KD ロディマスプライム レビュー 2021.09.20 03:13 今回のレビューは、トランスフォーマー キングダム より、“KDー12 ロディマスプライム” です。 “トランスフォーマー ザ・ムービー” および “戦え! 超ロボット生命体トランスフォーマー 2010” に登場したオートボット(サイバトロン)の“新総司令官 ロディマスプライム” が、キングダムのコマンダークラスで発売されました。 やはり日本名のロディマスコンボイと呼ぶほうが、個人的にはしっくりきますが・・ 初代G1アニメは、日本では無印、そして2010というふうに一応別作品として分かれていましたが、海外でのオリジナル版では同一の作品でした。 日本でいうところの無印がシーズン1と2(日本では諸々の事情で各話の放送順が入れ替わっているところもありました)、2010がシーズン3ですね。 本来ならば、その間にザ・ムービーが挟まるわけですが、結果的に一般公開されなかった日本ではいきなりコンボイ以下サイバトロンの主要メンバーは死んでるし、メガトロンは姿も名前も変わってるし、ほとんど説明なく出てきた新キャラがメインで怒濤の展開をするし、混乱したファンがほとんどだったと思います。 もちろん、僕もそうしたファンの1人でした。 ザ・ムービーについては今年が公開35周年ということもあり、現地アメリカではそれなりに盛り上がっているようで、記念の4KBDの発売もされたのですが・・ 日本版が発売されるような気配は一切ないですね(悲)。 権利関係がいろいろとややこしいようで、当然海外版BDにも日本語音声は収録されていないのですが、でも今出さないとたぶんもう無理だよね・・ スタジオ86シリーズも明らかにザ・ムービー35周年に合わせての展開なのに。 トイだけは日本でも一般販売して、でも彼らの活躍が映像で見られないとか ・・ 日本のトランスフォーマー展開はもはや完全に新規ファンの獲得を考えていないのですね。 また愚痴から入ってしまってすみません。 本題に戻りましょう。 そんなザ・ムービー劇中において、若き騎士ホットロッド(ホットロディマス)がマトリクスを受け継ぎ、ロディマスプライムとして新たなオートボットのリーダーとなるわけですが、今回のKD ロディマスプライムに先立って、その前身であるホットロッドがスタジオ86で発売されています。 同一キャラクターのパワーアップ前後の形態を再現したトイが、ほぼ同時期に別々のシリーズから発売されるというのはなかなか異例のことではないでしょうか? まぁ、スタジオ86についてはWFCトリロジーシリーズからのフィードバックも多く、当然同じG1キャラのリメイクでもあるので、サイズ感含めて並べてもさほどの違和感もなく、絡めて遊ぶぶんにはとくに問題ありません。 ただ、てっきりネトフリ版のアニメにほうにも登場するから、今回ロディマスプライムはキングダムに割り振られたのかな? と思っていたんですが、出てきませんでしたね。 ガルバトロンは一応登場していたので、彼をキングダムで出すのは、まぁわかる。 でも、出てないロディマスは、むしろザ・ムービーの主役なのだから、スタジオ86で出すべきなのでは? と思ったりもしたのですが、実際に現物を目の当たりにすると、なるほどこうなった理由がわかるような気がしました。 それでは、レビューしていきます。ロボットモード コマンダークラスではありますが、本体のサイズはボイジャークラス相当。 前司令官のオプティマスプライムがアースライズでボイジャークラス相当の本体にトレーラーが付属してリーダークラスとして発売されているので、今回のロディマスが価格的にほぼ倍となるコマンダークラスで発売されることには多少なりとも疑問はありました。 しかし、まず本体のみの段階で通常のボイジャークラスアイテムよりもぎっしりと詰まった、密度のある構造になっています。 しっかり重いです。 造形面では、もちろんオリジナルのアニメデザインをベースにWFCトリロジーシリーズらしくディティールが追加されて情報量がアップ。 ただ、特徴的な胸部のファイヤーパターンですが、まず胸部が一切ディティールのないフラットな面になっているうえ、ファイヤーパターンもなぜか黒で縁取りされているため、ここだけ急にのっぺりしているのはちょっとなぁ・・ 少なくとも縁取りはいらなかったんじゃ? プロポーションはスマートかつマッシブで、おおよそイメージ通りですかね。 SS ホットロッドはデラックスクラス相当だったので、一回り以上大きくなっています。 もちろんパーツの流用などは一切ない完全新規造形。 なお、ロディマスというとマトリクスを受け継いだ瞬間に急に老けたことでお馴染み(?)ですが、 今回もばっちり老けています。 というか、フェイス部分がシルバーで塗装されているため、陰影がくっきりする感じで一層渋い感じ・・というか、チャー(カップ)並みに年季が入ってるように見えるなぁ。頬痩けすぎでは? あ、画像では鼻筋の塗装が剥げているように見えますが、反射でそう見えてるだけです。 胸部は開閉可能で、内部にはリーダーの証、マトリクスを収納。 もちろん取り外すこともできます。 ER オプティマスやSS ホットロッドに付属したものとは微妙に造形が異なっています。 拳はそんなマトリクスが保持できるように親指以外の4指が可動するタイプになっているのですが、なんと人差し指が独立可動。 さらにそれぞれ第1関節も可動するようになっており、オプション類の保持以外にもいろいろな表現が可能になっています。 ただ、複数の可動を仕込んだ影響でしょう、拳自体のサイズがかなり大きくなっています。 まぁ、単体で見るぶんにはとくにおかしくはないですが。 手首には内側へのスイング可動も備わっています。 マトリクスを持たせるとこんな感じ。 ・・うん、やっぱ手はでかいな(笑)。 背面。 ウイングがかなり大きいですね。ガワも含めて、甲羅を背負っているように見えてしまう・・ 正面の再現度優先というか、若干後ろ姿に皺寄せがきている感は否めません。 とはいえ、さすがに肉抜きされてような部分はまったくないですし、そこはさすがコマンダークラスといったところ。 カラーリングも赤と黒は成型色ですがオレンジと黄色は塗装で再現されています。 ただ脛の裏側、 このカバーパーツがイマイチしっかり固定されないんですよね。左右とも。 個体差かもしれませんが・・付属武器フォトンエリミネーター 専用のロングライフル。 ホットロッドのときに使用していたフォトンレーザー2丁を連結させたような感じのデザインですね。かなりの長さがあって迫力は十分。 今回は分離はできませんが、真ん中で二つ折りにすることが可能です。 グリップとなる5㎜軸は2箇所にあり、両手持ちも可能。 先端は3㎜軸なので付属のエフェクトパーツを取り付け可能です。ソードオブプライマス 新たにデザインされたソード。 刃の部分はシルバーで塗装されています。ディティールがくっきり浮かび上がっていい感じ。 柄の末端が広がった造形になっているので、拳が開閉するタイプのキャラでしか持つことができません。 フォトンエリミネーターは折りたたんで、ソードは中央にある5㎜軸を展開して、それぞれ背面等にマウントが可能です。 そして、エフェクトパーツが多数付属。 右側の連結タイプの大型エフェクトはSG オメガスプリームやER スカイリンクスに付属したものの成型色違い。 左上のものはエグゾーストパイプから出る噴煙をイメージしたパーツ。 SS ホットロッドにも同様のものが付属しましたが、より煙っぽい形状に(もちろんサイズも大きく)なっています。 しかしこれ、パッケージ裏面の画像などではほかのエフェクトと同じクリアブルーなのですが、製品版はご覧の通りツヤッツヤの黒でがっつり塗装されています。 なんでわざわざ・・ 左下はマトリクスの発光をイメージした専用エフェクト。 やはりホットロッドにも同様のパーツが付属しましたが、より直線的なイメージの造形になっています。 マトリクスに取り付けるとこのような感じ。 なお、ホットロッドのエフェクトもちょっとキツイですが取り付けることは可能。 どっちがいいかは、まぁ好みですな。ビークルモード(フューチャーカー) まずは単体でフューチャーカーにトランスフォーム アニメでは後部トレーラーも含めた一体変形をしていたイメージですが、今回はまず本体単体でフューチャーカー(サイバトロンモードのスーパーカー)に変形します。 トレーラー部分をオプションとしているという意味ではオリジナルトイと同様ですが、オリジナルトイは本体だけではビークルが成立していなかったので、構成としてはむしろPP版に近い感じですかね。 ビークルのデザイン自体はSS ホットロッドとそれとよく似たデザインですが、もちろん一回り以上大きく、KD版アレンジというか、全体にゴツいデザインになっています。 とくに車高が高くなっており、バギーっぽい(?)雰囲気も追加された感じ。 当然なのかもしれませんが、やはりプライムとなったロディマスが変形した、という印象が強いものになっています。 後ろ姿は・・やはりロボットモードのとき同様、個人的には少し気になるのですが、膝関節が丸見えだったSS ホットロッドのビークルよりは綺麗に収まっているのでよいかな。 変形パターンは概ねホットロッドと似ており、同様に腕部の反転など劇中パターンの再現もされています。 もちろん独自要素も多く、たとえばホットロッドではロボットモードの胸部パーツはダミーでしたが、今回のプライムではちゃんとそのままボンネットになったりと、サイズも相まってより説得力のある、またかっちりとした変形が可能になっています。 ガワを合わせるためのシビアなパーツの位置調整などほぼ必要ないところは、やはりスタジオシリーズとは違う安定感ですね。 独自要素として面白いなと感じたのは、肩部分のタイヤ(前輪)の処理。 下の画像はビークルからロボットへ変形する場合の流れになりますが。 まずタイヤの表面部分を開き、 タイヤ全体を押し込んでから、表面パーツを戻して固定するんですね。 本当、わずかなことなんですが肩とタイヤの一体感が増し、ロボットモード時のバランスが非常によくなっています。 もちろん、この構造を取り入れながらもビークルモードではタイヤはちゃんと回転します。当たり前ですけどね。 ほかにも前腕のガワの処理。 こちらもロボットモードへの変形の流れで。 基本はホットロッドと同じなのですが、こちらはさらにぐるんと巻き込むような感じで、デザインとしても破綻がないうえ、しっかりと固定されるようになっています。 さすがコマンダークラス、このあたりのコストのかかり具合が違います。 フォトンエリミネーターは折りたたんで車体後部側面に、 ソードは底部にマウント可能。 ともに左右どちらにでも取り付けられます。 エグゾーストパイプには先の専用エフェクトを取り付けられます。 完全に有害物質ですね。 本当、なんで色付けたんだろうか・・ビークルモード(トレーラートラック) 単体のビークルモードにトレーラーを連結して、ロディマスプライム本来のビークルモード完成。 単体ビークルがすでにそこそこでかかったこともあり、トレーラーが付いた全体のボリュームはすごいことに。 こうなると確かにコマンダークラスです。 いや、正直思っていた以上にトレーラー単体がでかいです。 ER オプティマスに付属していたトレーラー(まぁ、オリジナルからかなりギミックは省略されていたわけですが)と較べると、デザインがまず複雑なこともありますが、サイズ、ギミックともに較べものにならない内容なので、そりゃあリーダークラスでの再現は無理だなぁ、と。 もちろん、コマンダークラスになったゆえの充実という部分もあるとは思いますが。 側面のファイターパターンは、ロボットモードの胸部(ビークル本体のボンネット)同様、黒で縁取りされています。 う~ん、やっぱのっぺりしてるなぁ・・ 本体との連結は、前から本体ビークルを挿し込むだけ。 ちょうどウイングに被る部分で簡易的なロック機構があり、簡単にすっぽ抜けるようなことはありません。 分離するときも本体を引っ張るだけ。 それでは、トレーラー各部のギミックについて見ていきます。 まずは、正面上部のハッチが開閉。 内部はスペースは狭いですが、マイクロマスター1体くらいなら搭載可能です。 後部はハッチ、さらにスロープと2段階で展開。 ハッチの開閉にはシリンダーの伸縮が連動。 スロープの先には基地系の大型アイテムやモジュレーターなどと連結可能なジョイントも備わっています。 なお、閉じるときは若干ハッチが浮いた感じになりがちですが、シリンダーのレバー(ハッチの外側に見えている黒いパーツ)をぐっと下に押し込んでやるとしっかり閉じます。 内部には一般的なデラックスクラスのビークルを1台搭載可能です。 また、底部には付属品を収納できる引き出し(?)が。 完全に引き出して外すことも可能で、中にはエグゾーズトパイプ用の噴射エフェクトとマトリクスの発光エフェクトを固定して収納できるようになっています。 ぶっちゃけ、ほかの付属品を一緒にしまえるだけの余裕はないのですが、ほかのアイテムの小物類をごちゃっと入れておくことくらいはできます。 ただその場合、色移りなどには注意が必要かと。 引き出しの先端部分にはエフェクトパーツの取り付けも可能です。 もちろん、こちらのエグゾーストパイプにも噴射エフェクトを取り付けられます。砲台モード オリジナルトイ同様、トレーラー単体が2連装の大型キャノンを備えた移動砲台に変形可能。 オリジナルトイでいうところのモビルディフェンサーモードとは前後が逆になるようですが、雰囲気はほぼそのまんま。 おそらくは、このトイオリジナルギミック再現のために、ロディマスプライムはキングダム=WFCトリロジーシリーズでのリリースとなったような気がします。 あくまでザ・ムービー版の再現であるスタジオ86とは方向性が違いますからね。 なお、展開したトレーラーの内壁や床にはびっしりと5㎜穴があります。 ロディマス本体に5㎜穴はあまりありませんでしたが、それ補って余りある・・というか、むしろやり過ぎ感すらあります(笑)。 どうせならいくつか軸も欲しかったけどなぁ。 また、この状態だとビークルモードでの前部ハッチ部分を、ハッチだけでなく丸ごと開くことも可能です。 キャノン砲の高さなどを調節すると、椅子みたいな感じにもなりますかね。 オリジナルトイではトレーラー内部に固定されていたキャノン砲ですが、今回は分離させることが可能になっています。 キャタピラが造形されているので、単体でも移動砲台とすることができますね。 まぁ、コロなどは付いていないので転がして遊ぶことはできませんが。 先の画像では底部に収納されている5㎜軸を展開し、トレーラーの床の5㎜穴はめ込むことでに固定しています。 キャノン砲は基部で回転、仰俯角の変更が可能なほか、側面のグリップや装甲版(?)が可動します。 もちろん、折りたたむことでトレーラー内部に収納することも可能。 このときはランディングギア(?)も展開します。 ただし、クリアランスがギリギリなのが原因だと思われますが、キャノンを収納した状態だと側面のガワの合わせに隙間ができやすいです。 これはちょっと酷い状態ですが、左右からぐっと抑えてきっちり合わせたと思っても、テンションがかかってパカっと開いてしまう感じ。 もう少し内部に余裕のある設計なら大丈夫だったんでしょうが・・ まぁ、何度か開け閉めしているうちに今ではもう少しマシにはなっています。 ちなみに言うまでもないことではありますが、キャノン砲を収納した状態で他のキャラを搭載することはできません。 なお、逆に左右のガワを開くときの注意点として、側面のエグゾーストパイプですが、途中の分割部分にスプリングが仕込まれており、本来はガワの動きに連動するようになっているのですが、これが途中で引っかかりやすいです。 なので、上画像のようにあらかじめ開いた状態にして指で押さえつつ、ガワを開くのが安全だと思います。 キャノン砲はトレーラー天面に取り付けることもできます。 砲身を前に向けることも可能です。比較画像 パワーオブザプライムで発売された、リーダークラス “PPー08 ロディマスプライム” と。ロボットモードで。 PP版は単体でフューチャーカーに変形するホットロッドがトレーラーと合体してロディマスプライムになる、という新発想がなかなか面白いアイテムでした。 非常にがっしりと重量感のあるデザインですが、ロディマスプライムとしての特徴はしっかり抑えてありますし、個人的には嫌いじゃない。 まぁ、いろいろ雑というか、力任せな感もありますけどね。 サイズ的には、リーダークラスとしてもここ数年のものでは大きめなPP版のなので、今回のKD版よりもはるかに大柄です。 ただ密度はKD版のほうが上かなぁ。 ビークルモードでも。トレーラートラックモードで。 今回のKD版、コマンダークラスの大きさが実感していただけるかと。 実際手に入れるまでは、KD版も左のPP版くらいのサイズなんじゃないかなぁ、と思ってたんですよ。 PP版でもけっこうなサイズなんですよ。それを二回りほど凌駕してきましたからね。 ついでにマトリクス比較。 大きさはさておき、中央部と外枠のカラーリングが真逆でしたね。 PP ロディマスプライム の レビュー “SSー60 ホットロッド” と。ロボットモードで。 ロボットモードでの基本的な見ためは一緒。 アニメ設定でもたぶんプライム状態のほうが一回りくらい大きかったんだと思いますが、トイだとデラックスからボイジャーに、わかりやすくサイズアップ。 開発は同じ人がしているらしく、シリーズが別で方向性も厳密には違うなか、けっこう細かい部分まで寄せたデザイン、プロポーションになっている感じです。 色味的にホットロッドは薄く、プライムは濃くなっているのも、きっと意識したものなんでしょうね。 バストアップで。 なにがあったの!? というくらいの老け具合(笑)。 同一人物というより親子といわれたほうがしっくりきます。 ビークルモードでも。 まずはプライムのほうも単体で。 こちらも基本デザインは大きく変わらず。 ただKD版のほうはけっこうアレンジされている印象で、かなりゴツイデザインになっています。 まぁ、そもそもそれぞれのビークルは同じものではないんですけどね。 プライムのほうにトレーラーを付けて。 プライムでかいよ・・ ちなみに、ホットロッドのビークルモードはウイングが邪魔でトレーラー内部に搭載することはできません。 マトリクス比較。 サイズはほぼ同じでなのですがマトリクス本体、フレームともに微妙に造形が異なっています。 エフェクトパーツはどちらも取り付け可能です。 SS ホットロッド レビュー “ERー02 オプティマスプライム With トレーラー” と。ロボットモードで。 背の高さはほぼ一緒。 オプティマスも単体ボイジャークラスとして見るとかなり密度感のあるアイテムですが、変形パターンの複雑さなども考慮に入れると、やはりロディマスはそれ以上です。 ビークルモードでも。 全長、高さ、どちらもロディマスが勝っています。 ただまぁ、見ためのボリュームだけで左が右2つぶんのお値段というのはちょっと想像できないですねぇ。 トレーラー単体で展開して。 雰囲気としては共通するところではあります。 しかし砲台単体のボリューム、トレーラー各部の開閉ギミックなど、プレイバリューではロディマスのものが圧倒しています。 5㎜穴の数なんかもう・・(それらがすべて機能するかどうかはさておき) ER オプティマスプライム With トレーラー レビュー “KDー11 ウルトラマグナス” と。ロボットモードで。 身長差はよい感じ。 ただなぁ、これは2人の並びというよりマグナス個人の問題なんですが、アニメのイメージよりもはるかにガタイがいいので、どうしてもマグナスがデブく見えてしまうんですよねぇ・・ いっそ脚アーマーのパネルパーツバラすか? ビークルモードでも。 全長は同じようなものですが。総合的なボリュームではロディマスの勝利。 まぁ、オプティマスの場合と同じですね。 KD ウルトラマグナス レビュー コマンダークラス3人(?)。ロボットモード(じゃないのもいますが)で。 シージから新設されたコマンダークラスも、タイタンクラス同様年1体の発売でこのような蒼々たる顔触れになりました。 とにかくでかいジェットファイヤーと、分離合体する非人型のスカイリンクス、そして今回のロディマスプライム。 それぞれにトイとしてのコンセプトのようなものはバラバラですが、すべてこのコマンダークラスという新たなクラスでなければ再現できないものだったと思います。 ジェットファイヤーについては、シージのか価格設定が異様に高かったことでかなり割高に思えましたが、アースライズ以降は全体の価格が下がり、スカイリンクスからは比較的納得感のある価格になったかと。 まぁ、この11月からトランスフォーマーはまた全体に値上げとなりますので、来年以降のコマンダークラスもまたそれなりに値上がりするのだと思いますが。 噂ではモーターマスターが来るそうですが、果たして・・ ビークルモードでも。 ロボットモードではパッと見かなりバラツキのあったサイズ感も、ビークルモードではほぼ同じ。 なるほど、同じクラスのアイテムですね。 SG ジェットファイヤー の レビュー ER スカイリンクス レビュー 以下、画像 可動はもちろん良好。 肘、膝ともに2重関節になっており、まぁ正直そこまで深く曲げられるわけではないのですが、直線的でなく曲線的で微妙な動きが可能になっているのはよいですね。 肩も前後に動き、上方向への跳ね上げもできるので銃の両手持ちもかなり力んだ雰囲気が出せます。 ただ、個体差かも知れませんが、足首がスイングできる角度がそれほど広くなく、若干跳ね返ってくる感じがあるほか、踵も案外短いので接地性があまりよろしくなく、自立が微妙な場面がけっこうあります。 背中もそこそこ重いのでね。 立て膝は綺麗に決まります。 また、パンツ側面のパーツは外側に開くことができ、脚部をそのまま真横に開けるようになっています。 このような蹴りポーズもばっちり。 走る新司令官。 指の可動、手首の可動と細かい可動のおかげでポーズにも躍動感が出せます。 ダークネスファイヤー!(?) スタンド対応穴は腰裏にありますが、背中のガワが若干干渉するので注意が必要です。 僕はこの撮影の後、クリア製のスタンドの3㎜軸を折ってしまいました・・ これがリーダーの証、マトリクス! その姿になってるってことは、たぶんそれと同じもの、もう胸に入ってるよ。 最近わりと手軽に貰えるからね、マトリクス(笑) ヘビーアームドロディマス! キャノン砲単体を背負ってみましたが・・自立は無理でした。 そして、エフェクト付けるとキヤノンの砲身が下がってしまうので、グリップをつっかえ棒にしてます。 やっぱりこんなでかい武器は背負うもんじゃないな・・ というわけで砲台モードで。 この状態でホイストとかに牽引してもらえばいいんだな。 単体ビークルモードでキャノン砲装備。 ようし、そのまま突っ込め! 攻撃はワシに任せろ! 作戦終了後、チャーさんは腰を痛めて三日ほど寝込んだそうです。 トレーラートラックで、またキャノン砲を積んで。 今度は若者に射撃を担当してもらいました。 レジェンズクラスやコアクラス用のビークルとしてもいい素材かも、このキャノン砲。 マトリクスを手にする直前、自身の未来を垣間見てしまった若き騎士。 え? オレ、このあとすぐにこんなに老けんの!? 青年のショックたるやいかばかりか・・ ちょっといい感じだったはずのアーシーもスプラングのほうに行っちゃうし。 司令官交代。 もう少し落ち着いた状況なら、こんなふうに正式な引き継ぎがあったかもしれない。 コ「サイバトロンのこと、頼んだぞ。ロ「コンボイ司令官・・まだ未熟ではありますが、精一杯頑張ります。コ「どうでもいいけど、君、手でかいね。ロ「2人とも、私は司令官として上手くやれているだろうか? 比較的完全無欠でワンマンタイプだった先代と較べると、ロディマスはいきなり司令官にさせられたようなもので、2010劇中ではいろいろと葛藤する姿も描かれていました。 真面目なんだな。 一度はマトリクスを受け継ぐも結果として選ばれず、以降はナンバー2に徹したウルトラマグナスや、経験豊富なチャーたちの支えで成長していった感じですね。 というか、マグナスが偉い(泣)。 一方で猛る若者たちと共に。 部下というより戦友という感じかな? たぶん、みんな年も近いはずなんだよ。 ユニクロン戦争で多くの仲間・・というか先輩たちが戦死して、きっと大変だったはず。 2010メインメンバー、集結! いやはや、令和になって、このクオリティで2010メンバーが揃うなんてねぇ。欲を言えばウィーリーも再リメイクしてほしいところですが、まぁこれでも十分か。 いずれはここにレックガーも加わるんですよね。 あとはザ・ムービーの日本版BD化だが・・ 何度か言っているのですが、僕はまだザ・ムービーを見ていません。 日本語版BDが出るならもちろん購入するつもりでいますが、どうも難しいということなので、海外版がけっこう安くで出ていたので、まず流れだけでも把握しておこうと購入しました。 で、今回のレビューもそれを見てからと思っていたのですが、到着予定11月5日だってさ・・ たぶん、着く頃には忘れてるな・・ 以上、“KD ロディマスプライム” でした。 僕にとっての初めてのロディマスプライム(ロディマスコンボイ)はPP版だったのですが、あれはあれでもちろんよいのですが、やはりオリジナルのトイのギミックを踏襲した、オリジナルのアニメデザインがベースのリメイクが欲しかったわけです。 今回のKD版は、そんな期待に120%応えた内容だったと思います。 まぁね、最初に聞いたときは、え? コマンダークラスでロディマスコンボイ? いや、リーダーでよくない? と思いましたよ。 ましてやキングダムはビーストウォーズのリメイクもしていましたから、そのコマンダークラスなんだから、もっと相応しいキャラがいるだろう、と。 マグナボスなんて噂(デマともいう)もあったので余計にね。 しかしシージ以降、クラスの大小は単純な見ためのサイズの大小ではなくなっているわけで、むしろ見ためが小さいぶん中身の濃いものになるのだろう、という想像はできました。 そして実際・・ たしかに、これはコマンダークラスでなければ無理だったと納得できる内容でした。 もちろん、リーダークラスで出すことも可能だったでしょう。 しかし、そうなっていたら本体はかなり簡略化されただろうし、トレーラーも左右が開閉するくらいで、2連キャノン砲もショボイものになっていたことでしょう。 一方、キャラの立ち位置を考えた場合、やはり同時進行しているスタジオ86シリーズでのリリースも選択肢にあったと思うんです。 でも、きっとトレーラーの扱いが問題だったんでしょうね。 オリジナルトイ由来のギミックを盛り込むのは、スタジオシリーズのコンセプト的に合わないし、かといってトレーラー込みでロボットに変形というのは技術的にかなり難しいうえ、たぶんファンの求めるものではない・・といったところかな。 いつもの妄想に近い想像ですけどね。 最初に同一キャラの別形態がほぼ同時期に別シリーズで発売されることは異例・・というようなことを言いましたが、ハズブロ的にはそこまで大したことだと思っていないような気もしてきました(タカトミ側はわからんけど)。 スタジオシリーズがザ・ムービーにまで手を広げたことでTFトイ全体を包括するような枠になってしまいましたからね。 だからもう今後は、(トイとしての)シリーズ関係なく、出しやすいところで出す、みたいな感じになっていくのでは? と思ったり・・ まぁぶっちゃけ、どっちで出ようが並べたときに極端な違和感がない限り、こちらとしてはとくにこだわるものでもないので。 ただ、サイクロナスはスタジオ86でよかったんじゃないかな、と。スカージが寂しそうだし(笑)。 またまた話がそれましたが・・ 先代と較べてリメイク機会のあまりない、どちらかというと不遇な扱いのロディマス司令官が、ジェネレーションラインとしては最高峰のクオリティでほぼ完璧に近いかたちでリメイクされたことは喜ばしいです。 まぁ、まったく気になる点がないわけではありませんが、おそらくはどれも個体差レベルと思われるものですし、致命的な欠陥とはならないものばかりです。 扱いにそれなりの繊細さを求められるSS ホットロッドと較べると、はるかに安心感はあります。 トレーラーのプレイバリューも先代を軽く凌駕していて、新司令官の面目も立つというものでしょう。 早くガルバトロンと対決させたいですね。 ガルバトロン・・日本版は肩直ってるといいなぁ。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。