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nadeshiko mini news

JFAアカデミー福島出身のなでしこリーガー、福島を訪ねる。

2017.03.14 13:22

お久しぶりです。また記事にしたいことが出てきたので。

昨日3月13日、JFAアカデミー福島出身の8人のなでしこリーグの選手たちが、かつての地元、福島を訪れています。主な訪問先は、福島第一原発の廃炉作業現場、Jヴィレッジ、楢葉町の女子寮だったとのこと。また、視察の後には地元の子どもたちを対象にサッカー教室を行ったそうです。原発に関しては、女子サッカー選手の視察は事故後、初めてだそうです。

記事や動画が出ているので、拾わせていただきます。

【記事】<福島第1>なでしこ視察 惨状を確認(河北新報)2017/03/14

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201703/20170314_63009.html

【記事】なでしこ選手が「廃炉」視察 JFAアカデミー福島出身8人ら(福島民友)2017/03/14

http://www.minyu-net.com/news/news/FM20170314-156127.php

【記事】第一原発の作業視察 アカデミー福島出身 女子サッカー8選手(福島民報)2017/03/14

http://www.minpo.jp/news/detail/2017031439801

【動画】Nスタふくしま20170313(TUFchannel・YouTube・14分30秒過ぎ~)2017/03/13

https://www.youtube.com/watch?v=JeYvhaUa938

【記事】なでしこ山根が原発訪問で涙「福島いつも心の中に」(日刊スポーツ)2017/03/14 

http://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/1791870.html

【記事】【なでしこL】元東電・山根がJヴィレッジ見学し涙「いつも心の中で福島を思っています」(スポーツ報知)2017/03/14

http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20170314-OHT1T50036.html

【記事】なでしこGK山根 福島を訪問、20年五輪へ涙の誓い(スポニチ)2017/03/14

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/03/14/kiji/20170313s00002000410000c.html

【記事】JFAアカデミー出身選手が被災地へ(中日新聞)2017/03/14

http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/soccer/news/CK2017031402000143.html

訪れた8人は、川島はるな、田中陽子、吉見夏稀、和田奈央子(以上ノジマステラ神奈川相模原所属)、浜田遥、本多由佳(以上マイナビベガルタ仙台レディース所属)、山根恵里奈、若林美里(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース所属)各選手です。

この中では山根選手がいちばん名前が知られているので、山根選手の記事として採り上げたものもありますね。

JFAアカデミー福島は、Jヴィレッジが復活したら、現在避難している静岡から、ぜひ福島に戻って活動を再開してほしいです。スポニチの記事を見ても、Jヴィレッジの復興計画は、2019年8月に全面再開の予定で、2020年の東京五輪で男女サッカー日本代表のキャンプ地にする方針を中心に、着々と進んでいるようですね。

最後にもう一本、記事を。震災のあった3月11日に出されたものです。ライターはそのお仕事に個人的に敬意を払っている宇都宮徹壱さん。

【記事】忘れられた女子クラブとJヴィレッジの再開 東日本大震災から6年、元マリーゼGMの回想(スポーツナビ・全2ページ)2017/03/11

http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201703060008-spnavi

ここにマイナビベガルタ仙台レディースの前身である東京電力マリーゼのことが書かれています。Jヴィレッジも元々、東京電力が作って福島県に寄贈された施設です。当時、地元で応援するクラブがないということで、男子のチームは荷が重かったことから女子のチームが地元チームを移管する形で作られています。それが東電マリーゼです。記事には、震災当時のこと、当時マリーゼにいた選手たちの思いや動向なども書かれています。また、私が先日、休校になる福島県立富岡高の女子サッカー部のことをエントリーして()、最後に引いた記事で、マリーゼ再興を東電の関係者が口にするのは時期尚早だったのではないかと言った、その記事のことも終わりの方で触れられています。宇都宮さんがタイトルに「忘れられた女子クラブ」という書き方をなさったのは、マリーゼは記憶されるべきチームであるということ、そしておそらくいつかは再興を、という希望も込められているのではないかと想像します。上記の経緯を考えれば、Jヴィレッジが再興するならマリーゼも、という思いを持たれる方もいらっしゃるでしょう。でも私は今は完全に福島県のものとなっているJヴィレッジと、あくまで東電の傘下であったマリーゼとは別物であると考えています。マリーゼに起こった悲劇を決して忘れるべきではない。それは震災当時、原発の存在を暗く思いながらも見ない振りをして東京電力から電気を買っていた東京在住の私が思うことです(今はクリーンエネルギーを主体としている東京ガスから電気を買っています)。そして、東電が起こした事故の重大さを自他共にきちんと認識し、福島の充分な復興に向けて自身の信頼を回復するには、まだあまりにも情報も時間も足りていないというのが個人的な印象です。マリーゼの悲劇を、ただのきれいな出来事にすべきではない。きれいな出来事にするために女子サッカー選手の存在を利用してほしくない。でもいつか、マリーゼの存在が、原発という爆弾的な存在を何らかの形で克服し、乗り越えた日本の歴史の中でのエポックメイキングとして語られるくらいになったら、と夢想せずにはいられません。