマラリアに効く」
という記述を見つけ、
「他にも苦いものは沢山あるのにキナの皮だけが効くのはおかしいではないか?」
と疑問を抱いたハーネマンは、人体実験としてマラリアにかかってもいない自らにキナの皮を煎じて服用してみる事にしたそうです。
すると、キナの皮が治すといわれるマラリアの症状とそっくり(発熱・悪寒・動悸・疲労感・脱水症状etc…。)の症状が現れたのです。
しかも、その症状はキナの皮を摂るのをやめるとすっかりおさまってしまったそうです。
同じ実験を、自分の家族にも試みだ結果、同じ結果が得られたんだそうです。
この事からヒントを得たサミュエル・ハーネマンは『同種の法則』-[ある症状を引き起こすものは、その症状を治す事ができる]という法則を打ち立て、19世紀の初頭にホメオパシーを確立したそうです。
ハーネマンのこの新しい医療体系は各地に急速に広がり、特に、コレラ・チフス・黄熱病・しょう紅熱といった感染症に著明な効果をあげたようです。
ハーネマンはその後も自分自身の体や友人の体を使って様々な物質の実証を繰り返し(ホメオパシーではこの実証を「プルービング」と言うそうです)、88年間の生涯を通して100種類以上のレメディ(通常、英語圏ではホメオパシーの薬の事をレメディといい、自然界にある、動物・植物・鉱物などを原料とする)を発見されたそうです。
う〜ん、なんとも奥の深い、興味深い、面白いお話しでした…🤗👍