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免疫は祭りで作られる

2018.09.19 06:42

Facebook・竹林 直紀さん投稿記事 『免疫は祭りで作られるー日本人の祖先の智慧』

昨日発売された月刊WiLL12月号に、上久保先生の共同研究者である吉備国際大学教授高橋淳先生のとても興味深い論文が掲載されています。最初の数ページだけ紹介いたしますが、是非全文を読まれることをお勧めいたします。

日本人の集団免疫について、医療人類学的視点からの素晴らしい考察が参考文献と共に書かれています。今年の3月に上久保先生と共同研究を始めた経緯も書かれており、集団免疫についての理解をさらに深めることができるでしょう。


https://ameblo.jp/tukumogami819/entry-12634359068.html 【これまでの新型コロナの常識を覆す、上久保ー高橋理論】より

いまでは私も、上久保靖彦京都大学大学院特定教授と、高橋淳吉備国際大学教授の研究チームによる、この理論を支持しておりますが、どうしても半信半疑、懐疑的に見ていた時期が長く、ブログでの紹介が大変遅くなってしまいました。申し訳ありません。

お二人の論文は早くも3月に査読前のプレプリントとして発表されているものの、国内の反応は薄いようです。

4月から5月にかけて緊急事態宣言がなされ、国民の多くは自粛に努めたのですが、この時も緊急事態宣言は必要なしと安倍前総理に提言されたそうですが、その時は専門家会議の意見が通ってしまったわけです。

2020年7月27日 『奥村康・上久保靖彦 緊急記者会見』と題する、マスコミ記者を呼んでの会見が行われましたが、なぜか大手メディアには黙殺されたようです(この辺、興味深いです)。

▼興味がある方は、どうぞ(一気見用でなく、分かれているのもあるんですが、それだとなぜかPart2が見当たらないので・・・)

はじめの10分くらいのところは、もっと後々になってから見たら、マスコミや専門家と称する方々がどういう嘘を流して、国民生活を大きく阻害したか検証できるかもしれません。

久保─高橋理論とは、昨年冬に、例年より強い流行の兆しを見せたインフルエンザの流行曲線が、普通の年と違う曲線をたどっていることに着目し、それが新型コロナと逆の相関関係にあると気がついたことからの推論です。

推論というと、事実に即していないのではと思われるかもしれませんが、新型コロナについての専門家たちの予測も、みんな推論です。

新型コロナに関しては、誰も本当は専門家とは言えないはずです。

世界のどの国も感染症の流行には神経を尖らせており、インフルエンザは発展途上の国などですと命取りになるので、必ずモニタリングがされているそうです。

もちろん日本でも、県ごとに詳しくデータが取られているため、昨年冬から今年はじめにかけて(結果としては、非常にインフルエンザの流行が少なかった)の流行の波に特異な変化があったことが事実としてわかっています。

上の図の左、普通なら2018年のようなきれいな山型の曲線となるはずが、2019年はそうではありませんでした。

例年より強い勢いで上昇しかけた波が抑制された、その時が新型コロナが2度にわたり、S型とK型が入ったと推測されます。

というのは、コロナウイルスとインフルエンザは逆相関の関係で、インフルエンザウイルスが体内に入ると、我々の体にあるTリンパ球がこれを認識して、サイトカインという、細胞から分泌されるタンパク質を放出します。

このサイトカインが、インフルエンザウイルスをやっつけるのだそうですが、だからインフルエンザにかかるとコロナウイルスが体内に入ろうとしても入れず、逆にコロナウイルスが入って先にサイトカインが出ていると、インフルエンザウイルスは入れず、ウイルス干渉と呼ぶそうです。

このことはマウスのコロナでは論文が出ているものの、人間ではまだ言われていなかったのだそうです。

なぜ人間では調べられなかったか、は世界的規模で起きる巨大な現象については、疫学でしか証明できないのだそうです。

実験室で個体をみて(ミクロ)も、世界で展開するマクロな現象は想像がつかないのだと・・・(しかし、上のグラフを見ると一目瞭然という気がします)

そして、世界のデータを調べたところ、インフルエンザの流行と新型コロナにはやはり法則性があるらしく、そこから世界各国、あるいは各地の危険度を予測することが出来たそうです。

(そこからすると、本当はスウェーデンは危険度が高く、人の流れを抑制する必要があった)

ここも重要なんですが、そうしたインフルエンザと相関関係にある(と推測できる)コロナ、普段は常在ウイルスとしてそこら中にあるものだそうです。

ですので季節性のインフルエンザと違い、コロナウイルスの風邪は季節を問わずかかる可能性があります。

風邪の原因のほとんど(80~90%)がウイルスで、風邪をひき起こすといわれるウイルス約200種の中にコロナもある・・・(コロナウイルス科があり4つの属に分類)

そのコロナウイルスのスパイク(とげ)がたまに変異を起こし、例年より深刻化する──その周期が大体10年間隔なのではというのが上久保氏の考えです。

(10年前、2010年にもインフルエンザの流行カーブが抑制されていた)

上の図は、GISAIDの新型コロナのゲノム疫学分析です。

世界の情報が集められるGISAIDOによって、どの国に何型のコロナが入ったかわかります。

武漢で恐ろしいウイルスが発生した、と騒ぎになった、武漢G型

G型が上海、イタリアを経由して欧米に入るうちに変異した欧米G型

これらが武漢と欧米でパンデミックを起こす一方、日本やアジア・オセアニアでは別の状況を見せたことが、世界の不思議とされました。

それを解くカギがインフルエンザ流行曲線から推測した内容──既に日本及びこれらの地域にはS型・K型がはいっていて(知らないうちに感染済みで)、多くの人がこれらによって、G型を迎え撃つ準備が出来ていたのではないか、というのが話の核心です


https://ameblo.jp/tukumogami819/entry-12634801287.html 【これまでの新型コロナの常識を覆す、上久保─高橋理論 その②】より

前回の記事の続きを書き進める前に・・・26日に発売された『月刊WiLL12月号』に上久保先生と一緒に今回の研究をしている高橋淳(あつし)吉備国際大学教授が「免疫は祭りで作られる」を寄稿されています。

ここでの話は、非常に大事で、可能なら本をお買いになっていただきたいくらい・・・。

下に貼ったフェイスブック記事で、全14ページ中6ページが見られるようになっています。

▲「WiLL12月号」高橋淳教授

https://www.facebook.com/naoki.takebayashi.94/posts/3359066194171488

竹林 直紀

『免疫は祭りで作られるー日本人の祖先の智慧』 昨日発売された月刊WiLL12月号に、上久保先生の共同研究者である吉備国際大学教授高橋淳先生のとても興味深い論文が掲載されています。最初の数ページだけ紹介いたしますが、是非全文を読まれることをお勧めいたします。...

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結論から先に書くと、上久保─高橋理論とは、人々が社会生活を営む上で欠かせない人同士の接触を経て免疫が出来、それを繰り返すことで免疫強化がなされるというものです

ですから、場合によってロックダウンや過剰な自粛は逆効果になります。

この考えを受け入れられるか否か、が大事なので、高橋先生の「WiLL」の記事も紹介しながら続けます。

というのも、上久保先生の見立てでは11月か12月に変異が終わり(このあたりはお二人の間でも若干意見が違うようです)、また変異の無い旧型のコロナに感染するようになると仰っていましたが、現在ヨーロッパで2種の変異型が流行しているようです。

https://www.facebook.com/tohru.yamaguchi.94/posts/3454891307938020

山口 透

V型はすでに香港に入っているそうで・・ 髙橋 淳 先生の記事より↓...

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▲高橋先生のFBの記事(?)らしいですが、私には読めないので全体公開ではないのかもしれません。

それを紹介している1週間前の山口透氏の記事です。

スペイン由来のV型・・・これは東アジアの免疫で止まるそうです。

サウジアラビア由来のQ型・・・フランスでパワーアップ

第三の型も加わり三つ巴の様相だそうです。

Vは香港に入ったというから、遠からず日本にも来ますね。(もう来てるのかも?)

場合によってはまた自粛生活の始まりという声も出てくるかもしれません。

そこで、新型コロナを日本やアジアの被害が少なかった理由を、いまは仮説でも有力な説ですので知っておくのが、非常に大事と考えます。

前記事と内容が重複しますが、高橋教授が、新型コロナとインフルエンザの逆相関に気付いた経緯の説明が「WiLl」に書かれており、興味深いので紹介します(上のFB画像でも読めます)。

 

 日本はあまりにも上手く、新型コロナウイルスのパンデミックを克服しつつある。

私と共同研究者の上久保靖彦・京都大学大学院特定教授あてに、イギリスやフランスのジャーナリストから、その秘密を知りたいとの問い合わせが3月からあった。

ところが、日本では科学者までもが、これは何かの間違いで、少しでも気を緩めると日本でも大量の死者が出ると思っている。

 定説を覆す画期的なデータが出た時に、これは何かの間違いだとデータを捨ててしまう学生が多い。

目の前にある意外な発見を事実と受け止め、常識を疑い、自らの無知を認めることで、科学の大きな進歩が生まれる。

新型コロナ対策がうまく行った理由を進んで探そうとした研究者は、ほんの少数派だった。

今年の1月20日、食事会の折、高橋先生は「新型コロナを調べてみないか」とアドバイスを受けました。

中国からの論文を読むと、検疫などで封じ込め出来るウイルスとは思えなかったそうです。

3月、北海道で新型コロナ感染が流行しますが、感染経路が不明でした。

子供の間で気付かれないまま流行して、大人に広まった可能性について、北海道の幼稚園、小・中・高校での「インフルエンザ様疾患」の流行を調べました。

大人の新型コロナ感染と、子供のインフルエンザ様疾患(おそらく新型コロナ)が正相関の関係にあると予想していた(その場合、子供から大人へ感染拡大したと考えられる)ものの、実際は逆でした。

北海道の幼稚園などで「インフルエンザ様疾患」が流行っている地域ほど、大人への新型コロナ感染は流行していなかったのです。

 繰り返すが、意外な結果が出た刹那こそ、自然の秘密が神秘のベールの向こうから顔をのぞかせた好機である。

このデータをフェイスブックに載せたところ、複数の識者から「ウイルス干渉」ではないかとアドバイスをいただいた。

「ウイルス干渉」とは、細胞が二つのウイルスに同時に感染しにくい性質である。

この不思議な現象の原因究明が「インターフェロン」の発見につながった。

一つのウイルスが細胞に侵入すると、その細胞からインターフェロンが分泌され、他のウイルスの侵入や細胞内での増殖を防ぐのだ。

※前回ウイルス干渉の説明で「サイトカイン」と書きました。インターフェロンはサイトカインの一種です。

そこで、全都道府県のインフルエンザの流行曲線と新型コロナの罹患率を比較したところ、両者が逆相関の関係にあるのが示され、罹患率や致死率を示していたのでした。

さらに教授はインフルエンザ流行曲線の形を数値化するリスクスコア(RS=危険指数)を新日本科学と共同で開発し、ヨーロッパを解析。

するとヨーロッパ各国とRSと新型コロナ致死率の相関が見つかります。

次に解析した米国では、ヨーロッパでも当時死者が続出していたイタリアやスペインと同等か、さらに高い致死率が予想されました。

これに驚いて、ヨーロッパを解析した論文を様々な学術雑誌に投稿したものの、査読にも回されず、編集者のコメントもなく送り返されてきました。

その後の短いレター投稿も同様の門前払いで、仕方なく論文原稿をプレプリント(査読前論文)サーバーにアップします。

やがて、日本で新型コロナの死亡率が低いことが注目されてきます。

ここで大事な用語「基本再生産数=R0」が出てきます。

感染症で一人の患者が(誰も免疫を持たず、ワクチンなどの感染予防策が無い場合)、何人に感染を広げるかを示します。

新型コロナやインフルエンザのような、基本再生産数2程度の感染が、集団免疫を成立させて収束するまでに3週間~1か月かかるのだそうですが(武漢でも3週間で収束)、3週間を過ぎてから東京で再流行が始まりました。

これはR0が、より高く変異したウイルスが生じたことを意味します。

R0が高いと、集団免疫に必要な感染率(集団免疫閾値)が高くなるので、追加の感染者が出るのだそうです。

ここから都道府県の流行曲線とPCR陽性率をつぶさに検討して、R0の異なる3種類のウイルスが次々に流入・流行したことを見出し、S型・K型・G型と名付けました。

初期型S型・・・(sakigake)

日本のインフルエンザ流行曲線が大きく欠ける事態を生じたK型(kakeru)

世界に拡大したG型(Global)

中国や日本は、まずSやKで集団免疫に達していたのですが、そこで武漢で変異が起き、パニックになりました(武漢G型)。

その後欧米でもG型に変異が入り欧米G型となります。

順番としては、こうです。

S型→K型→武漢G型→欧米G型

S・K・G型の毒性の違い、また既感染が別の型の新規感染にどう影響するのか解析していくと・・・

G型の致死率は、過去のK型感染により低下しますが、S型感染では逆に上昇することが分かりました。