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月に60万稼ぐフリーライターになるということ

2017.03.16 16:44

お世話になっているノオトさんという会社で、月に60万は余裕で稼ぐフリーライターさんの講演イベントがあった。


私は本当にダメな大人なんだけど、暮らしていければそれでいいや〜と思っていて、人生においてあまり収入について真面目に考えたことがなかった。

ただその時、

「あっ、コンスタントに60万稼ぐフリーライターだったら、胸張れるんだ」

と思った。

自分のやっていることにいつまでたっても自信が持てないのであれば、収入を目安にしてもいいのかもしれないね。ってことで、2016年にずっと会う人会う人に言ってたのが


「わたし、いつか、月60万稼ぐフリーライターになる!!」


だった。当時の収入は40万前後。

となると、そこから20万の上乗せが必要となる。

それはとても恐ろしく遠い道の気がした。

なぜなら、月40万でもまあまあ忙しかったから。


しかしミラクルが起き、なんと2016年の12月に月60万超えの入金を確認することになる。


もし「60万稼ぐ」の意味が経費を抜いた額だったら、わたしは膝から崩れ落ち地面とキスする羽目にはなるのだけれど、とりあえず入金確認だけでステージクリアとしてお話しさせてもらうね。


むしろなんであんた40万稼いでたの

とてもとてもありがたいことに、経験を買っていただいて、月額固定で雇ってくれている会社さんがあった。

それまでの東京ニートなわたしといえば、A型の生真面目と心配性が発動し、月末に必ず

「どうしよ〜〜〜もう依頼が来ないかもしれない〜〜〜社会的に死ぬ恐れが〜〜〜〜」

と、家で足をバタバタさせて泣いていたものだ。

幸運にも1か月仕事がないなんてことは実際にはなかったのだけれど、念には念をおして、年50万くらいはバイトで稼いでもいた。


月額固定はわたしにとってとても大きなものだった。

収入と心の安定もそうだけど、そんな働き方があったのを初めて知ったというのも大きい。


わたしはもともと編プロで雑誌の編集ライターをし、フリーになってそれを引き継ぎ、仕事の幅を拡大していった。

先に卒業した先輩たちはみんな別の業界へ行ったから参考にならず、自分なりに働くしかなかった。

あとあと同業のフリーライターさんと知り合い、働き方を聞くと、たくさんの出版社をまたにかけて連載の仕事を取る人もいれば、在駐で出版社にデスクを置いて、毎月雑誌を1冊作ってる人もいた。


そんな少ないモデルケースの中だから、今回のわたしの仕事のやり方は新鮮だった。


さらにありがたいことにその会社さんでは他の仕事も受けていいよということで

いろいろやらせていただいていたので、十分に稼ぐことができていた。


じゃあなんで40万しか稼げなかったの

固定をやりつつ、わたしは楽しくハッピーに雑誌の仕事を続けていた。

雑誌だと「ペー単」といって、1Pで金額が決まる。

だから、取材をして大きく時間を割いた1Pでもさっと終えた1Pでも、金額が同じということはザラ。


さらにこんな話も。

取材量は一緒なのに、カラーページと1色ページ(モノクロとか)で値段が違うことがあった。

某出版社では、1色はカラーページの約半分しか外注の予算がないという“規定”だから。と編集さんは言う。

でも仕事は楽しかったしやりがいがあったから、

「うわ〜超ウケる〜、いつかネタにしよ〜」

と思ってやりすごしたけど(そしてこうしてネタに)。


話は戻って、だいたい1時間の取材で1〜2Pが目安だけど(もちろんこればかりではないけれど)、

先日、2時間で10回分の取材を一気にして、しかもそんなに書くことがなかったのに大変な金額のお金をいただいた。


そう、収入を上げたいなら効率と単価の良い仕事を選べばいい。

わたしはのんびり好きなことだけをしていたから40万で伸び悩んでいたのだった。


まとまった金額が入る「グロスの仕事」に目をつけた

自分も少し携わったこともあったし、同業ライターさんの話を聞いていて薄々感じたのが、

本を1冊作るとまとまったギャラが入るということ。

この場合はページ単価ではなく、グロス(1冊トータル)で料金が発生する。

1Pの金額にすると少ないけど、ページが多いから金額は大きい。


ただし、本を作るのはとても時間が取られてしまう。

とあるライターさんは、2か月間その1冊だけに注力したのに入金が40万だった時は白くなったそうだ。

100万くらいもらえたのかなって思っていたから、聞いてるこちらも背筋が凍った。

本当に死活問題だから、お金の話はきちんと先にしたほうがいいね……。


そんな時、編集さんとタイミングが合って本を作らせてもらうことになった。

ラフがまだ苦手なわたしは完全にライターで入らせてもらい、

台割り(本全体の構成表)やラフ(1Pの構成)は編集さんに入ってもらった。


さらに普段のレギュラーの雑誌の仕事は続けて、新しい仕事も少しだけ受けた。

やりたくない面倒なこともあったけど、とにかく今はいっぱいやってみようってかき集めた。

そしたら2016年内に、まさかの60万突破が叶ったのだ。びっくり。


収入を増やしたいなら「やり方」を見直して

賢い人はわたしみたいにのんびりしてないで、すぐにでも何か見つけて動くことができると思う。

自分の得意分野を見つけて伸ばし、アピールするのも手だし、

Twitterでフォロワーを増やすのだって手だ。


じゃあ、賢くない人は何もできないの?って言ったらそうでもなくて、

ちょっとだけ修行の期間は人より長くなるかもしれないけれど、

それを楽しめる遊び心があるなら、「続けていればなんとかなる戦法」も発動する。

細々とした仕事しかないなら、バイトすることだって恥ずかしくない。

実際に、フリーランスでバイトしている人はたくさんいる。

しかも稼ぎたいからじゃなくて、

人脈を増やすためだったり、人と会いたいからだったり理由は様々。

わたしもバイトして人と会ったり話したりすることで、気が紛れてたから超助かってた。


その上で、自分に合った働き方を見つけてみたらいいなって思う。

ひとつ大きな核を作ってそこを中心に動いてもいいし、

書籍を1か月に2冊とか作ればまとまったお金にもなる。

どこか編集部に在駐スタッフで入るのも経験にもなるから、わたしも今でもやりたい。

あと、広告やオウンドメディアとか企業さんとのお仕事は高額ギャラだったりする。

やりたい業界以外も手を広げてみるのもいいし、

むしろライターにこだわらず、なんでも屋さんのつもりで動くのもありだと思う。

人を動かす側もやっていかないと、自分の稼働に限界があるかもしれないしね。

そして一番大事なのは、基本的にこういう仕事はツテだから、同業の飲み会には出まくってほしい。


ちなみに今は収入が少ないわたしだよ♡

今は固定の仕事がなく、また東京ニートに戻っている弱小ライターの戯言で

とんでもなく恥ずかしい記事になったけど、最後に一言。

で、一度目標を叶えたわたしは、じゃあ今後どうするのかっていうと、

お金を稼ぐことに重きを置くより、

やりたいことをやって生きるほうが自分らしいなって気付いてしまったので、

自分に課したいのは、

「やりたいことをやって、月80万稼ぐフリーランスになる」

ということ。

目下の課題は「生活できるだけのお金を確保する努力をする」、なんだけど。


そして最後の最後に、親族の皆様へ。


いっぱい稼いでいたのにも関わらず、そしていい大人なのにお小遣いをもらってしまい、大変申し訳ありませんでした!!!!!!!!!!!



tom