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Classic Music Diary

2CELLOS; Dedicated

2021.09.19 00:28

(Sony Classical) FLAC48KHz/24bit

皆んな大好き2Cellos。中国でもとてもよく聴かれて彼らの新譜はいつも年間の上位にくる。

2018年の “celloverse”以降、それぞれ個人の活動に専念し、Luka Slicはヴィヴァルディの四季に挑戦した。あの、本来第一ヴァイオリンで演奏される有名な旋律をチェロで引き通すというのは、チェロをやっている人に聞けばわかるが並大抵ではない。

相方のHauserはポピュラーの名曲を取り上げてロマンチックに弾いたアルバムなどが大人気となった。それぞれ、クラシックのプロとしてのベースがあるからこそだ。

彼らは、ソニークラシカルというクラシックレーベルの所属だが、2Cellosとしてやっているのは平たく言えば、ポップミュージックである。ただ、取り上げている原曲が200年前の作品でなく最近の曲であるというだけで、表現者・パフォーマーとしてそれを彼らなりの芸術性をもって融合させ、新しい装いにしてリスナーに届けている。

今でこそ、クラシック・クロスオーバーと呼ばれる音楽が、思いのほか人気のある領域に成長し、そこには創作の場を広げた多くの若いタレントが、新しい楽しみを与えてくれている。

2cellosを始めて10年を迎える彼らは、そこを切り拓いた第一人者であることは間違いない。

今回のアルバムでも、一見するとロック・ポップとクラシックという両者は遠い音楽のように思われているけれども、実は違いはないんだよということを見せてくれている。

良い音学は良いというだけ。

2021-762