映画『20 歳 のソウル』神尾楓珠演じる、奇跡の応援曲を残した青年の母親役に尾野真千子の出演が決定!
—俺の心は死んでても、俺の音楽は生き続ける― 神尾楓珠/佐藤浩市 名門 吹奏楽部の絆が生んだ希望と感動の実話
千葉県船橋市立船橋高校に代々受け継がれている応援曲「市船 soul」。その楽曲は、「ソウルが流れると点が入る!」「市船のチャンステーマ」など、市船を勝利へ導く神応援曲として SNS 上で話題になりました。そしてその名曲誕生の裏側には、癌により 20 歳という若さで、短い人生の幕を閉じた浅野大義(たいぎ)さんという青年がいました。
本作は、「市船 soul」を作曲した一人の青年・浅野大義さんと、市船吹奏楽部の絆が生んだ奇跡を辿った原作「20歳のソウル 奇跡の告別式、一日だけのブラスバンド」(小学館 刊)及び「20 歳のソウル」(幻冬舎文庫)の映画化となり、2022 年全国ロードショーになります。
生前、市船の吹奏楽部員だった浅野大義さんは、野球部を応援する曲を作りたいと「市船 soul」を作曲。完成したその楽曲は、運動部員たち、一緒に青春を過ごした吹奏楽部の仲間たちを勇気づけ、さらには病に侵された彼自身にも生きる力を与える曲になりました。大義さんの告別式には、吹奏楽部顧問・高橋健一先生の「大義のために演奏しよう」という呼びかけに、164 名もの市船吹奏楽部OBが集まり、奇跡の 1 日だけのブラスバンドを結成。「市船 soul」を演奏し、大義さんを送り出しました。大義さんの母・浅野桂子さんは、告別式での出来事を朝日新聞に投稿、その記事は静かな反響を呼びました。記事を読んだ原作者・中井由梨子氏は、桂子さんに直接取材をし、大義さんの物語を小説化、そして映画化に繋がりました。
主人公・浅野大義(神尾楓珠)の母・浅野桂子役に尾野真千子の出演が決定! この度、大義さんの青春を支え、また息子の闘病を最期まで明るく勇気づけた母・浅野桂子役を演じるのは、年々、女優として輝きを増す尾野真千子。15 歳で映画主演デビューを果たし、以降多くの映画・ドラマ等に出演。
その演技力は高く評価され、これまでに数々の賞を受賞してきました。実在の女性を演じた尾野は「やはり実在する母というのはとてもやりにくいものです。ですが、とてもやりがいを感じました。本当の話に失礼のないように、当時を思い出して辛くさせるだろうとわかっていましたが家族の方に当時の事を質問し、撮影に挑みました。おかげさまで息子を全力で愛し、物語に向き合う事ができたように思います。」と作品、役への想いのコメントを寄せています。
原作者であり、本作の脚本も担当した中井氏は「尾野真千子さんが桂子さんの役をお引き受けくださったと聞いたときは、朗らかな明るい笑顔と笑い声、そして何よりさっぱりとした気丈な雰囲気が、桂子さんと強く共通していると感じました。撮影現場で尾野さんと今回の役について「どのシーンを読んでも涙が出てくる」と仰っていました。その言葉通り、尾野さんはスクリーンの中で、笑顔の下に常に涙を湛えている桂子さんの繊細さを丁寧に汲み取りながら存在してくださいました。」とコメントを寄せています。
大義さんが残した「市船 soul」は市船吹奏楽部の後輩たちに受け継がれ、今も生き続けています。コロナ禍で思うように青春を過ごせないすべての学生たちへ、そしてかつて青春を過ごしてきた大人たちへ。本作で描かれるのは、今だからこそ届けたい涙と笑顔が溢れる感動の物語です。
浅野桂子 役:尾野真千子
特別な母親役でした。
やはり実在する母というのはとてもやりにくいものです。ですが、とてもやりがいを感じました。
本当の話に失礼のないように、当時を思い出して辛くさせるだろうとわかっていましたが家族の方に当時の事を質問し、撮影に挑みました。
おかげさまで息子を全力で愛し、物語に向き合う事ができたように思います。
<プロフィール>
映画監督の河瀨直美の目に留まり「萌の朱雀」(97)でスクリーンデビュー。以降、青山真治監督作「EUREKA ユリイカ」(01)、山下敦弘監督作「リアリズムの宿」(04)などの話題作に出演し、「そして父になる」(13/是枝裕和監督)で第 37 回日本アカデミー賞優秀主演女優賞、「探偵は BAR にいる 2 ススキノ大交差点」(13/橋本一監督)で同優秀助演女優賞を受賞。近年は『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(17/廣木隆一監督)、『台風家族』(19/市井昌秀監督)、『ヤクザと家族 The Family』(21/藤井道人監督)などに出演。また『茜色に焼かれる』(21/石井裕也監督)では主演を務め話題を呼ぶ。来年には『こちらあみ子』(22 年公開予定/森井勇佑監督)他多数の公開待機作がある。
]原作・脚本:中井由梨子
桂子さんに初めてお会いしたのは、二和向台の駅前でした。雨の中、傘をさして、近づいていく私に朗らかに「こんにちは」と挨拶をくださいました。第一印象は、その朗らかな笑顔です。
息子さんを亡くされてまだ数か月。それなのに、取材でお話を伺っている間も、桂子さんは終始、笑顔と明るい声で話されていました。しかし何かの拍子に、ふっと瞳を潤ませる。「ごめんなさい」と言いながらまた笑顔に戻る、小柄で可愛らしい方ですが、心の奥の芯のようなものがとても強く、それが普段の気丈さに現れているのだと思います。取材を始めて 4 年。今、桂子さんは私にとって、『20 歳のソウル』上での関係を越え、本当の家族のように心の通じ合う大切な存在になっています。
尾野真千子さんが桂子さんの役をお引き受けくださったと聞いたときは、朗らかな明るい笑顔と笑い声、そして何よりさっぱりとした気丈な雰囲気が、桂子さんと強く共通していると感じました。撮影現場で尾野さんと今回の役についてお話させていただいた時、「どのシーンを読んでも涙が出てくる」と仰っていました。その言葉通り、尾野さんはスクリーンの中で、笑顔の下に常に涙を湛えている桂子さんの繊細さを丁寧に汲み取りながら存在してくださいました。
この物語の中の“浅野桂子”という役は、私のフィクションも多く合わさっていますから、決して本物の桂子さんそのものではありません。しかし、この役を尾野真千子さんが体現してくださったことにより、逆に桂子さんが感じていたことがリアルに、ダイレクトに伝わっていると思います。
<プロフィール>
作家・脚本家・演出家。劇団 mosaique 主宰。ポイントブランク所属。 本作の原作「20 歳のソウル 奇跡の告別式、一日だけのブラスバンド」(小学館 刊)および「20 歳のソウル」(幻冬舎文庫)の著者でもあり、長年にわたり関係者に取材を行なってきた。
ストーリー
浅野大義(神尾楓珠)は市立船橋高校吹奏楽部に所属する男の子。担当はトロンボーン。活発で優しく、そして真っすぐな大義は、いつも周囲を明るく照らし、そして大義自身も部員たちに支えられ、青春を謳歌していた。なにより特別な存在である顧問・高橋健一先生(佐藤浩市)に大きな影響を受け、心身共に成長していった。大義は、市船・野球部のために、オリジナル応援曲の作曲に挑戦。作曲の難しさに葛藤しながらも 高橋先生からの叱咤激励もあり「市船 soul」が誕生する。そして、いざ試合で演奏されるとたちまち得点を呼ぶ〝神応援曲″と呼ばれる様になる。
高校を卒業した大義は、高橋先生の様な教師を志し音楽大学へ進学、夢に向かってキャンパスライフを過ごしていた。そんなある日、大義の身体を異変が襲う。診察の結果、大義の身体は癌に侵されていた——。
映画『20 歳のソウル』
神尾楓珠/尾野真千子/佐藤浩市
原作:中井由梨子
「20 歳のソウル 奇跡の告別式、一日だけのブラスバンド」(小学館 刊)
「20 歳のソウル」(幻冬舎文庫)
監督:秋山 純 脚本:中井由梨子
制作プロダクション:プロジェクトドーン
配給:日活 ©2022「20 歳のソウル」製作委員会
公式サイト:20soul-movie.jp 映画公式 Twitter:20soul_movie
2022年全国ロードショー