結果と染料の答え合わせ
というわけで
どうもこんにちは。
ケアルタイムの村上です。
前回の記事の結果と染料の答え合わせをしますね。
テーマは「ヘアカラーの調合をイメージとズレの無い調合にする。」
で
ポイントは「同じ染料中間体が入ってるものを調合する」でしたね。
染めあがりです。
左から
レッド+オレンジでレッドオレンジ
オレンジ+マットでカッパー
オレンジ+バイオレットでアプリコットオレンジ
レッド+バイオレットでレッドバイオレット
イメージ通りの仕上がりです。
良かった。
のかな?w
イレギュラーが生まれた方が考える楽しみが増えた気はしますが
レッドバイオレットは少しイレギュラー感を感じますが
「同じ中間体のグループで調合するとイメージとのズレが少ない」
と言えるのではないでしょうか。
では染料の答え合わせをしていきますね。
中間体のグループはパラアミノフェノールと硫酸トルエン-2,5-ジアミンです。
まず少しイレギュラー感を感じるレッドオレンジから。
!!!!
レッドより赤味が強い?
調合元のレッドとオレンジです。
そう
お気づきでしょうか
調合前のレッドやオレンジよりも
赤味が強くなっていますね。
ではカップリングを見て答えを探してみますね。
レッドのカプラーは
5-アミノオルトクレゾール、α-ナフトール
で
オレンジのカプラーが
5-アミノオルトクレゾール、レゾルシン
です。
つまり
5-アミノオルトクレゾール、α-ナフトール、レゾルシン
の3つです。
このグループの中間体(パラアミノフェノールと硫酸トルエン-2,5-ジアミン)
カップリングの色は
5-アミノオルトクレゾールのカップリングの発色がオレンジと紫
α-ナフトールのカップリングの発色がピンクとグレー
レゾルシンのカップリングの発色が明るい緑と薄いグレー
・・・・・・
これは単純に5-アミノオルトクレゾールが2倍になって
紫の発色が増えたいう事でしょうか?
ブリーチした黄色みをしっかり押さえる事ができたので
赤味が増した感じでしょうか。
そういう事にしておきますww
次にオレンジ+マットでカッパーです。
これはイメージ通りです。
カプラーは
オレンジが5-アミノオルトクレゾール、レゾルシン
マットが塩酸2,4-ジアミノフェノキシエタノール、レゾルシン
まとめると
5-アミノオルトクレゾールとのカップリングの発色がオレンジと紫
塩酸2,4-ジアミノフェノキシエタノールとのカップリングの発色が薄い紫と青
レゾルシンとのカップリングの発色が明るい緑と薄いグレー
重複して配合量が増えてるのが元々少ないレゾルシンなのでイメージとズレが無かったのかな?
次に
オレンジ+バイオレットでアプリコットオレンジ
あんず色ってやつですね。
少しバイオレットが強い気がしますが。調合比率で対応可能ではないでしょうか。
ではカプラーを見ていきますね。
オレンジが5-アミノオルトクレゾール、レゾルシン
バイオレットが5‐アミノオルトクレゾール、塩酸2,4‐ジアミノフェノキシエタノール
発色は
5-アミノオルトクレゾールがオレンジと紫
塩酸2,4‐ジアミノフェノキシエタノールが薄い紫と青
レゾルシンが緑と薄いグレー
もう少し黄色みが出たらもっと良い感じかもしれませんね。
最後に
レッド+バイオレットでレッドバイオレット
赤味もバイオレット味も感じられますね。
ピンクよりバイオレットが強い感じでしょうか。
カプラーは
レッドが5-アミノオルトクレゾール、α-ナフトール
バイオレットが5‐アミノオルトクレゾール、塩酸2,4‐ジアミノフェノキシエタノール
5-アミノオルトクレゾールがオレンジと紫
塩酸2,4‐ジアミノフェノキシエタノールが薄い紫と青
α-ナフトールがピンクとグレー
ピンク単色と比べてみます。
ピンクも同じ中間体が入っているグループです。
カプラーは
5-アミノオルトクレゾール、α-ナフトール
です。
レッドバイオレットは
塩酸2,4‐ジアミノフェノキシエタノールの青でバイオレットが強くでた感じでしょうか?
あとバイオレットの中間体の硫酸トルエン-2,5-ジアミンの配合量が少ないので、5-アミノオルトクレゾールとパラアミノフェノールとのカップリングのオレンジが多く発色して少し明度も高く見えてるのかな??
以上です。
長かったですよねww
次の記事は簡単で面白いの書きたいなww
では~