本の装丁📖
・本は、読む道具
本が好きな人と言うのは、この世にどれくらいいるでしょう。
勿論読むのが好きなわけですが、「装丁家」という専門家がいるように、その道のプロは、本の芸術家なわけです。
誰もが読める事をめざした時代に、「文庫」という版型が出て来ましたが、従来からの版型の本は、著名な本は特に、装丁にこだわったものが、多く出されてきました。
童話などは、装丁が素晴らしいと、プレゼント用には、とてもすてきなものが多いものです。
ただ、本そのものの機能から言えば、「読むための道具」であり「調べるための道具」であり、かつまた「勉強するための道具」であるのです。
中でも「読む」ことを主体としている以上、良書が望まれるのは当然ですが、装丁にこだわると、「使いずらい道具」になります。
「本棚に飾る本」でもない限り、装丁はシンプルでありたいものです。
ところが、その装丁は、日本では特に、重装備です。
カバー・帯・箱など。(カバーは、表紙の傷みを守るためと言いますが、必要?)
外国でも、ペーパーバックに代表されるように、表紙カバーのない本、表紙カバーのある本ありまもす。
逆に、表紙が柔らかい辞典などにみられるタイプは、箱入りがいいです。
そこには、宣伝もさることながら、内容について、著者についての案内がされていますので、中身を素早く知るには便利です。
しかし、その本を使うためには、それらは、煩わしいばかりです。
本棚に置いた時、背表紙からは見やすいデザインですが。
カバーを外して本棚に並べると、カバーが有ったときより、本の題名の見分けがいささか落ちてしまいます。
本というものは、本来内容・情報量からしても、基本、値段が高いと言うものではありません。
値打ちある本は、カバーや帯、箱の有る無しは、売る時に、価値が下がりますが。
しかし、カバーや帯の情報、装飾柄をそのまま表紙に付ければ、コストを少しでも下げることになるでしょう。
本が「使う為の道具」である以上「飾る本」でもない限り、カバー・帯は不要なものです。
●一度しか読まない
殆どの人が、買ったにしろ・借りたにしろ、一冊の本を何回読むでしょうか?・・・・
一回読んだら終りの人が、ほとんどでしょう。
2回、3回読むと言うのは、研究書であり、愛読書であり・・・位で、後は、「積んどく」になっているでしょう。
そして、そのような本で、自分の空間=書斎は、狭い場所になっていきます。
「使わない本ばかり」「読まない本ばかり」で埋め尽くされていきます。
そこに、「本の保管ビジネス」も出ています。
ネットには、本を読む回数についても有りますが、やはり、「一度読むだけが多く、好きな本・学習のための本など使うための本は、何度も詠む」と言うのが主流のようです。
そして学生(小学生∼大学生)のほとんどの人が、「たくさん読みたい・色々なのを読みたい」と思っており図書館利用+購入本が、ほとんどを占めているようです。
そこには、低学年程図書館利用が多いです。
図書館では、他の人が借りたり、ない物が多い等の理由で、「借りたくても、いつでも借りられない」と言うのがこれまた多くを占めています。
これらの人たちの共通点は、「読書が面白いから」です。
「多くの本読み希望」が、「一読だけ」にも繋がっているようです。
又、多くの本を読むことの1つは、「いい本に出合う事のひとつでもある」といいますから、その点では、「一度しか読まない」というのも、全く悪いと言うものでもありませんが。