満開の桜の大木:門出
夜のアトリエに1年ほど通ってくださったご家族がいます。
娘さん2人とそのお母様。夜にも関わらずお越しくださっていました。
4月から遠方に引っ越されるので、今回が最後。
最終の美にふさわしい「満開の桜の大木」をしました。
久留米には浅井の一本桜という樹齢100年を超える古木があります。
ご家族でも見に行かれたことがあるけれど、いつも遅咲きのため
咲いていないことが多かったとのこと。また、浮羽にも桜のアーチが見られるほどの場所があると教えてくれました。
日本には最古の桜といわれる神代桜がありますが、その樹齢2000年。
画像を見ながら、みんなで古木の大きな幹や枝を観察してから描きました。
巨大な大木を刷毛で描くと、力強かったり、若木のような木だったり様々。
和紙の魅力もあり、墨がじわっとにじみます。
桜の花を描き出すと、ぱっと一気に春が来たようで、お部屋が明るくなりました。
桜の色、タッチもみんな違います。
桜の花びらが舞い散る様子や、光に照らされている様、苔の模様なども描きました。
光に照らされ、舞い散る花びらがとても美しいですね。苔もしっかり表現していました。
とても華やかな作品が並びました。花のボリュームのたっぷりです。
量感のある花の束と、和紙の余白を活かした日本の美を感じさせる作品ですね。
最後にふさわしい、満開の桜。
これから先、きっと手元の作品が、夢中になって描いた時間を思い出させてくれるでしょう。
今日は1つの門出となりました。
みなさまにとって、素晴らしい未来が待っていますように。
最後は記念にお写真を。子どもたちが撮ってくれました。
本当にありがとうございました。
2017.3.13 みんなのクラスにて