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本の装丁📖

2021.11.30 22:58

・本は、読む道具

本が好きな人と言うのは、この世にどれくらいいるでしょう。

勿論読むのが好きなわけですが、「装丁家」という専門家がいるように、その道のプロは、本の芸術家なわけです。

誰もが読める事をめざした時代に、「文庫」という版型が出て来ましたが、従来からの版型の本は、著名な本は特に、装丁にこだわったものが、多く出されてきました。

童話などは、装丁が素晴らしいと、プレゼント用には、とてもすてきなものが多いものです。

ただ、本そのものの機能から言えば、「読むための道具」であり「調べるための道具」であり、かつまた「勉強するための道具」であるのです。

中でも「読む」ことを主体としている以上、良書が望まれるのは当然ですが、装丁にこだわると、「使いずらい道具」になります。

「本棚に飾る本」でもない限り、装丁はシンプルでありたいものです。

ところが、その装丁は、日本では特に、重装備です。

カバー・帯・箱など。(カバーは、表紙の傷みを守るためと言いますが、必要?)

外国でも、ペーパーバックに代表されるように、表紙カバーのない本、表紙カバーのある本ありまもす。

逆に、表紙が柔らかい辞典などにみられるタイプは、箱入りがいいです。


そこには、宣伝もさることながら、内容について、著者についての案内がされていますので、中身を素早く知るには便利です。

しかし、その本を使うためには、それらは、煩わしいばかりです。

本棚に置いた時、背表紙からは見やすいデザインですが。

カバーを外して本棚に並べると、カバーが有ったときより、本の題名の見分けがいささか落ちてしまいます。

本というものは、本来内容・情報量からしても、基本、値段が高いと言うものではありません。

値打ちある本は、カバーや帯、箱の有る無しは、売る時に、価値が下がりますが。

しかし、カバーや帯の情報、装飾柄をそのまま表紙に付ければ、コストを少しでも下げることになるでしょう。


本が「使う為の道具」である以上「飾る本」でもない限り、カバー・帯は不要なものです。


●一度しか読まない

殆どの人が、買ったにしろ・借りたにしろ、一冊の本を何回読むでしょうか?・・・・

一回読んだら終りの人が、ほとんどでしょう。

2回、3回読むと言うのは、研究書であり、愛読書であり・・・位で、後は、「積んどく」になっているでしょう。

そして、そのような本で、自分の空間=書斎は、狭い場所になっていきます。

「使わない本ばかり」「読まない本ばかり」で埋め尽くされていきます。

そこに、「本の保管ビジネス」も出ています。

ネットには、本を読む回数についても有りますが、やはり、「一度読むだけが多く、好きな本・学習のための本など使うための本は、何度も詠む」と言うのが主流のようです。

そして学生(小学生∼大学生)のほとんどの人が、「たくさん読みたい・色々なのを読みたい」と思っており図書館利用+購入本が、ほとんどを占めているようです。

そこには、低学年程図書館利用が多いです。

図書館では、他の人が借りたり、ない物が多い等の理由で、「借りたくても、いつでも借りられない」と言うのがこれまた多くを占めています。

これらの人たちの共通点は、「読書が面白いから」です。

「多くの本読み希望」が、「一読だけ」にも繋がっているようです。

又、多くの本を読むことの1つは、「いい本に出合う事のひとつでもある」といいますから、その点では、「一度しか読まない」というのも、全く悪いと言うものでもありませんが。