ひらがなえほん

ひらがな１字とそれに対応する絵がある、ほぼ同じ内容とコンセプトの絵本です。 

文字に興味を持ち始めた子どもが、絵を見ながら自然に言葉を増やし、ひらがなを覚えるように作られています。

 娘も小さかった頃に大好きだった絵本で、ばらばらになりそうなくらいまで使い込んだ１冊があります。 最初は私がひらがなを読みながら絵を見せていましたが、そのうちひとりでじっとページをめくって、絵を指差してはその名前を言っていた姿をおぼえています。

 好きな作家さんやお好みの絵の感じで選んで良いと思いますが、安野光雅さんのは、作品として完成度が高く、大変細かい工夫があるのですが、小さい子どもには残念ながらそこまで伝わりにくい感はありました。色彩も一番地味と言えば地味ですし、大人受けする絵本かもしれません。　　　　　　安野さんの絵のおだやかな美しさは、もう少し大きい子どもの方が感じ取ってくれるかもしれません。