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ゆとりらYOGA

「魔界転生」(映画感想)

2021.09.18 04:26

塚口サンサン劇場で、35㎜フィルム上映がかかっていて、これは観なければ!と思い行ってきました。

千葉真一追悼上映かと思ったら、その前からプログラム組まれていたそうです。

1981年の角川と東映製作映画で、この年は他に「ねらわれた学園」とか「セーラー服と機関銃」とか公開されてる…角川映画全盛期。

この魔界転生は、当時話題になったのは憶えてるけど、大画面で観るのは今回初めてでした。

とにかくキャストが信じられないくらい豪華で、アベンジャーズ感がすっごい!

沢田研二が天草四郎で彼が魔界(妖怪)のリーダー。そこに、女性への煩悩を断ち切れない僧の胤舜、宮本武蔵、妖艶な細川ガラシャ、など。

名前は聞いたことあるけどどういう人物だっけ…という面子が集まってそれぞれの思惑で下界の人間と戦ったり惑わせたり駆け引きしたり。

いろんな要素がてんこ盛りで、天草四郎が中盤出番がなくて、また出てくると「あ、お久しぶり…」みたいな感覚になったりして(。◕‿◕。)

でも画面から立ち昇る熱量がとてつもないので、それに全部呑まれちゃう感じ!

ラストの、天守閣が大炎上する中の柳生十兵衛(演じるのは勿論千葉真一!)と父の柳生但馬守宗矩(若山富三郎)の殺陣は、本当にお城を建てて燃やしたそうで、炎がマジで本物…「バックドラフト」より凄いと思う。


キャストもスタッフもちりっちりに燃えててもおかしくないくらいの炎上で、ネットで調べたらCGではないそうです。40年前の作品だし。

有名なジュリーと真田広之のキスシーンも大画面で初めて観ました…そんなに濃厚ではないけど、でもでも、やっぱり美しい!ドキドキする!

こってりメイクした天草四郎と、すっぴん(に見える)野性の美少年、露丸の2人にキスさせるってホントあざとい…(ノ≧ڡ≦)

他にも、成田三樹夫とか丹波哲郎とか若山富三郎とか、出てるだけで一億点!的なキャストが次々出てきて…勿論ピークは千葉真一の柳生十兵衛だった訳ですが!

どの作品を観てもサニー千葉は高血圧演技で、でもそんなキャラがぴったり嵌ってて、本当に奇跡の存在だなあと思いました。1人だけ芝居が違うのに浮いてないってすごいよなあ…。

80年代の角川映画って、はちゃめちゃだけど、熱と勢いだけで押し切ったような感じが何とも愛おしい。

「二代目はクリスチャン」とか久しぶりに観たくなってきた!