ZIPANG TOKIO 2020「日本の伝えたいふるさと 福井の伝統的民家(その2)」
大野市七間通り地区 平成23年度指定地区(6地区)
推進地区の区域
大野市元町1区、元町2区、元町5区、元町6区の一部 (地区の範囲はこちら)
地区の状況
世帯数 約50世帯
伝統的民家等 18戸
地区の歴史・特徴
1575年に大野を与えられた金森長近が碁盤目状に作った城下町のメイン通りであるこの七間通りは、江戸時代、越前と美濃を結ぶ美濃街道にあたり、大店が軒を連ねていた。現在でも昔ながらの町家が多く残っており、市内観光の中心となっている。
地区で行っている主な活動
・七間朝市の開催
・越前おおの冬物語での雪見灯ろうの設置
・建物の外観等に関するまちづくり協定の締結・運用
勝山市平泉寺地区 平成23年度指定地区
推進地区の区域
勝山市平泉寺町平泉寺 (地区の範囲はこちら)
地区の状況
世帯数 約130世帯
伝統的民家等 39戸
地区の歴史・特徴
平泉寺は白山信仰の越前側の拠点として、最盛期は6千坊、僧兵8千人の巨大な宗教都市であった。その遺構が残る地区内には伝統的民家や土蔵が多く残っており、石垣や水路などと調和がとれた農村集落景観が形成されている。
地区で行っている主な活動
・石積みの復元活動
・専門家を招いた勉強会の開催
・地区内の景観向上のための活動実施
・建物の外観等に関する集落景観協定の締結・運用
越前市四町地区 平成23年度指定地区
推進地区の区域
越前市元町、本町、若松町、平和町 (地区の範囲はこちら)
地区の状況
世帯数 約440世帯
伝統的民家等 46戸
地区の歴史・特徴
結城秀康の重臣本多富正が入府後、町割りを整備、城下町として発展し、地区内を通る北陸道や西(馬借)街道沿いに宿場や店屋が多く栄えた。戦災や震災による被害を免れたため、地区内の各所に寺社や伝統的な町家などで形成される街並みが残っている。
地区で行っている主な活動
・あんどん街道の整備や回遊ルートの緑化
・地区内の建物の景観チェックによる住民の意識啓発
・地域の特徴を活かしたイベントの実施
・建物の外観等に関する地域まちづくり景観協定の締結・運用
越前市五箇地区 平成23年度指定地区
推進地区の区域
越前市大滝町、岩本町、新在家町、定友町の一部、不老町 (地区の範囲はこちら)
地区の状況
世帯数 約750世帯
伝統的民家等 56戸
地区の歴史・特徴
五箇地区は、千五百年前から始まったとされる越前和紙の産地で、日本一の手すき技術を誇る和紙産業とともに発展してきた。地区内には「うだつ」のある大きな民家や、町家と農家の意匠を併せもった民家が多く残っており、独特の街並み景観が形成されている。
地区で行っている主な活動
・行灯の設置
・地区内の建物の景観チェックによる住民の意識啓発
・地区内の特徴を活かした祭りの開催
・建物の外観等に関する地域まちづくり協定の締結・運用
北国街道今庄宿地区 平成23年度指定地区
推進地区の区域
南越前町今庄(荒目区、藤倉区、白鬚区、梅ヶ枝区、立石区の一部、観音区、愛宕区の一部、稲荷区の一部) (地区の範囲はこちら)
地区の状況
世帯数 約400世帯
伝統的民家等 53戸
地区の歴史・特徴
今庄宿は木ノ芽峠を越える西近江路と栃ノ木峠を越える東近江路がここに集まり重要な宿場町として発展し、江戸時代には宿場として越前で最も繁栄したといわれている。旧北国街道の両側に造り酒屋や町家などが軒を連ね、往時の面影を色濃く残している。
地区で行っている主な活動
・街道浪漫今庄宿の開催
・地区内の街並み景観などの広報
・地区内で活動するNPO法人と連携した活動の実施(空き家の活用、講演会・勉強会の開催等)
高浜町旧丹後街道沿道地区 平成23年度指定地区
推進地区の区域
高浜町若宮区の一部、大西区の一部、中町区、今在家区、本町区、事代区、赤尾町区、横町区の一部 (地区の範囲はこちら)
地区の状況
世帯数 約800世帯
伝統的民家等 57戸
地区の歴史・特徴
高浜町中心部の旧丹後街道は当時の状況が比較的よく残されており、その沿道には約1kmに渡って伝統的な町家が数多く残っている。うだつを持つ民家や、正面を塗籠めた民家が建ち並び、この地区独特の街並み景観が形成されている。
地区で行っている主な活動
・沿道民家の軒先での雛人形の展示
・まちなかキャンドルの設置
福井の伝統的民家
福井県内には、地域特有の形態や外観を有する伝統的民家や街並みが存在し、地域性や独自性に富んだ景観が形成されています。
県では、「福井県伝統的民家の保存および活用の推進に関する条例」を制定し、伝統的民家の改修等に対する補助や所有者等への情報提供などを通じて保存・活用を図ってきました。
今後は伝統的民家が集積する地区における集落や街並み景観の保全・活用の取組みに対しても重点的に支援していきます。
平成25年度指定地区(6地区)
小浜市遠敷地区
推進地区の区域
小浜市遠敷(検見坂、池田、市場、島、中村) (地区の範囲はこちら)
地区の状況
世帯数 約290世帯
伝統的民家等 40戸
地区の歴史・特徴
遠敷は、「御食国」として栄えた若狭小浜の中心地であり、近世には、旧丹後街道沿いの宿場町として発展した歴史深い土地柄である。町並みの中には江戸時代の町家も現存し、伝統的な形式を伝えている。
地区で行っている主な活動
・遠敷祭りでの奉納芸(神楽、太鼓)の伝承
・街並み紹介マップの作成、設置
大野市下舌地区
推進地区の区域
大野市下舌地区 (地区の範囲はこちら)
地区の状況
世帯数 約40世帯
伝統的民家等12戸
地区の歴史・特徴
白壁が美しい伝統的民家や土蔵が残り、大野市内では珍しい周囲を防風林に囲まれた集落景観が広がる地区。
地区で行っている主な活動
・地区内を流れる赤根川の清掃活動
・毎年定期に各戸が県道沿いに花のプランターを並べている
・ビオトープの整備
大野市阿難祖地区
推進地区の区域
大野市阿難祖領家、阿難祖地頭方 (地区の範囲はこちら)
地区の状況
世帯数 約60世帯
伝統的民家等 21戸
地区の歴史・特徴
「阿難祖」の地名の由来は、集落の南側山地の洞窟が起こりとされている。山伏が洞窟に住み修行していたので、人々はこの層を穴層と呼んでいた。後に、この洞窟から阿難尊者の画が発見され、いつしか穴層が阿難祖に転じたとされている。田圃と山林に囲まれた農村集落景観が広がる地区。
地区で行っている主な活動
・ビオトープの整備
・そば祭りの開催
・音楽祭の開催
鯖江市河和田町中道沿道地区
推進地区の区域
鯖江市河和田町の一部 (地区の範囲はこちら)
地区の状況
世帯数 約80世帯
伝統的民家等 18戸
地区の歴史・特徴
河和田町中道沿道地区に残る民家は、農家型が中心であるが、町屋型民家も残っている。整備された石畳の通りと伝統的民家が街並みを形成している地区。
地区で行っている主な活動
・漆器まつり
・うるしの里夏祭り
・うるしの里中道アート
高浜町和田地区
推進地区の区域
高浜町和田地区(1区~6区)、青戸地区 (地区の範囲はこちら)
地区の状況
世帯数 約730世帯
伝統的民家等 46戸
地区の歴史・特徴
和田地区には快水浴場百選に選ばれた海水浴場があり、青葉の秀峰を眺める景勝地として、観光客で賑わっている。海辺の集落には色漆喰が使われた伝統的民家が細い路地沿いに建ち並び、独特の集落景観を残している地区
地区で行っている主な活動
・和田de路地祭りの開催
・植栽等の景観まちづくり活動
・海岸沿いの清掃活動
高浜町馬居寺・車持地区
推進地区の区域
高浜町馬居寺、上車持、下車持 (地区の範囲はこちら)
地区の状況
世帯数 約60世帯
伝統的民家等 31戸
地区の歴史・特徴
馬居寺の由来は、『本尊馬頭観音菩薩の居られる寺』からきている。また、車持の由来は、大昔、今の車持から京に出て、御所車の製作に従事した人が、官から「車持」という名をもらったのが起こりとされている。谷沿いに伝統的民家と土蔵が数多く残り、県内有数の古刹馬居寺と奥深い山々を背景にした農村風景が残っている地区
地区で行っている主な活動
・森林や河川の清掃活動
平成24年度指定地区(6地区)
鯖江市吉江七曲り通り沿道地区
推進地区の区域
鯖江市吉江町、杉本町の一部 (地区の範囲はこちら)
地区の状況
世帯数 約60世帯
伝統的民家等 12戸
地区の歴史・特徴
鯖江市吉江町界隈は吉江藩の城下町で「吉江七曲り」は敵が侵入しても容易に通り抜けられないように七つの鉤型に曲がった城下町特有の道路割で、今回の範囲はその形態が昔のまま残っている地区である。かつては商人屋敷が建ち並んでいたが、現在も伝統的な町家や農家が混在して残っており、塀垣などとともに独特の街並み景観が形成されている。
地区で行っている主な活動
・吉江七曲り通りの街並み散策イベントの実施(近松ウォーキングの実施、立待小学校の生徒の参加など)
高浜町子生(こび)地区
推進地区の区域
高浜町子生 (地区の範囲はこちら)
地区の状況
世帯数 約30世帯
伝統的民家等 13戸
地区の歴史・特徴
「子生」の名前の由来は授かった子を大蛇の腹から救ったといういくつかの言い伝えからきているようだが、これらの物語には子孫が山林や田畑を守り神仏を大切にして村が末永く栄えることを願う意図がある。地区内には漆喰で塗籠められた民家や天秤梁を見せる民家、土蔵などが多く残り、集落内を流れる子生川や背後に広がる山々とあわせ昔と変わらない農村集落景観が広がる地区である。
地区で行っている主な活動
・地区内を流れる子生川や遊休農地の草刈りなどの維持管理活動
・百年以上続く区内行事の伝承(牧山不動参り、観音様夜祭り)
大野市上丁(かみようろ)地区
推進地区の区域
大野市上丁 (地区の範囲はこちら)
地区の状況
世帯数 約20世帯
伝統的民家等 11戸
地区の歴史・特徴
大野市上丁地区は、貴重な歴史資産価値を持つ戌山城と霊峰飯降山に囲まれた自然豊かな農業中心の集落で、その豊かな自然の中にゲンジボタルとヘイケボタルが生息しており、ホタルたちが快適に住み続けていけるよう様々な自然環境保全活用、啓発活動を行っている。地区内には、農家型民家や土蔵が多く残り、福井らしい農村集落景観を形成している。
地区で行っている主な活動
・ホタル観賞会の開催などホタルを通じた自然環境保全・啓発活動の実施
・戌山城址登山道の整備
勝山市本町通り地区
推進地区の区域
勝山市本町1丁目、2丁目、3丁目、4丁目の一部 (地区の範囲はこちら)
地区の状況
世帯数 約120世帯
伝統的民家等 36戸
地区の歴史・特徴
本町通りは勝山城の城下町時代の中心であり、現在でも呉服屋や酒屋、醤油屋など整った表構えをもつ商家が多くみられ、伝統的な町家が数多く残っている。また、藩政時代から続き300年以上の歴史をもつ勝山左義長まつりは本町通りや後町通りを中心に行われている。
地区で行っている主な活動
・勝山左義長まつりや勝山年の市の開催
・老朽建物の板張りなど景観づくり活動の実施
・建物の外観等に関する集落景観協定の締結・運用
永平寺町京善地区
推進地区の区域
永平寺町京善 (地区の範囲はこちら)
地区の状況
世帯数 約60世帯
伝統的民家等 11戸
地区の歴史・特徴
永平寺町京善地区は、永平寺口駅から大本山永平寺に至る道中のほぼ中間の地形的に平地が最も狭いところにある集落で、農家型民家や土蔵が多く残り、集落の中央を流れる永平寺川と背後に広がる山々と合わせて昔と変わらない農村集落景観が広がっている。
地区で行っている主な活動
・地区内を流れる永平寺川の清掃活動
南越前町旧朝倉街道上野地区
推進地区の区域 南越前町上野 (地区の範囲はこちら) 地区の状況 世帯数 約130世帯 伝統的民家等 26戸 地区の歴史・特徴 南越前町上野地区は旧朝倉街道の南端付近にあたり、文化財指定の「上野の盆踊り」や「上野古典立華」、江戸時代に藩主への直訴のうえ造られ400年近く田畑を潤し生活を支えてきた門間用水などが残っている。地区内には、農家型民家や土蔵、池を備えた庭や石垣などが多く残っており、福井の昔ながらの農村集落景観が形成されている。 地区で行っている主な活動 ・県文化財「上野の盆踊り」の保存・継承 ・町文化財「上野古典立華」の保存・継承 ・地区内に湧き出るお清水や山からの引水の維持管理
鎹八咫烏記
伊勢(斎宮)明和町観光大使
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