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哀しみや葛藤からのはじまり(BG 1章44-46節)

2017.03.16 23:30
ヴェーダから人生のカラクリとカルマを知り、

愛に生きるお手伝いのラーデーラーデーです。


私たちはただ生きているだけで

色々な嬉しいことも苦しいことも

経験します。


ジョーティッシュ(インド占星術)で

お一人お一人のカルマを

ホロスコープ(天体図)から詠むと

必ず苦しむ原因があります。


そして、聖者と呼ばれる様な方々

のホロスコープを見ると

他の人以上に苦しむカルマを

持って産まれていることも多いです。


ヨーガの教典『バガヴァッド・ギーター』も、

主人公の王族の末裔である戦士アルジュナが、

戦場で身内と争わねばならなくなった

葛藤から、物語が始まります。


アルジュナは、苦しみを吐露します。

「ああ、私たちは今、

何という大罪を
犯そうとしているのか。

王候の栄華を欲するあまり、 

血縁の人々を

殺そうとしているのです。 


武器をたずさえた、

ドリタラーシュトラの息子たちが、

 無防備で無抵抗の私を

殺したとしても、 

その方が、

ずっと吉兆なことのように

私には思えるのです。 」


「サンジャヤ(物語の語り手)

は言った。
『アルジュナはこのように言うと、 

悲しみに打ちひしがれて、 

戦場の最中に、

弓矢を投げ捨てて、 

戦車の床に坐りこみました。』」

(1章44-46節)


私たちにもこの様な経験が、あります。

どうすることもできない

理不尽さ、哀しみと葛藤に打ちひしがれ

立ち上がれなくなった時。


でも。


その様な状況に置かれるからこそ

本当の人生の意味や目的

に向き合い、

教えをこい願おうとする


ということを、このエピソードは

教えてくださいます。


日本でも毎日、出口のない様に

見える

出来事や苦しみや哀しみが

たくさん流れています。


でも、そこから立ち上がろうとする

ムーブメントも起こっていることを

感じます。


私たちも、何かのお役に少しでも立てます様に。