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Chez Moi

コンティニュエ(続けなさい)

2015.10.05 23:40

バルテュスの奥様、節子さんの、バルテュスの終の住処となったスイスの山荘「グラン・シャレ」での暮らし展。


四季のガーデニング。古いものを再活用するインテリアや、リフォーム手芸。


猫のしっぽカエルの手のベニシアさん、お庭のターシャ・テューダーさんに繋がる、女の人達の心をガッチリと掴む展覧会😁


最終日の昨日は、母世代のマダム達で大賑わいでした。


節子夫人に水彩画をするように薦めたのはバルテュスだったとのこと。


コンティニュエ(続けなさい)。


最後にこんな言葉が残されたらしい。


ちょっと頑張ったら。もうひとつくらい部屋があったら。…お庭があったら。…お手伝いさんがいたら😜。

手が届きそうで届かない、夢の世界。


自然の中で、生活の中で、自分のできる仕事がある。


水彩画を描くことで、生活にビジョンが見えてきた、と節子さん。


…刺繍を続けたら、何か見えてくることがあるかな。



形をかえてデザイン化する西洋のドレス文化。


草花だけでなく、おもちゃも下駄も、唐草も屋根も。ありとあらゆるものを模様化して、型の中に落とし込む日本の着物文化。


そんな違いも、見えてきた、と。


日本の、日本人の持つ天才的なセンスに誇りを持って、と。


大村智さんのノーベル賞授賞。


なんだか嬉しい出来事が!


「敬神崇祖」。


科学未来館の研究者の女性が、大村先生からこんな言葉を贈られた、とテレビで。


コンティニュエ、続けなさい。

バルテュス最後の言葉。

天才と、天才の奥さんの感性。


日本人の感性。


北野天神の市でバルテュスと一緒に見つけた、という古い内裏雛。何気なく敷かれていたのが、赤と緑のグラデーションのフローレンタイン刺繍。

艶のある糸で、ギッシリ。色が褪せていたのが、また素敵で。


融合。


…続けよう。。。