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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

ナポレオン2-フランス軍オランダ制圧

2021.09.20 11:50

政権は変わるが戦争は続いている。1795年フランス軍はオランダに攻め込み、1月20日、オランダでバターフ共和国が誕生した。オランダは英蘭戦争に負けて消耗していた。さらに議会は選挙されるが、総督は世襲制であり、対立が激しくなり、共和派は追放されて、フランスに亡命していた。

フランスに居た「バターフ軍」とフランス軍は、94年の晩秋に侵攻を開始した。総督ウィレム5世は伝統の冠水作戦を実行したが、この冬は厳冬で、氷の上を軍隊が侵攻できたのだ。ウィレム5世はイギリスに亡命し、共和国派が勝利してバターフ共和国ができる。

フェリペ2世、ルイ14世もできなかったことが達成されたが、その後やったことは変わらない。ブラバントとマーストリヒトがフランス領に編入され、オランダは、仏軍駐留経費と莫大な軍事支援料を要求された。フランスは他国侵略で潤う軍国国家となりかけていたのである。

ともかく、オランダ陥落で1795年4月5日から8月にかけてバーゼルで講和条約が結ばれ、フランスはライン川沿岸を取得してプロイセン、スペインと講和し、共和国フランスは北部各国に承認された。そしてまだ残っているオーストリアと戦うためフランスはイタリアに侵攻する。